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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
211/315

210  パーティー2


「セイ様どうしましょう料理の全てに毒が入ってました。それに臨時で雇った者全てが暗殺者でした。全員拘束して地下牢に入れましたがこれではパーティーを中止せざる得ません」


「パーティーの招待客は何名だ「50名です」じゃあなんとかなるかな。ジュディ、美乃里、料理長、クリス、ミーシャ厨房に行くぞ。俺も手伝う。メイドと給仕役のメンバーは着替えたら直ぐに食器やグラスを煮沸消毒あと洗ってハルカ念のため鑑定と浄化を掛けてくれ。「うん♪」毒が入っている料理と酒は俺が全て収納しておく。どうせ立食だ何種類か多め作っておけば良い。料理長はメインの肉を美乃里はデザートと前菜のサラダをジュディはスープとソースをミーシャはパンをクリスは盛り付けにアロンの料理長はサポートに回ってくれ俺達が作る料理は少しよそとは違うんだ時間が無いから悪い」「はあ」


「セイ君材料はどうするの?」


「これを使う。サラダはレタスとキャベツ、人参、玉葱、トマトで大皿で盛り付けてくれドレッシングはオークの背油と塩、胡椒であとは馬鈴薯を茹でてポテトサラダとポテトフライを作る。デザートは時間が無いからクッキーぐらいしか思い付かないけど何かあるかな?」


「そうだねドーナツや揚げパンなら出来るよ」


「じゃあそれで材料は此処に置いて置くよ。次にスープだけど初めから作っていたら時間が足りないけどどうする?ジュディ」


「ベースのスープは持って来ましたから具材を入れて2種類程作ります。ソースも作り置きが有るので其を使えば大丈夫です。シチューも作りますか?」


「了解。じゃあ任せたスープやシチューが出来たらデザートに回ってくれ。「はい♪」次にパンだけど一から作るか」


「それも大丈夫です。セイ様がいつ多めに焼くように指示があっても良いように生地は準備出来ていますから焼くだけです」


「ありがとミーシャ。次にメインの肉だがワイバーンとブラックオークの肉を使うワイバーンはステーキにブラックオークは薄切りにして軽く湯通しして冷やしてトマトの角切りとドレッシングと和えてレタスの上に載せて出す。材料はこれだ任せた。料理長「わかりました」俺は魚料理を作る。全員取り掛かってくれ」


「「「「「「「はい♪」」」」」」」


 セイはキングサーモンを5枚に卸した身を数本取り出し厚めに切った物と薄く削ぎ切りにした物を作り削ぎ切りにした物をドレッシングに漬け込みカルパッチョを作って厚切りにしたキングサーモンに塩、胡椒で味を付け小麦粉を軽くまぶしてフラパンで焼きムニエルを作っていった。更にブラックオークの背油を作り、フォレストボアの肉で唐揚げを作って品数を増やしていった。


「ポテトサラダにハムを使って良いですか?「ああ良いぞ」じゃあ使いますね」


 料理が次々と完成していき給仕役のボルドやザイ、接待役ホステスの玉藻と華陽が料理を運び出していった。


「アミカ、サリー、エフィは玉藻と華陽のサポートとドリンクの係を頼む」「「「はーい♪」」」


「玉藻と華陽は解っているよな?」


「はーい♪解っているでありんす。ご招待したお客様に料理やお酒を勧めて何も口にしないお客様をチェックすれば良いでありんすね。ところで別室に誘われたら御相手しても良いんでありんすか?」


「良い訳無いだろ適当にあしらえ。しつこいようなら他の客にわからない様に処理しろ。出来るよな精神系の魔法使える筈だし」


「あら!知っていたんですね。それでセイ様は私達とあまりお会いになってくれなかったんでありんすか」


「俺も使えるからな。少しは警戒していたよ。それだけじゃ無いけど玉藻も華陽も妖艷過ぎるから苦手意識があるんだ」


「ダメですよ狐に化かされては」


「あら色気の無いエルフが何を言っているのやら。セイ様私達はいつでもOKですからお呼び下さい」


「ミリアも玉藻も止めろもうすぐ客が来る」「「はーい♪」」


「ブラーム準備は整った最後のチェックをしろ。進行は任せるが料理を俺達が作った事は臥せろそれと今日のパーティーに欠席した者はいるのか?」


「招待した者は全員出席すると返事を貰っています。捕らえた者達以外は出席する筈です」


「ならいい。俺は壇上で挨拶したら適当に彷徨くが注意する事はあるか?」


「セイ様は身分は平民ですがアロンでは貴族待遇で使徒様の代理人で領主と言うお立場ですから他の者から声をかける事は出来ませんので壇上で挨拶を終えると席を用意しますのでそこで皆からの挨拶をお受け下さい。その後はお好きなさって結構ですが要請や懇願、約束等は即答しないで下さい。多分貴族達や商人達から娘等の紹介や縁を結ぼうとする者もいるでしょうから。それと2組だけお気をつけ下さい。他国の者がいます。「どこの国だ」王国の商人と教会の関係者です。最近アロンに来たのですが王国の商人は帝都でも系列の店があり有力な奴隷商人ですから無下に出来ませんでした。「ファイバー商会か?」ご存知なのですか?」


「パーティーに出席する人物が誰かは知らないがちょっとした縁でファイバー商会の会頭とその娘達を知っている。ファイバー商会は問題無いと思う。それより教会関係者だなぁ」


