199 フィフス占領の影響6
「失礼します。ギルバート様、兄が到着しました」「通せ」
「ギルバート様いかがしました?」
ギルバートはセイとヘンリエッタと口論になりヘンリエッタは剣を抜きかけセイはもう関わりたくないからセコンドにある支店を引き上げサージェ侯爵家と寄り子達、セコンドや領地の村と今後一切取り引きしない事を言うとヘンリエッタは商会を潰すと脅しにかかりセイは食料の流通を止める事を宣言したと説明した。
「私は悪くないわ何故謝罪する必要があるの?この平民共が無礼なの!私の命令に従わないのよこいつらは」
「どんな命令ですか?」
「こいつらの素性、正体を話せと言ったけどこいつらなんて言ったと思う『だだの人間』ですって、おかしいでしょこんな子供が私が聴いた事も無い戦略や知識を持っているって叔父様は受けた教育が違うって言ってたけど私は騙され無いわ「それでどうされましたか?」無礼にも程があるから剣を抜きかけて叔父様に止められたわ。叔父様に色々言われたけど気が治まらないからこいつの商会を潰すの!」
「こんな感じだアルフ話しにならないから相手にしたく無いんで俺に関係するものに関わるな俺も関わらないからと言ったら逆らうのだったら商会を潰すって言われたんだ。アルフも知っているだろ初対面でいきなり素性を全て話せと命令するような馬鹿は俺が一番嫌うし反発する事を俺からしたら冷静に対処しているつもりなんだが絡んで来るなと言ってるのに絡んで来るからセコンドの支店を引き上げてフィフスに移せば問題は俺達には無いし関わりを持ちたく無いからサージェ侯爵領及び寄り子達との取り引きは停止すると言ったんだ潰すなら取り引きも無くなるからな「ごもっとも」更に俺達を侮辱発言して喧嘩を仕掛けて来たから近隣の全て食料を止めると言ったまでだ」
「色々、丁寧に言葉を尽くして説明したんだけどね経済の事全く解って無いのこの人セイ君の事嘗めてるのそれにこの状況で明日王都にギルバート様を送るのに同乗させろって命令してくるのどういう教育して来たらこうなるのかが理解出来ないの」
「だいたい理解できました。御館様、先ずはお礼をギルバート様がお止めになったとはいえ寛大な処置、お礼申し上げます」
「お嬢様、侯爵家を潰すつもりですか?それならば何も言いません。このアルフお嬢様の墓を作らせて頂きます。そしてお前達お嬢様にセコンドの『ワタヌキ商会』の取り引きが無くなるとどうなるか、何より使徒様の返還交渉が侯爵家のせいで出来なくなるとどうなるか説明せよ」
「えっあのワタヌキ商会ですか?」「そうだセコンドの流通をほぼ独占しているワタヌキ商会だ」
「使徒様の返還交渉って?」「そこにおられるセイ様が使徒様より返還交渉の全権を委託されておられる」
「どうなるかなんてそんな事解っているわ。そこの平民はフロントの商人よ叔父様の力を持ってすればどうにでもなるでしょ」
「何故儂がセイと事を構えねばならん。王家と事を構えるより嫌じゃセイがフロントから手を引くとフロントの流通も立ち行かなくなる。これはヘンリエッタとセイの問題じゃ。セイに落ち度はない」
「じゃ対抗策考えるからフィフスで活躍した英雄を貸して」
「貸して欲しいそうじゃがどうする?セイ」「ええ~」
「ハルカチート無しで勝負するか?」「セイ君がセコンド側なら良いよ」
「無理だな。セコンドの食料備蓄2ヶ月分あるのか?」「そんなにありません」
「それと物価の高騰を抑えるだけの財力はどう?こちらは数年に渡って閉鎖出来るけど」
「俺がセコンド側なっても勝ちが見えない」
「因みに私の戦略ならサージェ領ギリギリ入らない所で3箇所に商品取り引き所を作るのもちろん王都や主要都市各村を廻って買い占めもするの今だったら帝都で売り捌くの後はこうなった経緯を商人に話して侯爵は気分で商会潰そうとするから気を付けてって上手く行けば商人の不審を買えるし領民も他の街への移動するかもしれない」
