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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
227/315

226  税の仕組み

2021年元旦3話目の投稿です。


「物価が変わった気がしないんだ」


「物価は来年3月までは変わらないでしょうね。人頭税は年間ですし商会が納める税金も規模による金額の違いで年間の支払いです。土地も同じですしね。変わるとしたら冒険者ギルドの買い取り価格ぐらいですね。冒険者ギルドの売却価格が変わらない限り肉や魔物の素材に関しては変わりません。元々物に税金を掛けいないし、売却価格は売る側の自由です。土地ぐらいですね。売価によって税金が変わるのは」


「頭が混乱してきた。冒険者達の税金は下がっても買い取り価格は変わらないから同じか。

 消費税の導入は無理だし流通の方で物価を下げる以外に方法はないな長期に渡って生産を上げ価格を下げるしか方法が無いようだ。冒険者達の収入が増えただけで良しとするか」


「因みにギルドに関しては利益の30%です。利益が集まるようになっていますから当然です」


「内偵に関しては村の税が治められる時で良いや。税金そのものに手をつけると大混乱が起きるから住民達の識字率を上げるのが先だなぁ。恐らくみんなついていけないだろうし」


「来年3月までは我慢するのが適切だと思います」


「土地に関してだけど年間の税金はどうなっているのかな?」


「基本的に区画毎に一平米当たりの土地の値段が決まっています。それに準じて税金が決まりますね」


「うわー俺どれだけ土地の税金払わないといけないのか心配になってきた」


「しっかり払って頂きますが外壁部とスラム街に関しては10年は無税ですし単価も安いです土地を開拓した者の特典ですね」


「大体理解したよ。ありがと。それとこの館にスカイの誰かが配置されているから緊急時俺がいない時『スカイ』と呼んでスカイと話せ人語は理解しているので俺と繋がるからよろしく」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 翌朝セイは何時もの時間に起きて設計図を元に仮設の3階建ての集合住宅を外壁部の厩舎の近くに作っていきスラムの世帯数分を作り上げると内部に取りかかり窓やドアの部分を開けて間取りをベランダ付きの2LDKにして次々に作っいった。造り終えたのは昼過ぎだった。

 セイはパンを齧りながらアルファ達と共に魔の森の中層の拠点に飛び樹木の伐採と大量の薬草を採取してアルファ達は魔の森を縦横無尽に駆け回り魔物を間引き、カールとスカイ達は果実や自分達が食べる食料の採取して、日が落ちる前にフロントの屋敷に飛び冒険者ギルドに行き、エリナとギルドマスターのフォスターと話した。


「旧冒険者ギルドはどんな状況ですか?」


「予想はついているんだろ。カード作成システムまで止めやがって」


「本部は無いし通信システムもその内4都市以外止めますから支部が勝手にやらざる得なくなるでしょ。旧カードは単なる身分証明でしか機能しなくなるし、そのまま旧ギルドにしがみ付くなら端末機の全てを回収します。システムそのものを僕が創始者から受け継いだから僕の物です。後は勝手にすれば良い。責任の取れない組織なんてどうなろうとも知った事ではありません」


「その事だが王国と帝国の全支部は此方に加入したいと嘆願された。規則の改正と張り紙での公示もするそうだ。もう許してやってくれ」


「まだ足りませんね。支部にはまだ本部の息のかかった連中がいるんですよ。完全に排除しないと直ぐに再発しますから本部の連中が何も言ってこないのが良い証拠ですね」


「4都市からの外部監査を受け入れそれで問題無いなら受け入れると伝えて下さい。拒否したら黒ですね。それに人員に関しては基本、監査部って王都は知らないけど暇でしょ。フィフスの街は閉鎖状態なんだから呼び戻せば良いし、盗難が怖いのなら誰も手が出せない所に移しますよ。はっきり言って内に甘過ぎますよ。冒険者達の弱体化は眼に余ります。特にアロンは」


「ん、聞き伝ならないな。そんなに冒険者達は当てにならないか?」


「ええ、魔物が増えたからアロン周辺の森のゴブリン以外の魔物を駆逐してもゴブリン討伐もできやしない。その上薬草採取さえまともにできやしない。薬師ギルドは嘆いてますよ」


「フロントも似たようなものです。辺境故知名度がない熟練の冒険者が少しは残っているしセイ君のポーションのおかげでなんとかなっている現状ですから」


「そんなに酷いのか?」


「事、薬草に至っては酷いですね」


「薬草の見分け方も採取の仕方、保存方法を知らないのですから当たり前ですよ」


「セイは薬草の知識をどうやってそれを知った?」


「鑑定を使って僕が生まれた世界の植物に近い物みたいでしたからその知識を元に試行錯誤してポーションを作りましたよ」


「聞いた俺が馬鹿だった。知識という点では俺達以上にお前は基礎が出来ていたんだった」


「この世界、情報と知識の共有が成されて無いし組織の連携もない上に人を育てない。それにまともな教育機関が無いから文字や計算も出来ない。研究にしてもそう個人で秘匿されて終わり特権階級だけのものだと思っていたけど色んな事を学ぶ場所もないからその弊害で前領主のような馬鹿が育つ俺達異世界から来た人間に取って信じられない事が此処の常識なんですよ」


