220 少し片付いたが
翌朝フロントの屋敷で目覚めたセイは外壁部に厩舎を建てていき防壁の近くに宿屋の建物を設置してフロントに戻りギルバートを向かい入れ王都に送ってギルバートの用事を済ませ、王国の外交使節を帝都まで運びその足で帝国の外交使節を王都まで運び出迎えた宰相にと軽い会話をしてアロンに戻ってゼルフと挨拶を交わしこれからの事を話あった。
「外壁を見てびっくりしましたぞセイ殿以前アロンに来た時はこれ程の外壁は無かった筈いつの間に作られたのですか?」
「基本的な部分しか出来ていません工事は此れからです。それより収容施設なんですがベッド数が足りていません。どうしたものかと思いまして」
「収容施設も見させて貰ったが短期間で此だけの施設を作りあげるのはさぞかしご苦労されたと思います。セイ殿は収納アイテムを幾つかお持ちの筈、それに移動速度も尋常では無い筈でしたら帝都までこの書状を届けてくださらんか?この書状には帝都の宰相に宛てて帝都の使っていないベッドを集めるように嘆願した書状です。使徒様から預かった大事な商品でしたかな?兵士達の褒賞が少しでも増えるのなら宰相殿も協力してくれると思いますぞ。今日のところは外壁部で野営するとします。明日、部下達と共に収容施設を見て警備等を決めたいと思います。それとセイ殿資材の供給と土地を借り受けを頼みたいのだが良いだろうか?」
「土地と資材ですか?どのような資材ですか?」
「土地は外壁部防壁の門の近くで構わぬ。部下達の提案で此処に簡易宿舎を作ってはどうかと言われての、兵舎を借り受けるとしても3千の兵士達を収容するのは難しいであろうそれに宿屋を数ヵ月に渡って貸し切るのも公費の無駄使いになる上、此処が王国との外交交渉の場になるのであろう流石にそれは出来ん。どうかのうセイ殿」
「簡易で良いなら僕が作ります。こんな感じで良いですか?ただ窓やドアやベッドはそちらでお願いします」
セイは2階建ての洋館風のアパートをイメージして一瞬で作りあげた。それを見たゼルフは呆然として空いた口が塞がらなっかた。「セイ殿これは!」
「簡易宿舎としてはまずいですか?一部屋二段ベッドで4名で最大96名収容できますが・・・」
「いや、十分だ」
セイは横に6列縦に7列42棟を30分もかからず作りあげ、ゼルフ達を驚愕させた。
「少し魔力を使い過ぎてしまいました。申し訳ありませんが今日は此処までにさせて下さい。後は細かい作業になりますから明日行います」
「セイ殿、貴殿はもしや」「僕はただの人間ですよ。では」
セイは後ろ振り向かず真っ直ぐ館に戻り、夕食を取りながら昨日聞けなかった報告をシルビアとボルドから受けた。
「セイさん商会の方は問題なく商売が出来てるけど商会の敷地の外に倉庫が6つあって初期化されているからセイさんじゃなきゃ開けれ無いのそれと支店がカロンと言う街にあるんだけどどうする?」
「明日の昼過ぎに倉庫の登録を済ませるよ。支店は数日放置するしかない。王都の貴族達の交渉もあるし時間が取れない」
「セイ君一人で抱え過ぎだと思うよ。商会に関してはシルビアに任せて見たらどうかな?支店の状況把握だけして貰えれば良いんじゃないかな?今日の簡易宿舎はやり過ぎ自分で仕事増やしてどうするの。それにその場で人の予定を変えない方が良いよ周りが混乱するよ。此処の普通の人達とセイ君の移動速度と情報伝達速度は違うんだから」
「シルビアがアロンを離れても商会は大丈夫かな?」
「わからない。みんな奴隷だから管理できる人間がいないの指示すれば動いてくれるけど」
「フロントの子供達の事も気になるし頭が痛い」
「子供達は仕事が無いなら勉強させたら良いよ。朝は訓練、昼から勉強って感じで焦っても仕方がないよ。シルビアもアロンから離れられ無いなら支店は放置だよね。フロントの商会もいつまでも子供達や新しい奴隷達を商会の寮に置いて置けないから配属を決めないといけないからこれ以上仕事を増やしたら駄目だよ」
「わかった。今の仕事を確実に終わらせてフロントの事に取り掛かるよ」
「次は私だねスラムの住民はだいぶ落ち着いた問題は住居だね」
