223 アロン新冒険者ギルド
本年はコロナ禍で慌ただしい一年でした来年こそ皆様にとって良い一年でありますようにお祈り申し上げます。
2020年 12月31日 江戸の夜桜
冒険者ギルドに入ると中は閑散としていた。
「ようこそアロン新冒険者ギルドへどういったご用件でお越しになられたのでしょうか」
「冒険者カードの書き換えとオークの中規模集落を殲滅して冒険者らしき遺体と遺品を回収して来たので事務処理をして欲しい」
「オークの中規模集落ですか申し訳ありませんが詳しくお聴きしてもよろしいですか?」
「帝国領側魔の森上層付近にオーク300頭程の集落があったオークキング1頭ジェネラル30頭他は普通のオークだった。集落は更地にしておいた。これが討伐部位の耳だ」
「凄い!これ全部オークの耳ですかソロでオークの中規模集落を壊滅させる方って初めて見ました。冒険者カードの書き換えをご希望なさっていましたねカードをお預かりして良いですか?「ああ」えっ、このランク」
「ああ、色々面倒だったんでそのランクのままでいたんだ」
「なるほど例の指名依頼の件でランクを上げなかったんですね。当新冒険者ギルドでは悪しき規則を廃止して指名依頼も可否選択が自由になりましたのでご安心下さいね。ただ、申し訳無いのですが魔物の大行進、所謂スタンピードが発生した場合は緊急措置として緊急招集がかかります。これはDランク以上の方には強制力が働き選択の余地はありません。緊急招集に参加されない場合は何らかのペナルティが課せられます。依頼放棄と見なされ最悪の場合は報酬の5倍の支払いと除名処分となります。これが旧冒険者ギルドとの大きな違いです。他にも内部規定になりますが説明しましょうか?」
「いや良い既に読んだから説明不要だ。一つだけ聞きたいんだ薬草採取はペナルティがつくのかな?」
「薬草採取やゴブリン討伐のような常設依頼は失敗してもペナルティはありませんが常設依頼以外のゴブリン討伐や薬草採取が時にあります。ペナルティが発生する依頼は依頼書に明記してありますのでよくご確認の上クエストをお受け下さい」
「丁寧な説明有難う」「いいえ、これも職員のお仕事ですから」
「カードの書き換えが終わったら旧カード口座のお金を新口座に移し替えて欲しい」
「承知しました。オーク討伐とカードの書き換えと口座の移し替え承りました暫くお待ち下さい。申し訳ありませんオーク討伐の報酬は現金でしょうか?それともカードに」
「ああカードに振り込んでおいてくれ。それと遺体と遺品はどうしたら良いのかな?」
「失礼しました。直ぐに別の職員を呼びますからその職員の指示に従って下さい。その間にカードの書き換え等終わらせておきますのでご遺体の事が終わればお手数ですが此方迄お立ち寄り下さい」
「わかった。有難う」
セイは別の職員に案内され布のが敷かれた訓練場に遺体と遺品を並べオークが所持していた武器を置き冒険者カードを渡し職員は遺体や遺品の検分をして
「ご遺体の回収有難うございました。このままではアンデッドになっていたかもしれません本当にありがとうございました。ご遺体や遺品を持ち帰って頂いた時の報酬等の説明は必要ですか?旧冒険者ギルドと報酬の配分は変わっていませんただ少し前にですが税率が変わっただけです」
「税が上がったのかな?」「いいえ下げられました」
「へーっ、そうなんだ。以前説明を聴いたんだけど忘れたよでも説明はいいや。俺いつも同じ事言っているから遺族のいる方には俺の報酬は遺族に誰も遺族がいない方の分は浄化の報酬として貰っておくよカードに振り込んでおいてくれ『浄化』神の身許で安らかに眠れ」
「わかりました。ご遺族もきっと喜ぶ事でしょう。後これにサインをお願いします。承諾書です。それと此方の武器は遺品では無いようなのでお持ち帰り下さい。大変ご苦労様でした。ご遺体関係の手続きはこれで終わりです」「ありがと」
セイは所定の武器をしまい先程の受付の元に行き新しいカードと旧カードを両方返却された
「お疲れ様でした。身分証明として旧カードの方が馴染みが有りますので両方お返しします。ところでオークを売って頂けないのですか?」
「オークの肉は脚気という病気の治療に役立つんだ。大豆があればもっと良いんだけどスラムの住民達に与えようと思って狩って来たんだ」
「そうですか残念です。今度来た領主が増えた魔物をゴブリン以外刈り尽くしてたのは良いけど肉が供給されなくなって肉が足りなくなってしまって、その上2万もの捕虜と3千の兵士、馬が死ねば肉は手に入りますが売り物ですし後、数日で高騰確実です。商業ギルドも買い取りをはじめましたし商業ギルドに持って行けば高騰する迄出さないでしょうし領主は何を考えているのやらスラム街を潰してスラムの住民を保護したのは評価しますが冒険者ギルドだけ厳しいみたいで公平差に欠けると思うんですよね。ホント一度会って文句を言いたいです」
「済まん。どこかを優遇したつもりはないんだが他の街の冒険者ギルドよりはましな筈だ文句は旧冒険者ギルドの本部奴らに言ってくれ元凶は奴らだ。駆逐した魔物の肉の事は仕事が忙しくってすっかり忘れていた。直ぐに必要なだけ出すから解体所に行こう」