「神聖ローダから来たそうです。王国に行く途中だそうですが是非とも新しく領主になられた方にご挨拶したいと申されて断れませんでした」


「わかった。挨拶を受けたらあとは関わらない様にする。面倒な事になりそうだからな」


「招待客が来たようです。私は玄関で歓待をしますのでセイ様は御部屋で待機して下さい。時間になりましたらセイ様が連れて来て頂いたメイド役の方にお知らせします」


 こうしてパーティーは開催された。セイは皇帝陛下よりこのアロンを任され領主となった事告げアロンの街が住民に取って住み易い街となる様に努力して行くので関係各位に協力を求め挨拶とした。セイの壇上での挨拶が終わり、各個人の挨拶が始まりセイは閉口した。就任祝いの贈答に始まり貴族達は娘を紹介したいから是非自宅にと申し出る者が多くいて断るのに苦労した。

 何よりも困ったのは商人達の贈答品に奴隷が幾人かいた事だ。セイは望んでもいないペットを押し付けられた気分だった。一通り挨拶も終わり料理が並べられると招待客は皆驚きを隠せなかった。材料もそうだが盛り付けられた彩りの多彩さに皆眼を見張った。乾杯の後、会食が始まると体調が優れないと退出する貴族や商人が数人いたがブラーム達に全てチェックされていった。なかには食事には手を出さず酒を飲み華陽や玉藻を執拗に口説き別室に誘う者もいたが玉藻達は誘われる振りをしながら影で排除されていった。


 パーティーも終盤に入り酔いが回り始める客も出て来た時、若い貴族が突然騒ぎだした。


「おい!そこのメイドこっちに来て俺の相手をしろ」


「お客様、困ります私の仕事は料理を出す事と片付ける事です。お客様の御相手は出来ません」


「おい!俺を誰だと思っているんだ。次の領主になるのは俺だ俺の言うこと聞け!」


「お客様かなり酔ってますね。何も食べずお酒ばかり飲んでいるから酔いが回るのが早いんですよ。どうぞデザートでもお食べくださいませ」


「うるさい!毒の入った料理等食えるか。この料理には遅効性の毒が入っているんだこの料理を食べたらみんな死ぬんだ!」場内が騒然となるなか


「馬鹿だなぁその男を捕らえて尋問しろ。隷属の首輪の使用を許可する。罪状は殺人教唆だ。「はっ!」皆様お静かに!料理に毒は入っていません。この料理は私と専属スタッフが作った物です。念のため鑑定スキルを持つ者も配置して万全を期しています。どうかご安心下さい。私自身もこの通り食しています。ブラーム説明してくれ」


「先ほど領主の暗殺が企てられました。実行犯は既に全員捕らえてあります。準備中に料理に毒が混入されているの判明してその毒が混入された料理は全て廃棄しました。パーティーの中止も検討しましたが領主とその専属スタッフ自らが腕をふるい先ほどの料理を皆様にお出しした次第です。食材も全て最高級の物が使われています。お聴き及びとは思いますが肉はワイバーンとブラックオーク、唐揚げと称する料理にはフォレストボア。魚料理にはキングサーモンが使われ皇族の方々でも滅多に食す事が出来ない食材を領主自ら皆様に提供されました。領主の言う通りパーティー中でも気を配り毒の混入を防ぐ為に鑑定スキルを持つ者を配備して万が一の為に治癒魔法を使える者と毒消しのポーションも用意しております。また、警備も万全を期しております故どうぞご安心下さい。尚、領主自ら腕ふるい最高級食材でもてなした料理を残念ながら一口も食べずにお帰りになろうとしている方がいますね。もうし訳ありませんが事情聴取させて頂きます。衛兵そこ者共を捕らえよ!」


 こうして騒ぎが収まりパーティーの幕が閉じ招待客を見送りに向かう瞬間、白い神官服を着た女性がセイの元に歩み寄りセイに向かって


「貴方は何者ですか?帝国が領主を認める等あり得ません。それに名前と性別、年齢以外何も見えないこんな人間は初めて見ました」


「名前が判ればそれで良いのでは?帝国が俺をアロンの領主と認めているのだから問題は無い筈だ。皇帝陛下からのアロンにおいての全権委任の書状と皇帝の家紋が入った剣も所持して代官であるブラームも認めている他国の人間が口出しする事では無いと思うんだがそれに勝手に人のステータスを覗く意味を解ってやっているのか?パーティー中何度も覗こうとしてたが気付いていないとでも思っていたのか?お前のレベルが低いだけだ。ハルカ見える範囲で俺のステータスをこいつに教えてやれ」


「うーんと名前と性別と年齢は良いよね。種族はヒューマン、職業?ジョブかな?無職だねそこから先は見えないよ」「なっ」


「だそうだ。人の事を嗅ぎ廻る暇があったらもっと自分を磨け聖女見習いさん技能が低いんだよ」


「私は聖女です見習いではありません。不敬です」


「ジョブが単に聖女ってだけで俺から見たら鑑定レベルでさえハルカに劣る治療師にしか見えないんだがそれでどうやって適切な治療を行うんだ?お前の医療技術はどうか知らないが聖女ってそんなに偉いのか?俺はジョブや身分に敬意は払わない。無礼な人間に対して敬う気持ちは持ち合わせてはいない」


「セイ様、会議の時間です。皆様がお待ちです」「解った直ぐに行く」


 セイが立ち去った後、聖女は呆然と立ち尽くし我に返った後ヒステリックになった。


「なんなのあの態度は誰もが敬う聖女に対して不敬極まり無い!良いわ明日私の力を見せてあげる。スラムの住民達の治療を私も行います。敬虔な信者を増やすチャンスですもの」


「鑑定を何度もされていたのですか?領主が怒るのも当然かと」


「良いのよ。パーティーの間無視され続けたのですから意趣返しです」


しかし、聖女はセイの言った意味を知る事になる事を聖女はまだ知らない






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