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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
212/315

211  会議は荒れる


「本日は街の代表と言える皆様に集まってもらい大変恐縮です」


「俺達もパーティーでは言えなかった事があるんだちょうど良い機会だから言わせて貰う。昨日からスラムの住民を追い出してどうするんだ?街中、騒然としていて不安が広がっているぜ」


「これから確実にアロンに起こる事を話すから聞いて欲しい。皆、王国と帝国との戦争がどうなっているのか知っているな。王国軍10万の帝国進行に因って帝国は5万人の捕虜を手に入れた。これにより皇帝陛下と国王が代わり停戦に向けて交渉がこのアロンで近い内に行われる。これがまず一点。

 次に捕虜の事だ。捕虜の内3万の一般の兵士は王国が身代金を払い約1週間後には王国に返還される事になっているが問題はまだ残っている2万の下士官以上の捕虜達だ現在その2万の捕虜達はアロンに向けて行軍中だ遅くとも3日後にはアロンに着く。ブラームに聞いたが2万人の捕虜を受け入れられる土地が無いそうだ」


「それでスラムの住民を追い出したのか?」


「ブラームから昨日出された命令には俺の出した命令と齟齬があり今日、直接指揮を取らせて貰った。スラムの住民には悪いが暫くはテントや天幕で過ごして貰う事になるが代わりに食事の無料提供と病人には治療を無料で行う事にした。今日捕縛した罪人は判決が出次第売却して報奨と食費に充てる。現状食事はアロンの備蓄を放出して後から俺が補填する」


「しかしスラムの建物はどうするんだ?」


「それも既に手は打ってある。明日中に更地に変えてしまう予定だ。既に王国のフロントと言う街では実績がある。解体そのものは問題無いがここからが官僚達の出番だ全て俺がやってしまうと街に取って旨味が無いだからブラームに宿題を出した後でその答えを聞きたい。

 2万の捕虜だけでは無いんだ戦利品の馬が約1万頭いる。一部は陛下に献上され今回の戦争と内乱の功労に報いる為の報奨になるが大半は売却する事になる。現在俺の従魔達が平原で群れ率いて放牧状態だ。アロンで受け入れられる状態になったら約1万頭の馬達もアロンに来る事になる。さてこの4点から考えられる問題点とその解決法を考えようと思って街の各代表を呼んだ。俺一人でもなんとかなるけど勝手に権力使ってやれば反発や不安も大きいだろ。今日みたいに。概略は説明した。これは俺からのテストだと思ってくれ頭脳である官僚達がどうするのか?お前達の考えを聞きたい。また現場で動く者達は無茶な計画を立てられたらたまらないだろだから呼んだ忌憚なき意見を言って欲しい。この場では身分は問わないそれぞれの立場を考えて発言してくれブラーム議事の進行をしてくれ」


「まず一点目このアロンが外交交渉の場になると言う事ですが交渉の場は迎賓館を使えます。これついて問題点はありますか?」


「あの問題等無いのでは」「俺達冒険者ギルドも関係は無い」


「ではこちらから私もセイ様に言われる迄気付かなかった事ですが帝国の上層部と王国の上層部が来るのですよ帝国はまだしも王国がどのルートを通って来るか判りませんが少人数で来るとは考えられません。最低でも50人は護衛が付くと考えられます。下手をすると帝国側の護衛も合わせて200人以上になりますが直ぐに王国貴族が宿泊出来る宿を手配出来ますか?冒険者ギルドもそうです主な警備は守備隊や警備隊が行いますが治安維持の為の巡回等依頼する事になりますが万が一王国貴族達とトラブルがあったら責任はそちらで取ってもらいますが関係無いと言えますか?」


「解った巡回警備に廻る者の人選は此方でも厳選して行う」


「商業ギルドでも受け入れられる宿を調べて見ますが正確な人数が解らない事にはなんとも言えません」


「俺からも一言、迎賓館には王国の外交官や直属の護衛に宿泊してもらいこの館には帝国の外交官と従者や護衛に宿泊して貰うが今のところ正確な人数は解らないから商業ギルドは宿泊施設のキャパだけ調べてくれればそれで良いと思う。帝都から日取りと人数が決定次第ブラームに連絡が行く手筈になっているから準備だけはしてくれそれより他国の軍が来るんだぞ王国軍に対して何の措置も取らないのか?停戦に向けての交渉とは言え少人数ならともかく100人もの兵士を完全武装でそのまま街に入れるのか?此方には王国軍の捕虜が2万もいるんだ一斉に蜂起されたら一溜まりもなくこの街は陥落するぞ。停戦条約はまだ結ばれていないんだ戦争状態である事を忘れていないか?冒険者ギルドも有事の際の対応を考えてくれ」


