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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
238/315

237  侯爵家のパーティー


 主賓の侯爵の挨拶のスピーチが始まり短い挨拶を終えて次にギルバートが壇上に上がり


「此処にいる諸君に発表がある。此度のフロントとフィフスの戦争で我がフロントが勝利した事は皆も知っておろう皆に心配をかけた感謝する。また王家から裁定が下り辺境伯家はフィフスという領地を得た代わりに息子が降格し、儂が辺境伯に復帰する事となった。息子は降格と共に家から出る事を決断して辺境伯家を去った。皆が知っての通り儂には息子以外子はおらん歳が歳じゃてもう子を成すのも望み薄じゃ。妻も儂を置いて遥か天上に召されて久しいが儂は妻以外もう新たな妻を娶る気は無い。よって養子を迎える事にした。セイ壇上に上がって来なさい「えっ!」先日、女王陛下からも承認を得た。本来なら辺境伯家で披露宴を催すのが筋じゃが儂もフィフス周辺の村の併合を行わねばならんし、セイも帝国と王国を往き来しており今日しか時間が取れなんだ皆には申し訳ないが侯爵家の同意の元此処での御披露目となった。この者がセイ・ワタヌキ・エリックじゃ宜しく頼む」


「では皆様、侯爵、辺境伯の復帰を祝い乾杯!」こうして宴が始まり、セイは壇上から降りると


「図ったなギル爺さん」


「養子の件はセイの了承は得たはずじゃ。お互い忙しい身、効率的に動かねばな」


「しかし、王国宰相がよく俺の養子を許可しましたね」


「宰相殿も喜んでおられた。これで陛下の戴冠式に堂々と招待出来ると」


「色々思惑が有りそうだけどもう国家に関しては関わるつもりはないんだけどね」


「宰相殿が言うには神聖ローダがうるさいらしい聖女様が王国に向かっているとの情報も流れていての」


「聖女とはアロンで会ったよ」


「ほう、既に会っておったか。して、どんな人物じゃったんじゃ?」


「プライドが高くって自分は特別だと思っているって感じかなぁ人のステータス勝手に覗くし、他国の領地の会議に呼ばれてもしないのに混じって来るし勝手しほうだいって所だね。王国に向かう途中って聞いたけど何故、アロンに来ていたのかがわからないんだ。帝都経由ならパロン、シスが最短ルートなのに」


「聖女様は布教の為に各地を巡回すると聞いておる。その為にアロンに立ち寄ったのでは無いのかのぉ」


「その割りには布教活動をしている様には見え無いんだけどね。あっ、紹介するよ今日の同伴者の玉藻と護衛のザイ。ミリアはもう知っているでしょ。こちらはフロントの領主。辺境伯のギルバート様」


「セイ様よりご紹介に預かりました。玉藻でありんす。「ザイです」よろしゅうお頼み申し上げます」


「ギルバート・フォン・エリックじゃ宜しくな。もう少しセイと話があるでなセイを借りるぞい」


「玉藻、ザイせっかくのパーティーだ料理やお酒も有ることだし食べておいで。ミリアは離れる気が無いよな」「「はい♪」」「私は護衛ですから」


「込みいった話は後にするとして取り敢えずは皆にセイを紹介するとしようかの」


こうしてギルバートに付き従ってギルバートの一族や縁者、侯爵家の寄り子達と挨拶を交わした。


「あれっ、侯爵閣下とは挨拶しなくて良いの?」


「エアトリアとはパーティー終了後儂を含め話しがあるそうじゃから形骸的な挨拶は省いたんじゃ。パーティーももうすぐ終わるじゃろうからセイが良ければ別室を用意しとるからそちらに行こうかのぉ」


「少し待ってくれたらありがたいかな。殆ど料理に手をつけて無いんだ」


「そりゃ悪かった。儂が料理に手をつけなんだせいじゃな。3人分別室に運ばせよう。此処じゃ落ち着いて食べれんじゃろうからの」


「ありがとうギル爺さん。ところで別室には俺とミリアだけかい?」


「もう1つ従者用の待機室に案内するように言ってあるから馬車にいる執事もそこに案内するように言ってあるから心配するでない。待機室には軽食じゃが用意してあるはずじゃ」


セイ達は別室へ案内されそこで食事を取り侯爵が来るのを待った。


「遅くなって申し訳ありません。お兄様。そして初めましてワタヌキ卿。私がエアトリア・フォン・サージェよ娘が迷惑を掛けてごめんなさいね。お兄様から気にしていないと聞いているけどケジメだけは着けておきたいので娘の件謝罪します」


「謝罪、確かに受け取りました。初めましてセイ・ワタヌキと申します。そして此処にいるのがミリアです。「ミリアと申します」どうぞお見知り置き下さい。これは侯爵復帰祝いとしての心からのお祝いです。どうぞお受け取り下さい」


