222 パーティーの招待
帝城から出てオーレの元に行き本部幹部の私財の件で宰相補佐官に会って払い下げを願い出るように。宰相補佐官には話しは通しておいた。と伝えアロンに戻りシルビアと共に6つの倉庫の登録を行いサイロと厩舎、井戸を作り、『知識の書』を頼りにポンプを作り作動確認をしながら設置していった。それが終わり、館に戻り応接室にゲートを設置してフロント、帝都、王都屋敷の庭に繋ぎ、その3つ屋敷とも館の庭に繋ぎ往き来を可能にした。
「何を作っておられのですか?」
「ゲートだよ空間を繋ぐ魔道具でこの館と帝都、王都、フロントの屋敷を結んだ。これを使えば一瞬で行くことが出来る」
「私でも使えますか?」
「魔力を放出できるか?この魔道具は魔力を放出しなければ使えないがちょうど良い今から帝都に言ってブラームの屋敷登録をしようすぐ済む」
「魔法も剣の才能も無くって魔法は使えません。まあ仕方ない取り敢えずこうするんだ帝都の屋敷の登録だけしておく」
帝都へのプレートに魔力を流し帝都の屋敷と空間をつなぎブラームを屋敷登録してアロンの館に戻った。
「これで仲間がいれば帝都迄一瞬で行ける」
「はあ。凄いですね。でも何故帝都のお屋敷には登録が必要なのですか?」
「帝都の屋敷とフロントの屋敷は特殊で帝都の屋敷には結界が張ってあるんで登録していない者は弾き出されるんだ。緊急避難する時や帝都に用事がある時は登録しておけば便利だと思ってな」
「ところでご依頼のありましたアパートの図面と物資の依頼書です」
セイは直ぐさま、図面と依頼書を複写して原本を返して
「依頼書は商業ギルドに回してくれ。俺の商会以外で集められる物は集め無理な物は俺の商会で対処するが木材に関しては俺がなんとかする。それと馬の世話が出来る者をスラムの住民から雇ってくれ5歳以上なら誰でもかまわない。裁縫を出来る者も雇ってくれ簡易宿舎のベッドと窓にカーテンが必要だハルカに宿舎を見てもらい色と布地の材質を決めてもらえそれを必要量購入してくれ。それと外壁の門は朝は開けたままにするように。馬達を平原で食事をさせるから」「承知しました」
「悪い、忘れていた読み書きが出来る者も雇ってくれ。3歳から14歳の子供達は昼から勉強させたい。出来たら計算も出来る者が良い。報酬は任せるけど安くはするな。結構大変な仕事だからな」「わかりました」
セイは庭に出てアルファ達を呼び魔の森中層に飛んでアルファ達は狩りをセイは木の伐採を日の暮れる迄行い館に戻りフロント、王都、帝都にゲートを繋げた事を告げ仲間達全員にゲートの登録を行って夕食を取った。
その後フロントに戻りサーシャからギルバートより王都の屋敷に来て欲しいと連絡があったと告げられ王都辺境伯邸に向かった。
「何かありましたか?」
「ヘンリエッタの事じゃ」
「ヘンリエッタ?って誰の事ですか?」
「儂の姪で侯爵じゃったヘンリエッタじゃ」
「ああ、あの侯爵様かそれがどうかしましたか?」
「この間の失態で侯爵を降ろされたそうじゃ。そして儂の妹が侯爵に復帰して今、王都に向かっておる。その妹から手紙が届いてのぉ姪の失態を詫びたいから仲を取り持ってくれと書いてあったんじゃ。王都に到着して近々パーティーを開催するから是非出席して欲しいと言って来ておるんじゃどうかの?」
「今、滅茶苦茶忙しいんです。暗殺されかかったし戦争の後始末でアロンに2万の捕虜が来るわ、一万頭の馬が来るわスラムを潰したのは良いけどその受け皿を作るのに必死でその上冒険者ギルドの本部が絡んで来て罠に嵌めようとして逆襲したら勝負はもう着いているのに謝罪も無いのでまだ継続中なんです。そんな状態なんでパーティーに出る余裕がないんです。放置している事も結構あるしせっかくの招待ですが申し訳ありません。辞退させて下さい。それにあの事は気にしていませんし忘れてた位です。それに多分目的は戦利品でしょギル爺さんのリストにあった物を今、全て渡しますし、手紙も書きますから許して下さい」
