229 地下牢の7人
セイはアルフと別れアロンの外壁部に飛びランタンの明かりの元で厚さ15cm幅90cm長さ2mの板を作り『浮遊』の魔方陣を刻んだ魔鉄のプレートを取り付け魔石を埋め込み起動させれば高さ70cmになるように調整して両端の厚みの所に取っ手を付けてスイッチ入れて起動させ自分が乗りバランスが崩れないか確かめ試作品を完成させて照明の基盤と『浮遊』の基盤プレートを魔鉄で大量に作りフロントの自室で眠った。
翌朝セイは夜明け前に起き、アロン周辺の森を飛び周り魔物の調査を行った。結果ゴブリンが予想以上に繁殖しており十数箇所もの集落が見つかり中には中規模300頭程の集落が幾つかある事が判明した。セイは館に戻り、守備隊連隊長と冒険者ギルドのマスターを至急呼び出すようブラームに指示した。
「朝、早くから済まない至急、速やかに解決しなければならない事ができた。この地図を見てくれ「これは?」ゴブリンの集落だ。この大きな丸で書いた所がゴブリンの中規模集落だこのままだと統合されてエンペラーやロードになる個体が出るだろうなもう既にキングは数体この中規模集落にはいる」「「えっ!」」
「後、魔の森近辺だがオークの中規模集落も幾つか発見した。この二重丸がそうだ。どうする?」
「オークに関しては我々に対処出来る力はありません。この場所まで行くのに多くの損害がでてたどり着いても全滅するのが目に見えています」
「オークは俺が対処するがゴブリンはどうする?冒険者ギルドの怠慢からこう言う事態に陥ったんだが今の冒険者ギルドで対処出来るのか?」
「申し訳ありません。中規模集落にキングがいるならゴブリンも統率されているので通常のゴブリンとの戦闘より遥かに難易度が上がります。現状アロンの冒険者達はDランク以下です。中規模以外の集落でも冒険者達だけで対処するのは難しいかと」
「守備隊の方はどうだ?」
「現状守備隊の方でも中規模集落を陥とすのは難しいかと守備隊はあくまでも人間を想定して訓練を行っているので中規模集落を陥とせたとしても損耗が激しいと思われます」
「そんな事じゃ街を守れないぞ。アロンは魔の森と隣接しているんだ森に入ってしまえば集団の力は削がれる10人ぐらいで部隊を編成して小隊単位での森に入っての訓練を実施しろ。それで経験を積んで中規模程度なら1小隊を派遣したら潰せるよう鍛え上げろそれと組織編成に伴い守備隊、警備隊連隊長の名前を変える事にする。警備隊は警察庁、守備隊は防衛庁としてそれぞれ連隊長を長官と呼ぶ事にする。今は、名前の変更だけで役割分担はそう変わらないが今までと少し違う部分も出て来るから今度、官僚達と会議を持つからそのつもりで「はっ!」で、俺に全部やれというのか?」
「できたらお願いしたいのですが」
「いい加減にしろ!ノース。何の為にお前達を呼んだと思っている。そもそもこういう状況になっているのはお前達冒険者ギルドがゴブリンをを放置したせいだろ!守備隊もとい、防衛庁は基本今の所帝国軍所属だ役割や管轄が違う。魔物に関しては冒険者ギルドが責任を持つ筈だ敢えてギルド内部の事に口を出さない理由は解るよな出来るだけ波風立てたく無いからだ。ランクに対して冒険者達の見直をして1から教育しろ。1年以内に冒険者達の成長が見られない場合はアロンに関してだけ内部介入するか潰してアロン独自のギルドを立ち上げるからそのつもりでいろ」
「提案ですが中規模集落は防衛隊にも困難ですがその他でしたら対処可能だと思われます。幾つかの小隊に分けて部隊編成を行い、冒険者ギルドも緊急召集をかけて部隊編成をして合同でアロン周辺のゴブリンを殲滅してはどうでしょうか?魔物に関しては此方も専門外ですので出来たら習性や生態に詳しい者がいると助かります」
