230 奴隷商人の資格
「交換ですか別に構いませんが」
「まあ♪言ってみるものですね。この6人は一人安く見積もっても金貨5枚の価値があります。アイテムボックス持ちですから。金貨30枚分の奴隷達と交換しませんか?」
「ええ、構いません」
「奴隷達交換する奴隷でご希望はありますか?」
「欠損していても構わないので数人は商売の経験のある者と冒険者が欲しいですね」
「全て欠損している者でも構いませんか?」
「ええ、構いません。商売や冒険者の経験をアロンやフロントで教えてやって欲しいのでなるべく熟練者をお願いします」
「欠損奴隷となるとだいたい一人大銀貨3枚の計算で100人となりますが大変ではありませんか?」
「いいえ大丈夫です。働く場所はどうとでもなりますから。問題は僕の方ですね現状時間が取れないのが悩みですね。奴隷に関して、元盗賊や同情の余地の無い殺人を犯した者は省いて下さい。期限は儲けませんから」
「わかりました。期限を決め無いのは商人としては問題があるので2ヶ月の間で100人揃えてみせます」
「了解しました。フロント以外で仕入れたのでしたら現地で待機させて下さい。輸送は僕がします」
「王国の主要都市にはファイバー商会の支店がありますそこから集める積もりでしたから助かりますがそれでは大銀貨3枚では頂き過ぎですね130人としましょう」
「でしたら僕が王国のファイバー商会を全て周りますから書状を書いてくれませんか?その回った先で支店の支配人のサインを貰って引き取った奴隷の数を書いてもらい130人になれば終了、もし数が足りなくても2ヶ月立てば契約は終了でどうでしょうか?本当は僕が居なくても契約出来れば良いのですが」
「それで良いのであれば私に異存はありません。多くの者と契約をするなら隷属の首輪でセイ様の元へ集めて日時を決めて奴隷商人に来てもらえば良いのでは?それともセイ様が奴隷商人の資格を得るかですね。セイ様は闇属性の魔法を使えますよね?「ええ」契約魔法が使えれば奴隷商人になれる資格がありますが商業ギルドと領主の承認が必要です。セイ様でしたらなれるのではないでしょか」
「奴隷商人になるのはちょっと気が引けますがこの状況では資格だけでも欲しいですね。そうすればその場で契約が出来ますから。それと前から不思議に思っている事があるのですが借金奴隷の事なのですが実際余程の人物以外多くても金貨50枚ぐらいですよね。商会が大損して商人が大金貨5枚の借金を背負ってしまって返せなくなった場合はその商人は借金奴隷になるのが普通ですよねその場合どうなるんですか?」
「借金奴隷はあくまでも売られた時の値段が奴隷の借金です。喩え大金貨5枚の借金があってその借用書を持っている方が奴隷契約すればその奴隷は大金貨5枚の借金奴隷ですが他の誰かに借用書を付けて譲れば同じ大金貨5枚の借金奴隷となりますが無意味ですよね。奴隷の価値はその奴隷でしかありませんから高くても金貨5枚ってところでしょうね」
「金貨5枚で売れたとして年間給与が大銀貨1枚で50年の奉公になるほぼ永久に奴隷だ」
「借金奴隷は酷い主人に当たれば大銀貨2枚で売られても永久に奴隷ですよ大銀貨2枚は欠損奴隷ですが普通の奴隷は金貨1枚は最低でもします。年期が開ける1年は売却出来ませんがそれまでにつまり買われて10年の契約で9年経つと売却出来ませんが5年で売却されたらまた10年、それが繰り返さたら死ぬまで奴隷のままです価値は年齢と共に下がりますがそういう落とし穴があるんです。借金奴隷は希望がある分酷い主人に当たらない事を祈るだけです」
「なるほど勉強になりました。ありがとうございました」
「先程のお話の書状が出来上がりましたのでこのカードと一緒にお持ち帰り下さい。このカードは帝国、王国のファイバー商会にとって特別なお客様である印です。書状の他にファイバー商会の押し印とサインの入った白紙があります其処に支店の支配人のサインと人数を記して貰って下さい。」
「今日は時間が余り無いのでこれで失礼します。この2人の教育宜しくお願いします。では」
「こちらこそ良い取り引きが出来ました。時間がありましたらお立ち寄り下さい。あっ、うっかりしていました。母から王都に来られたら是非お立ち寄り下さいと申し遣っています。どうぞ善しなに」「はい」
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セイはシルクの店を出て今、商業ギルドの応接室でマチルダと会談をしている。
「セイ君この間は解体事業本当に助かりました。おかげさまで工期より早く無事に完了しました本当にありがとうございました。あの解体工事、建築ギルドから奪った形になった仕事だったから本当に助かりました。ところで今日はどのようなご用件ですか?」
「要件は穀物の事を知りたくてソイという豆があったら見せて欲しいのと此処にある全ての穀物を見せて欲しいんです」
「ソイならありますよそれと穀物サンプルねわかったわ。少し待ってて誰か穀物サンプル全部持って来てちょうだい」
「マチルダさん奴隷商人の資格ってどうやって取るんですか?」
「契約魔法が使える事と金貨10が必要ね資格だけなら商業ギルドの承認だけで済むわ」
「じゃあ領主の承認は?」
「それは売買をする商会を設立する場合に領主の承認が必要になるの。領主によって承認の条件が変わるからなんとも言えないけどセコンドの奴隷市場の場合は条件が緩いわね」
「じゃ、奴隷商人の資格だけ欲しいので承認をお願いできますか?」「奴隷商人になるの?」
「いいえ、時間がないから契約だけ自分ですれば時間の節約になるので今日もやりかけの仕事を中断して此処に来てるんです」「今、何やってるの?」「色々。えへへ」「怪しいなぁ」
「帝国のアロンと言う街で色々とやってまして馬を売る為の仕事とか建築の仕事なんかしてますね」
「馬を売る仕事ね。ああ、だから穀物なんだ」
「ちょっと、邪魔するぞセイ君が来てると聞いたんでね「ギルマス!」今回の解体作業の件本当に助かったありがとう。ところでセイ君、馬の話をしていたが王国では馬。特に軍馬が不足してな商業ギルドに融通して欲しいんだがどうかな」
「腹の探りあいは嫌いなんで何処まで知っているんですか?」
「マチルダ君がいる前で話しても良いのかね?「構いません」君がアロンの領主であり半年後アロンは独立自治区になること。今回の王国の帝国遠征で戦利品として馬1万頭を君が自由に出来る事ぐらいかな。「で、どうしたいんですか?」軍馬を一括で商業ギルドで買いたい」
「お断りします。もう買い手は既についていますから諦める事ですね。それに一括ですか下らない。今頃になって一括って話しのテーブルに乗れやしない」
「どういうことだねセイ君既に買い手がついているって」
「既に買い手はついているってだけどですよ。それより良い条件を出すなら此方もアロンの領主として考えても良いですよ」
「良く解らないんだが」
「この会話で解らないのなら望み薄ですから諦めて下さい俺は今の買い手以外に売る気はありませんから」
「一万頭の馬だぞ商業ギルド以外買える訳が無い」
「だったら帝国白金貨で1億枚出せるなら1万頭の馬を売りましょう買い手が付いている上に一万頭分の厩舎、外壁、雇用、魔道具それを全てキャンセルするんだ違約金を含めてそれぐらいもらわなきゃ割にあわない」
「そんな値段で買える訳がが無い。つまり商業ギルドには売らないと言う事だね」