「外壁部に仮設住宅を作るよ外側だけなら1日あれば出来るから世帯数を調べて貰って2週間を目処に完成させるよ。問題はキッチンなんだけどどうしたら良いと思う?」
「やっぱ魔道具使うしか無いよね釜戸は換気の問題があるから」
「正直、魔道具は避けたい一般のアパートを調べてどうなっているか参考にするよ」
「私達って冬を経験していないから何が必要かわからないもんね」
「ブラーム、一般的なアパートの設計図が欲しい。それとスラムの住民の世帯数と孤児達の人数を知りたい。手配してくれ。それとスラムの住民達のスキルを調査して欲しいどこも人手が足りていないから各ギルドと連携して職場を紹介する部署を設立してくれ。官僚が足りないなら読み書きと計算が出来る者を雇え。出来たら欠損のある人を優先して欲しい。それと馬達が見えたら外壁の門を開けて馬達の通過を優先させてくれ」「承知しました」
「ボルド、調べた屋敷はどうだった?屋敷は3軒、家は6軒調べやしたが維持と言う点では問題ありやせんでした。ただ、使用人達が追い出されるのか不安がっていやした。それと奴隷達も10人いやした。どうしやす?」
「使用人達は引き続き雇用して屋敷の管理をして貰おう失業させる訳にもいかないから、奴隷達も現状維持で雇用条件は今までと同じで仮契約してくれ。完全に空き家になった家はあるのか?」
「3軒が完全に空き家でやした」
「その3軒の屋敷の者にそれぞれその3軒の維持管理をさせてくれ。時間に余裕ができたら正式に契約を結ぶ。それと維持費や食費でどれくらい必要か聞いて欲しい一応ボルドには帝国金貨100枚渡すから足りなければ言ってくれ」
「屋敷の金庫はどうしやすか?」
「今のところ放置だなぁ。王都やフロント、帝都、アロンの物件結構、俺名義になってるけど全然調べて無いから把握してないや。確かフロントの冒険者ギルドにも預けたままだしどうしたものか」
「物件は逃げ無いから暇になるまで放置するしかないよ」「そうだな」
こうしてミーティングは終了してセイはシロに乗り周辺各国を飛び周り主要都市の冒険者ギルドの位置をマップにマーキングした。流石に時間がかかり終わったのは夜明け過ぎだった。
「シロ付き合わせて悪かったな。少し休んで帝都からアロンに運べばゆっくりしてくれ」
『まだまだ大丈夫ですよ。ご主人様こそお疲れでは?』
「そうでも無いかな。多重思考のお陰でシロに乗っている間寝てたから。今から簡易宿舎を手掛けるよ」
セイは簡易宿舎の作業に入り窓やドアの空間を開けて階段やトイレを設置し、42棟を完成させ食堂と厨房や食糧庫と倉庫を作ってその周囲に高さ2m幅30cmの壁を作り全てに『硬化』をかけシロと共に帝都で宰相補佐官ゼルフからの書状を渡して商業ギルドの職員をアロン迄運び、一息ついた。その後、残りの厩舎を完成させて、厩舎と厩舎の間に井戸を掘り、井戸に蓋をして作業を中断してゼルフの元に向かい、収容施設の食堂の事や簡易宿舎の事を話しあって、食堂と厨房を作り、テーブルと椅子は固定式で土を使い一気に作り上げた。厨房に釜戸とパン焼き窯を設置して厨房の横に食糧庫と倉庫を作り収容施設を完成させた。
その後、簡易宿舎を見てもらい、2段ベッドのイラストと図面を渡して説明をして必要な物資を書き出してブラームに届けてもらうように頼み食堂の椅子やテーブル、厨房の釜戸やパン焼き窯を作り簡易宿舎はセイの手から離れた。
キャロット達もアロンに到着して外壁の門をくぐり夕陽を背に一万頭もの馬達が整然と行進するのは圧巻だった。
「キャロット、ブラン、ラックお疲れ様、厩舎を作ったんだが数が足りているか判らないから入ってくれないかな」『『『ラジャー♪』』』
キャロットは馬達に厩舎に入るように指示して馬達は従った。厩舎の数は足りた。
「うーんまだ千頭程、来るんだよな多めに作ったつもりなんだけど仕方がない明日の朝作るか。キャロット、ブラン、ラック本当にお疲れ様今晩一仕事頼むかも知れないそれ迄ゆっくり休んでくれ」
『シータ姐さんから聞いています。疲れてませんから大丈夫です』
「ありがと。冒険者ギルドに寄って館に戻るよ。キャロット達は此処にいて馬達の統率を頼む」
『『『『ラジャー♪』』』』




