248 優先順位
翌朝、セイは久しぶりに自主トレを行い。自分の抱えいる仕事を振りかえってみる事にした。今まで放置している仕事をメモに書き出し優先順位を付ける事にした。
1 ハルカ達のパワーレベリング
2 アロンの商会の倉庫の登録と3つの商会の金庫や倉庫の把握と整理
3 廃村の後片付けと鍛治場の設置をどうするか
4 カロンの3つ支店の視察
5 帝都の5つの商会の内部監査
6 帝都での借用書の処理他、フロント周辺の貴族達の借用書の処理
7 2ヶ月以内に130人の欠損奴隷達の受け取り
8 帝都の屋敷での執事やメイド長の雇用
9 王都の屋敷の警備をどうするか
10 フロントでの冒険者ギルドに預けていてそのまま放置しているものの処理
11 会計事務所の設立準備と融資事業の設立
12 郵便、輸送事業の設立
13 解体事業の報酬の物件や自分の名義になった物件の把握
14 帝都以外の屋敷の調査
15 帝都、王国での戦利品特に細々した物の処分
16 アロン外壁部仮設住宅付近の商店の設置
17 帝都での2人の召喚者の捜索
18 ポーション作り
『思いつくまま書いてみたけどこんなにあったんだ。こりゃ足元を固めないと同時進行出来ないな』
「セイ君、何唸っているの?」
「個人?私人として抱えている仕事を書き出して優先順位付けようかと思ってな。思いつくまま書いてみたらこんなにもあった」
「どれ、見せて。うわー多すぎるよ」
「多分、思いつかないだけでまだあると思う」
「これ、優先順位を付けるとしても難しいね。これだけ抱えているならもう他の人と会わない方が良いね。進み出しているものもあるし。足元固めなきゃ特に帝都、トップダウン出来る形にしておいた方が良いね。屋敷内事まで気がまわらだろうし確か王国宰相に頼んでなかったかな?」
「頼んでいるけどまだ一月も経っていないからな」
「じゃ、この項目で人がいないと効率が良くない事を省いて2、3、4を今日はやって見ればどうかな?4は視察じゃなく場所の把握程度で人物鑑定も今日は昼迄で切り上げて私達もカロンに連れて行って欲しいな。気分転換しない?」
「そうだな。此処数日かなりハードだったから半日カロンを見て回ろうか。昼前に手の空いている者はアロンの館に集まる様に伝えてくれカロン観光するって」
「了解。みんなに伝えておくね」
セイは廃村に移動して帝都で鹵獲した工廠を設置してフロントに戻りドランク達と話した。
「久しぶり?なかなか顔が出せず済まない」
「よう。旦那かクリス達から聞いているぜ。かなり忙しいらしいな。ほれ、依頼されていたコンロだ渡しておくぜ。ところで今日はどんな用件で来たんだ?」
「1つはノンバの事。ゲートを設置したから王都へも自由に行けるから家族と話し合って貰おうと思ってな。それと帝都で鹵獲した工廠を廃村に設置したから取り敢えずゲートの登録をしてもらって問題ないか調べて欲しい」
「解った。今、帝都の屋敷を見て欲しいって頼まれた所だ。帝都の屋敷を見てから工廠へ行くってことでいいか?」
「ああ、工廠は急がないから構わない。登録だけしたかっただけだ。それとアロンでミスリルの鉱脈を見付けた。ミスリルが必要な時は言ってくれ」
「そりゃ凄いな。ミスリルはなかなか手に入らないからお目にかかるのが楽しみだ。ノンバ良かったな帝都の工廠の設備が使える上にミスリルまで扱う事が出来るんだ。ドワーフ冥利に尽きるってもんだろ」
「へい兄貴。王都でもミスリルはなかなか手に入らない上に値段が高過ぎて手が出ねぇ。そんな物を扱う事が出来るなんて旦那に拾われて本当に良かった。でも旦那、家族に会って良いですか?」
「問題無いノンバの働き易い環境を作るのが俺の仕事だ。奴隷から解放させられ無い事は悪いと思っているしノンバも家族が気になるだろ。但し、王都では貴族に気をつけろ。出来たら一人で行動させたくないんだけどな。サバトと相談するか。それと鍛治職人希望の和雄だったかな。あと1週間程で冒険者ギルドから引き上げさせるから色々教えてやってくれ。さあ、時間が押しているからゲートの登録を済まそう」「「へい」」
ドランク達のゲートの登録を済ませ帝都の屋敷を経由してセイは王都に移動してサバトにノンバの王都での護衛を頼み直ぐさまアロンの3つの商会の金庫の整理に取り掛かろうとしたが従業員から倉庫の登録を先にして欲しいと泣いて頼まれ5つの倉庫の登録をシルビアと商会を切り盛りしていた従業員と行い5つの倉庫を調べていった。4つの倉庫は織物が綺麗に整理され手を付ける必要がなかったが、最後の倉庫には絵画や壺等の美術品や魔道具、アクセサリー、実用性に乏しい装飾を施された武器や防具、宝石の入った箱などが所狭しと並べられていた。