「一緒に戦えと言うのか?」


「違う。有志だけで良いから住民の避難誘導をして欲しいだけだ。ブラーム今結論は出ないだろうから王国も呑める案を出せ。最悪のシナリオを想定して考えろ」「解りました」


「次に2万の捕虜の件ですが受け入れはスラム跡地に収用するとして何か意見が有りますか?」


「商業ギルドからは別にありません」「冒険者ギルドからも無いな」


「本当に無いのですか?単なる更地に収用する事になるんですが捕虜達脱走しませんかね?商業ギルドも関係するのですが食料と言う問題で今現状で2万人の食料をどれだけの期間維持出来ますか?物価が高騰しませんかね?私達はなるべく物価の高騰は避けたいんです。出来たら物資調達を商業ギルドでお願いします。冒険者ギルドでも食肉の確保をお願いします」


「食料に関しての余剰物資は帝国には殆ど無い筈です。王国の各街の商業ギルドに問い合わせれば確認は出来ますが輸送費用がかかり過ぎてどうして高くなりますがどうしますか?」


「だろうなぁ食料が不足したら物価が高騰するし頭が痛い問題だな」


「物資の輸送に関しては俺が受け持つから2万人の1ヶ月分の食料がどれだけ要るか算出して商業ギルドで確保してくれ食費は王国に請求出来るから問題は無い。それと帝都でもそうだったがアロンの冒険者ギルドの状態はどうなんだ?熟練の冒険者が離れていないか?」


「確かに帝都程じゃ無いが税金が高くて離れている。そのせいで魔物も増えて来ている」


「薬師ギルドでは問題が無いのか?」


「薬草が足りません。そのせいでポーションが作れ無い状態です。ポーションの値段は決まっているので薬草の買い取り価格もどうしても上限ありますので薬師になる者が居なくなっています生活が出来ませんからそれにポーションも闇取引されている始末です」


「了解した。食肉に関してはこの近辺の森の魔物を一度リセットさせる。税金に関してはもう少し待っててくれ帝国も税金を下げる筈だ」


「リセットってなんだ?何をするつもりだ?」


「帝都と同じさ近辺の森の食肉になる魔物を狩り尽くすのさ薬草採取が出来る様にゴブリンは残しておくよそれでも足りないなら魔の森まで行って狩りをするだけだ」


「他に有りませんか?無いようでしたら私からこれは建築ギルドになるのか守備隊なるのかわかりませんが少なくとも捕虜の脱走を防ぐ手立てが必要と考えています。街中に逃げ込まれでもしたら住民に被害出る可能性がありますこれは治安維持の為でもあります。妙案は有りませんか?」


「壁を作って隔離する以外に無いと思うがどうだ?」


「壁と言っても煉瓦で作るのか丸太で作るのか?材料の問題があるし人員の問題もある」


「俺からも一言今回は時間が無いから壁は俺が作るが雇用が産み出せる様に考えろ特にスラムの住民が出来る仕事を子供達も出来る仕事を女性でも出来る仕事を病人や怪我人は仕方無いが何でも与えれば良いと言う問題じゃ無い自活出来る様にするんだ。後、金貸しの問題だ悪いが権力を使わせて貰う金融関係の仕事は免許制度として行政が介入する事とする。フロントや帝都でも同じだったが酷い内容だった。金融関係に関して一定の制限を設けそれに違反する者は罰則を与える事にする。商業ギルドに登録している金貸しのリストを全て出せ強制捜査を行う」


「金貸しを潰す気ですか?」


「まっとうな商売をする者は潰さないが借用書の改竄や借用書に不備が多く見られるような金貸しは潰す。罪状は詐欺に値するからな。言っておくが各ギルドにも立ち入らせて貰うからそのつもりでいてくれ」


「おいおい穏やかじゃ無いなギルドは中立で縛られ無い筈だ」


「おかしな事を言うな?個人の自由を奪おうとする幹部のいるギルドが中立だとこの街に関しては治外法権は認めない。スラムを作る要因になるものは全て潰す。それが嫌ならアロンから出ていけば良い。現状冒険者ギルドもシステムは生きているけど機能はあまりしていない様だから問題は無い。俺としては譲歩してるんだ今回の不祥事どう責任を取るんだ?冒険者ギルドも商業ギルドも幹部揃って犯罪に手を出して置いて中立を歌うのか?笑える話だ。なんなら潰しても良いんだぞ一応立ち入るのは金融関係だけだそれ以外は手を出さないが今回の不祥事が出たギルドはどう責任を取るのか?今後の対策を書面でブラームに届けろ特に商業ギルドの責任は重いと思え」


「そんな事をしてただで済むと思っているのか?」


「既に個人的なところで冒険者ギルドには喧嘩を売られているんだ。警告もしたし冒険者ギルドそのものを潰す事も可能だよ。たかだか冒険者と言う労働組合が無くなっても一時期は混乱するが各街や国が独自の組織を作るさそれの何処に不都合が有るんだ?多分国は喜ぶぞ。俺を止められるのかな?一支部の金融関係の立ち入り調査と引き換えに俺と戦争するのかな?それに基本的に各ギルドもそうだがその国の法に批准する筈だ。ブラーム金融関係の法律を作れ安心して金が借りられてスラムが出来ないようなシステムを作れ」


「承知しました」






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