セイは執事に赤い紙でラッピングされた小さな箱を渡した。執事はエアトリアに小さな箱渡した。


「何かしら?まあ、見事なダイヤ!ありがとう。嬉しいわ」


「一応そのイヤリングは魔道具です。魔力を込めると結界が発動するようになっています。剣や魔法での初撃なら守ってくれる筈ですので普段からお使い下さい。それと女王陛下には大きさはほぼ同じでカットを変えた物を献上する予定ですので出来たら陛下と御隣席の時はイヤリングを髪で隠された方が無難かと思われるます。パーティーのご連絡を頂いたのが5日前の事でしたのでこのような物しか用意出来ませんでしたお許し下さい」


「何を言っているの?十分過ぎる贈り物よ。この大きさのダイヤでこのカット見事だわ。どこの職人に作らせたの?フロントでは聞かないから王都かしら是非紹介して欲しわ。それと女王陛下の献上品もし今、お持ちなら拝見したいわ」


「これです。ネックレスとイヤリング。普段に使える様に装飾を抑えたティアラとネックレスです。帝国の皇帝陛下にもデザインを変えた物を献上します。侯爵閣下には申し訳無いのですがダイヤのカット数を抑え大きさをやや大きくさせて頂きました」


「素晴らしいわ。なんて素敵なネックレスとイヤリングなんでしょう。見惚れてしまいますわ。確かに間近で観ると女王陛下への献上品の方が優れているのは判りますが、遠目で見られると違いに気付く者は余りいないでしょね。女王陛下と同等の物を身に付け隣席したら周りの貴族達からどう受け取られるかわからないわ。ワタヌキ卿のご配慮痛み入ります」


「どうぞセイとお呼び下さい。アロンでは領主の立場ですがアロンを離れると一介の商人ですから」


「エアトリア、宝石の事でセイを引き留めた訳では無かろう。そろそろ本題に入らぬか。呼称はセイで良いと思うぞ。もう儂の息子でエアトリアの甥となったのじゃからの。それに此処はプライベートな場じゃ」


「そうでしたわ。ではセイ君と呼ばせてもらうわね。「どうぞ」用件は3つ。今回の遠征でサージェ家の者や寄り子達の中には先発隊に王国騎士団として配備された者が何人かいるわ。安否情報が欲しいの出来たら連絡が取りたいのよ」


「今回の帝国との戦争で戦死者は出ていません。捕虜に関しては一般の兵士達は順次返還されている頃です。帝国では国境迄輸送して王国に引き渡し、それ以降に関しては王国の管轄でどのようなるのかは知りません。一応返還される迄の間は帝国で労働に従事させて幾ばくかの賃金を支払い王国に返還させています。サージェ家の領民や身分を偽った者がいたらこの中にいるでしょね。それ以外の下士官以上の者と騎士団、戦闘奴隷達は現在アロンの捕虜収容施設に収容されているか上位貴族達は別待遇で過ごして貰っています。一般の兵士達の中にサージェ家と関わりのある者がいるのでしたら王家にお尋ね下さい」


「わかったわ。先発隊の中にはセコンド周辺から集めた者達もいるから手を打つわ。それで連絡は取れ無いのかしら?」


「取れなくはないですが帝国軍に正しく身分を申告している者に限られますし現状王都と帝都で大使を派遣して交渉が始まったばかりです。捕虜達との連絡の取りあいは両国合意の元で行われた方が望ましいですね。独断でやればスパイ行為と受け取られますから身柄返還も難しくなると思います。先発隊に加わった貴族の方々と共に帝国大使と王国宰相閣下に嘆願なされれば良いのでは?」


「安否確認だけでも良いのだけれど。なんとかならないのかしら?」


「一応、捕虜達の名簿は作成されている筈ですから名簿を閲覧できる立場に僕はいますが捕虜に関しては軍の管轄で僕には軍に対する命令は出来ません。それに名簿を見て内容を流すのは情報漏洩に当たるので余り得策とは言えませんね。それに名簿は遅くとも一月以内に王国に渡され事になると思います。既にもう名簿は王家が手に入れているかも知れない。戦闘奴隷達の売却の許可を王国は出しましたから」


「そういう事だったら裏で動く因りも正攻法で動く方が得策ね。ところで帝国では領主は軍を持たないのかしら?」


「帝国では領主に当たるのが代官ですが軍に関わる全ての裁量権は持っていませんがアロンに関してだけは少し違います。治安維持に関しての部隊を持っています。所謂、王国でいうなら領軍ですね。僕の言う軍とは帝国軍所謂、王国騎士団や王家の管轄の軍隊の事ですね。代官は単なる行政官らしいですね」


「成る程、捕虜に関しては王国で言えば王国騎士団の管轄になる訳じゃな。そりゃセイの管轄から外れておるし少し待てば公開される物をリスクを負って迄する事では無いのぉ。身内は一刻も早く知りたいじゃろうがセイの言う通り宰相殿を動かし連絡のやり取りが出来る様に帝国に働き掛けて貰うのが一番じゃ」


「わかったわ。お兄様。最後にセイ君、確認するけど戦死者は本当にいないのね」


「そう報告を受けていますよ。但し軍規を犯した者は戦死者ではありませんから脱走、反抗などして命を落とした者迄は把握していません。帝国としては捕虜を出来るだけ大事していますがそれに不満を持って統率を乱す者まで感知しません」「判りました」







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