従業員に尋ねたらその従業員もこの倉庫には入った事がなく前の店主の趣味と賄賂に使用されていたのではないかとの事だった。前店主は美術品のコレクターだったらしく商会の会頭室にも多くの美術品が飾られているとの事だった。セイはこの倉庫の登録をシルビアだけにしてこの5番倉庫に関しては従業員の立ち入り禁止としてどうしても立ち入る必要があれば領主館に連絡するように指示して。従業員を店に戻した。
「シルビア、2つの商会の倉庫入ったか?」
「いいえ、商会の敷地内の倉庫と商会にあった収納袋やバッグで足りていたからまだ入ってないわ」
「時間的に商会の金庫の整理は中途半端になりそうだから倉庫整理をして館に戻ろう」
「うん♪その方がいいかも」
セイは倉庫街に行き6つの倉庫を調べ整理していった。3つ目の倉庫整理を終え4つ目の倉庫を開け直ぐに閉め、5つ目、6つ目と調べ
「シルビア直ぐに警察隊の詰所と冒険者ギルドのミーリアを呼ん来てくれ」「了解」
暫くして、冒険者ギルドの方が近かったせいかミーリアが職員を連れてやって来てた。
「セイ君どうしたんですか?エルフの娘がセイ君が呼んでいる倉庫街に急いで来てくれって言うので来たんですが」
「用も無いのに呼ばないさ。この肆、伍、陸の倉庫を開ければ解るさ」セイはそう言って肆番倉庫を開けた
「えっ!人が倒れてる。それも何人も」ミーリアの呟きを無視して伍、陸番倉庫も開けていった。
「そんな!嘘!なんでこんな・・・・隷属の首輪が嵌まってる」
「驚いてないで生きているか確認してくれ」
「そうでした。生存確認をして。肆番倉庫の倒れている者達を調べる時には2人一組で十分注意するように」
『フレア、ダイヤと念話出来るかい?』『繋がりますわ。お父様』
『現状を説明してハルカ達全員倉庫街に集まる様に伝えるようにと言ってくれ』
『お父様の思念をダイヤに繋いだのでダイヤは理解して今、ハルカに伝えていますわ』
『ありがとフレア』『お安い御用ですわ』
冒険者ギルドの職員達が生存確認が終わった頃、警察隊とシルビアが到着して
「全員、生きています!」
「まだ動かすな!治療が出来る者を呼んでいる。シルビア屋台のスープを買ってこの寸胴に入れて貰ってくれ。「了解」警察隊は荷馬車を3台用意しろ!アルファ、シータ、雪、カール達は庫内探索探知には掛かっていないがこれだけ衰弱していたら物陰で倒れているかもしれない頼んだ」「「「Woon」」」」
「セイ様、教会に協力を頼んだらどうでしょうか?聖女様ならきっとお助けくださいます」
「聖女?要らん。下手に医学知識の無い者に手伝って貰ったらこの者達は死ぬぞ。回復魔法は万能じゃ無い」
セイは中樽を取り出し魔力水を樽の中に入れて少量の塩と砂糖入れてコップを数個と数枚の端切れを取り出し、『浄化』コップと端切れを浄化して
「隷属の首輪が嵌まっている者にこの樽の水を飲ませろ。自力で飲む事の出来ない者はこの端切れを水に含ませ軽く口に含ませろそれも出来ない者がいたら俺を呼べ。首輪の嵌まっていない者は後回しだ」
「セイ君お待たせ。どんな状況?」
「多分飢餓による脱水症状だと思う。今、水分補給をしている最中だ。鑑定が出来る者は鑑定してくれ。レベルの低いマリナはハルカについて行って学んでくれチェリーも解析を使って調べて見てくれ」
暫くして鑑定を終えたハルカ達が戻って来た時にアルファが男の襟首を咥えて戻って来た。
「えっ!まだいたんですか?ってこの顔の傷イールじゃないですか!」
「ハルカどんな感じだ俺の鑑定ではさっき言った飢餓と脱水症状だったけど」
「うん同じだよ。感染症はどうなのかな?肆番倉庫に2人、淋しい病気って何?」
「淋病だ。所謂、性病の1つで粘膜感染する。みんなそこの2人を触る時は念のため手袋しろ」
「後、体温低下も見られるから毛布もあると良いんだけど」
「グラスウルフの毛皮を出すからそれで我慢して貰うか」セイはグラスウルフの毛皮を取り出し首輪が嵌まった者達に毛皮を掛けるように指示して
「ちょっと外壁部に行って来る。「どうして?」温泉を掘ろうかと思ってな。井戸を掘るとき調べて見たら水脈の150m程下に温泉があったんだ。下水処理が面倒だったんで掘らなかったけど」
「今は、ダメ。余計な仕事増やしてどうするの。湯液治療が出来れば良いんだけど出来ないから生理食塩水を飲ませて水分補給するしかないよ」