「へっ、貴方が領主様で・す・か?」
「ああ、そうだ俺が不公平な領主だ。一応最善を尽くしているんだがな何処か抜けているとよく言われるよ」
「申し訳ありません。どうかお許し下さい。領主を侮辱した罪で犯罪者奴隷にしないで下さい」
「おいおい、俺をどんな人間だと思っているんだ?批判と侮辱は違うだろ。批判されたぐらいで罪には問わないよ。それに今は冒険者だ領主として公式の場にいたら考えるかも知れないが今の君の言動は感想と批判だ侮辱には当たらないよ」
「だって前のギルマスは領主を侮辱した罪で投獄さてましたよ」
「あれは領主として正当な理由で出した命令を無視した上冒険者ギルドとして謝罪もなかったし領主として会談しているのに立場を弁えず暴言を吐いたから投獄したんだ。他にも余罪があったみたいだから奴隷になったんじゃないかな?まだ裁定は下ってないと思うけど」
「じゃ、私、投獄されないんですね。「ああ」良かった。ホッとしました」
「それより肉を出すから解体所に行こう。俺も時間が惜しい」
「そうでした。此方へどうぞ領主様」「冒険者の時はセイと呼んでくれ」
「わかりましたセイ様「様も要らない」じゃセイ君で良いですか?」「それで良い」
セイは解体所にアルファ達と共に行き
「みんな狩った獲物を全部出してくれ。整理しよう」
アルファ達は次々と狩った獲物を取り出しセイはインベントリに納めていった。そしてグラスウルフとホーンラビットで解体所をいっぱいにした。それを見た者達は目を丸くして魅ってしまった。狩られた魔物が数体空中に現れたかと思ったとたんに消えそれが延々と続くのかと思いきや一瞬の間が空き突如グラスウルフとホーンラビットで解体所がいっぱいになったのだ。さながらイリュージョンだった。一瞬ボーっとしていた解体責任者がハッとして口を開いた。
「ちょっと待てとても捌ききれん。誰か時間遅延のついたマジックバッグ持って来てくれ。「へい」今日はここ迄にして欲しい此れだけ量を捌くには人手が足りない。明後日には解体は終わると思うから支払いは3日後になるが良いかな?」
「支払いはいつでも構わない。金には困って無いからな悪いが魔石と毛皮は売れないスラムの住民達の為に使いたいから。それとオーク肉はいるか?解体済みで10頭分なら売っても良い」
「そりゃ助かる是非売ってくれ」
セイは解体したオーク肉を11頭分取り出し責任者に渡し
「オーク肉11頭分ある迷惑をかけた詫びだオーク肉一頭分ノース以外のギルド職員で分けてくれ肉の供給不足の原因の一端はノースにも有るからな。あいつ毎日会ってるのに一言も肉の事を言わなかったんだ。それくらいの罰は当然だろ。「「「はい」」」オーク肉10頭分も3日後で良いから、もう行くよ」
「ちょっと待って下さい。大豆ってソイの事じゃ無いですか?指先くらいの大きさ豆ではありませんか?間違っているかもしれませんがソイは馬の餌として売られいますよ」
「ありがと。調べて見るよ」
この小説を書き初めて約半年、実際に書き始めたのはゴールデンウィークの頃からストックして半年間掲載することが出来ました。これもブックマークや評価、感想、誤字脱字報告をしていただいているお陰です。この小説を読んで頂き本当にありがとうございます。この小説を書き始めた当初は誰も読まないだろうと思っていました。
それが100人以上の方にブックマークを付けて頂き。何よりも嬉しかったのは誤字脱字の報告でした。パソコンのキーボード操作と違いタブレットで文字を打つのに慣れておらず特に句読点がわかりませんでした。最近になってやっとストレスの無い句読点の打ち方を知りました。少しでも読んで下さる読者の方がおられるのなら読みやすいものを書こうと思っています。今後とも宜しくお願いします。
よく投稿サイトの小説の中で評価、ブックマークの呼び掛けを目にします。作者にとっては凄く評価、ブックマークは作品を書く上でモチベーションの維持に繋がると実感しましたが私は誰かが読んでくれてると判れば充分です。意図して誤字に繋がる文字を使用する場合もありますが、誤字に関しては作者の未熟さ故である事が殆どです。つらつらと書いてしまいましたが今年一年この小説を読んで頂き本当にありがとうございました。少し前にもお知らせしましたが私は中途半端に物事を終わらせたく無いので内政編で一応の区切りを着けるつもりです。それまで宜しくお付き合い下さいませ。m(__)m
【予告】
2021年 元旦のみですが0時 12時 恒例18時に投稿します。読んで下さる方へのささやかなお年玉と思って頂ければ幸いです。
それと少し悩んでいる事があります。文字数です一回の投稿での文字数はどれくらいが良いのか悩んでいます。現在特別なものを除いてだいたい三千文字原稿用紙だいたい10枚分を目処に書いています。読む側として文字の量はどう受け止めて頂いているのか気になっています。もしよろしければ今後の参考にしたいので教えて下さると嬉しいです。 江戸の夜桜