「えっ、わざわざ教育して人を育ててるいるんですか?セイ君達の故郷では」


「人や環境によって違うけど俺の故郷では5歳から15歳まで誰でも教育を受ける権利があって親や保護者はその子達に教育を受けさせる義務が生じる。俺達は義務教育って呼んでいるけどね。それだけじゃ無い更に3年、4年と段階的に専門知識を学ぶ事が出来るよ。家庭の事情で様々だけど一般的に3歳から22歳までは教育を受けている。個人では無く学校と言う学舎でね。そこで知識だけで無く社会の仕組みや常識を学び様々な事を競わせ集団というものも学ぶんだ実体験としてね」


「何故そんな無駄なことをするんだ」


「無駄かなぁ?そのへんの価値観が俺達と違うんだ。今俺が悩んでいるのはなんだかわかりますか?優秀な文官がいない事、商会を任せる人材がいない事その為一から教えていかないといけない。時間がかかり過ぎるしそれをやり持って他の事は出来ないでしょう。みんな此処では当たり前だから育てた人間を離さない。しかし子供の頃から最低限の読み書き、四則演算が出来ていたら教えるのは仕事内容だけで済む。今回のフロントの冒険者ギルドでの依頼もそれが出来る者が居ないから5人を回したけどあれは後悔しました。引き揚げようかとも考えたんだから」


「それは困ります。内の職員達より有能なんですから。半日で他の職員の2日分の仕事をこなせるですから止めて下さい。彼らのおかげで今回の件も載りきれたんですよ」


「そんなに凄いのか?「ええ」うちで正規の職員として雇え」


「それが無理なんです「どうしてだ?」契約があるそうですし、目的があるからと断られました」


「彼らああ見えてお金持ってますから。俺が預かっていますけどね。危険だから」


「本人達が断ったのだったら仕方がない。話は脱線したが子供の頃から教育をしていれば社会に貢献出来る人材が育つという事だな」


「この世界は5歳から8歳までろくに働けないでしょ家の手伝いしか出来ない。農家や職人なら人手がいるから必要な人材だけど孤児達は違うんだ孤児院に入って居るならまだしもスラムにいるなら犯罪に関わるしか生きられない。そのへんを解決しないとスラムは無くなら無いでしょね。アロンでは子供ギルドを作るつもりです。5歳から15歳までのカードも正規の物を作って換金買い物が出来るようにするつもりです」


「なんだそりゃ」


「子供用冒険者ギルドかなぁGランクの仕事を一手に引き受けるんです。配達や手伝い、庭の草むしりとかね現金のやり取りは危ないから報酬は全てカードに振り込むそうすれば多少は安全だし。結局、孤児達は社会が面倒を見ないと駄目なんですよ。子供達全般に言えるでしょうけど。アロンだけなら俺一人で賄っていけるので住民達に教育の重要性を徐々に解ってもらいますよ」


「冒険者ギルドの仕事を奪うのか?」


「それが嫌なら5歳に引き下げて依頼を渡したら終わりで放置はしない事ですね。その構想は教育の一環でもありますから安全と環境を整えていないから冒険者ギルドに任せられないんです。自己責任に胡座かいてるし子供に自己責任を教えるのも大人の務めですよ。子供達の未来がなければ国の未来は無いし発展しないというのが俺達の育った世界の常識ですから。そのへんはアロン冒険者ギルドと話し合いますし、他の支部には影響無いでしょ?」


「他に波及したらどうするんだ?」


「別にやれば良いんじゃないですか?縄張り意識を持つからそうなるんです。情報の意図的閉鎖は見苦しいと思いますよ。素材の買い取りどこのギルドでも出来るそうですね木工ギルドでエルダートレント売ったら冒険者ギルドより高く買ってくれましたよ。最初から素材をどこで売るのかは冒険者の自由でトラブルを避けたいなら冒険者ギルドでと言えば良いのに。縄張りを守りたいならちゃんと制度にしてきちんと安全管理すれば良いそれだけの事なのに。今なら草案だから盛り込めますよ。アロンは現状冒険者のレベルが低すぎるから無理ですが、他所の都市まで知りません。ただ一つだけ独占は腐るし発展を阻害する」


「お前の考えはわかった。4都市からの外部監査を受け入れろだなオーレ達と相談する。確かに理事については規則を変えて無いから本部の奴ら理事を狙って画策しているかもしれん」







明日から毎日18時投稿目指します。

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