「少しの時間も取れんのか?遅れて来ても構わんからどうじゃ?侯爵直々の招待じゃ欠席すると変に勘繰られて拗れるのもセイとしても迷惑な話しじゃろ」
「遅れて出席するのって失礼に当たりませんか?」
「セイがアロンの領主である事を話してもいいかの?」
「いずれ判る事ですが正確には現在皇帝から軍の裁量以外アロンの全権委任された代表者です。アロンの領主と公にするのはまだ早いので侯爵だけに留めて頂ければ構いません」
「だったら問題無い。アロンは王国で言うなら辺境伯領に相当するし侯爵と同格じゃ。事情は儂から話しておく、日時は招待状が届くと思うが5日後くらいじゃろう。誰か同伴で出席して欲しいんじゃが衣装の準備は間に合わぬ様なら此方で準備もするがどうじゃ?」
「先日アロンでパーティーを開いた時に着た衣装で良いなら有りますが異世界風の正装ですよ。それでも構いませんか?」
「構わんそれと従者は2人迄なら付けても構わんので頼んだゾイ」
「一つ聞きたいのですがパーティーの名目はなんですか?」
「侯爵復帰と題しておったかのぉ」「それでは手土産が必要ですね」
「手ぶらで構わんよ。気を使わんでも良い」
「それと、他に招待される方々はどのような方々でしょうか?」
「そこまで儂もわからんが王都にいる儂らの一族は集まるであろうな」
「わかりました。女王陛下や王国宰相閣下と帝国の臨時大使が来ないのなら問題無いです」
「身内の集まりに近いパーティーじゃと思うゾイ」
「わかりました。極力遅れないようにしますが遅れそうな時はスカイバード、青い鳥で知らせます。後、リストにあった物はどうしますか?」
「セイも忙しい身じゃ何度も足を運ばせるのも悪い。預かっておこうかの。ロルフ」
「承知しました。セイ様此方へ」
セイは別室に案内されてリストにあった物を全て取り出し
「これがリストにあった物全部です。収納アイテムに入っていた物は事前に通知してあった通り時間経過の問題もあり全て抜いて有ります。ご確認下さい」
ロルフは戦利品とリストを見比べながら確認をしていった。
「確かにリストの物全て揃ってますね。今日はギルバート様が無理を言って申し訳ありませんでした。どうしてもセイ様と一緒のパーティーに出席したかったようです」
「いえ、僕も仕事が立て込んでいなければ喜んで出席させて頂いたのですが遅れては失礼かと思っただけです。ではこれで失礼します」
セイは王都辺境伯邸を出て直ぐ様周辺各国の首都に飛び冒険者ギルド会館の前にギルド本部の悪事を書き記した紙を張り付けていった。そしてフロントに戻り、自室に入り、2個のダイヤを空間遮断で12面カットして金を台座にしてイヤリングと小箱を作り小箱の中に黒の布を敷きイヤリングを入れて蓋をして赤い紙でラッピングを施しリボンをかけ収納して日課を行い深い眠りについた。
翌朝、いつもの時間に起きたセイは軽くストレッチを行いアルファ達とアロンに飛びシロに騎乗して魔の森付近でオーク300頭程の中規模の集落を見つけ10分も掛からず殲滅して集落そのものを収納して消し去り冒険者らしき十数体の遺体や武器や防具、カード、財布を回収して綺麗に更地して樹木を伐採してアロンに戻り樹木をインベントリの中で丸太にして乾燥させて木材を積み上げ、再度魔の森に飛びサーチでトレントが300体ほど群生していたので広範に『凍結』をかけてトレントの林を刈り尽くし、アロン新冒険者ギルドに向かった。