「わかった。それで良い。中規模集落は明日にでも俺が処理する。冒険者ギルドに命令するが今回のゴブリン討伐に掛かる費用は全て冒険者ギルドが負担しろ。それぐらい出来るだろ。「そんな~」それとゴブリン討伐を何故しなかったか出来なかったか指名依頼の件を抜きにして原因と思われる事を全て洗い出して今後の対策と共に書面で報告しろ。「はい」それから、長官に忠告だ。作戦を立てる時森の事情に詳しい者を必ず同席させて意見を聞け、軽く考えるな。地形で戦局は変わるからな。
それと特に茸の類いは兵士達に食べさせるな熟練者でも間違うから徹底させてくれ後、なるべく身軽な方が森では戦い易い。武器の種類なんかにも気を配るように場所によって長物は振り回せないから気を付けてくれ。それとテントだが捕虜達が使っていたテントが余っている筈だからアロンに返還して欲しいと言っていたと言えば返してくれると思う」
「承知しました。遅くとも明後日には取りかかります」
「それと話しに出なかったが捕虜の中には熟練の冒険者だった戦闘奴隷がいる筈だから貸して貰えるように交渉するのも手だと思う。それとゴブリン討伐の際には森で火は使うな当たり前の事だが森に入った事もない者がいたら知らずに使う可能性がある。
下手をしたらその事が原因で火災が起きて部隊が全滅する事も有り得るから徹底させるように。それと訓練を兼ねているなら収納アイテムは使うな。部隊全部に行き渡っているなら構わないが物資がかたまってしまうと最悪バラバラになった場合困る事になるからその辺も考えて作戦を立ててくれ。俺からは以上だ。この地図は長官とノースに渡すので活用してくれ」
こうして、アロン周辺のゴブリン討伐が始まった。
セイはフロントに戻り、地下牢に幽閉した4人の召喚者と対面した。
「さて初めて犯罪者諸君、地下牢の生活はどうだったかな?勇者と煽てられいい気なって挙げ句の果てに民間人を殺して村から略奪行為を働いた。そこの4人そして勇者だと言われて有頂天になり何も調べず30人もの人を戦争にかり出し、裏では不良達に従わない者に暴力を振るわせその結果一人の少女を辱しめ殺した。その罪はとても重い。だから解放しなかったんだが取り敢えず。お前達のアイテムボックスを空にして貰おうか」
「俺達は勇者だ魔王なんかに屈しない」
「こんな事して只で済むと思っているのか?俺達は勇者だ」
「お前達が勇者だと笑わせるな。お前達はただの奴隷だ。それも犯罪者奴隷だ一生平民にさえ戻れない奴隷だ。お前達のステータスを見て全て開示しろ此は命令だ」
「「「「「えっ!消えてる」」」」」
「ジョブも町人。称号も異世界人、神からの加護も消え失せ、レベルもスキルさえリセットされているよな。称号も殺人、強盗、強姦、殺人教唆まで付いているんだ自覚しろよ」
「こんなの嘘だ。僕は勇者だ此は魔王の策略なんだ騙されないぞ」
「じゃ現実を見せてやるよ。お前達5人これが幻覚というなら痛みが伴ったら覚めるだろ。アルファ、シータ、雪この5人と遊んでやれ」「「「Woon!」」」
5人は怪我をしても無理やり回復させられ何度も何度も回復させられては叩きのめされ心が折れるまで続けられた。それを見ていた宰相と大臣の2人は恐怖におののき5人は回復させても起き上がる事も出来ず恐怖に支配されて身動きさえ出来なくなった。
「なんだもうお仕舞いか?アイテムボックスから全ての物を出せ!さもないと継続するぞ」
「「「「「「「ひっ!」」」」」」」
6人は抵抗する気力もなく素直に命令に従いアイテムボックスと収納アイテムから全て吐き出した。
「大臣口を開けろ!開けたら閉じるな」
セイは大臣の顎を掴み大臣の口の中を調べると舌にピアスが差し込まれていた。
「ふーん考えたね。気が付かなかったよ」
セイは大臣からピアスを取り上げ、アイテムボックスから吐き出された全ての物を回収して死んだように蹲る5人に受領書にサインさせ7人を荷馬車に乗せてシルクの元で奴隷契約を結び奴隷教育を頼んだ。
「あら、この2人は兎も角若い5人は売って下さらないのですか?」
「もう用は済んだので構わないのですが人手が欲しいんです」
「では交換しませんか?アーロンとこの5人と同等の価値のある者達と」