「お二人共おふざけはお止めください。お嬢様の共の者達が今の話を聞いて青くなっております。お嬢様何故このアルフが喚ばれたかわかりますか?「仲裁に入る為でしょ」ご理解出来ているではありませんか」
「でもこの2人は私の命令に従わないわたかだか平民の癖に」
「当たり前の事です。このお二人はお嬢様の家臣でも領民でもないのでするから誰の比護も必要としていないお方なのですからいくらお嬢様が命令しても嫌なことなら従わない当たり前の事です。帝国の皇帝にお嬢様のプライベートを全て話せと命令されて素直に話しますか?「話す訳ないでしょ私は王国貴族よ」それと同じ事です。「でもこいつらはただの平民よ私とは違うわ」ただの平民ですかこの方達は身分は確かに平民です。がお嬢様の権力の外にいるお方達なのです。言わば遠い他国のお方とでも思って下さい。喩え王家が命令を下しても嫌な事であれば拒否なさいます。「嘘、嘘よ」本当ですよ。拒否出来る力と財力がありますから。お嬢様の権力は軍備に支えられた力です。その力で領地を統治支配しているに過ぎません。商人は違います財力で経済と言う領地を支配しているのです。お嬢様は眼に見える領地を支配しているので解り易いですが経済と言うのは眼に見えないから解り難いですがお嬢様自身にも密接に関係しています。話題に出ていた食料が解り易いでしょうかセイ様のもつ商会が手を引きその後どうしますか?「別の商会にやらせれば良いじゃ無い」食料が入って来ないのにどうやって売る事が出来ますか?それに馬や荷馬車はどうしますか?「そんなの商人がどうにかするでしょ」先の遠征で馬も荷馬車も不足していて直ぐには調達出来ませんし近隣ならともかく他領に近い村はどうするのですか?それだけではありません寄り子達はどうするのですか?そこの従者ワタヌキ商会が取り引きを停止して回復する迄にどれ位かかる「半年は必要かと」セコンドの食料の備蓄は?「2ヶ月持ちません。領軍だけの備蓄ですからセコンドの住民となると20日でしょうか」と言うことです。これはセイ様がセコンドに対して何もしないとの前提での試算です」
「もしハルカ殿の戦略が実現されると仮定したらセコンドはどれだけ持つ?」
「不可能だとは思いますが持って2ヶ月推測ですが1ヶ月で餓死者でてしまいます。それに総ての商品を取り扱いされるとセコンドは流通拠点の意味を成さなくなります。そうなると都市そのものを別の形に移行せざる得ませんそれに掛かる費用と労力は試算できない程膨大な額に昇ると推定されます」
「一応言って置くけど可能だよ。それも数日の内にサード、フォース、王家に小さい村を作るから許可して欲しい税は払うし費用は此方で持つと言えば許可してくれるはず。侯爵が横槍入れても許可させるカードがあるし私は実現不可能な戦略は立てないわ人員も引き上げた人達を回せば済むし今なら仲間達の手も空いているし問題無いわ。それに私達が扱いのは食料だけ他は商人達に任せて仲介だけして手数料貰うか商業ギルドの職員を派遣して貰えば総ての商品を取り扱い出きるでしょ」
「そんな事許さない!そんな村捻り潰してあげる」
「それも無理、侯爵閣下貴女は他領に攻め込むの?理由は?セコンドに都合が悪い村があるから攻め込みますとでも言うの?王家まで相手にするのね笑えるわ。王家と2つの貴族を相手に戦争するのね。攻め込んだ時点で侯爵家は滅ぶわね。貴女の権力ってその程度なの戦場を選ばず戦えば大怪我するわよ。戦争は準備が万全で必ず勝てる被害は最小限で済む戦略を立てて始めるものなの短慮が過ぎますねお嬢ちゃん」
「アルフまで止め無いでいるの?」
「さすがにそこまですると元主人ですので非情にはなれません」「まだあるの?」
「先ほどの話しはワタヌキ商会だけの話しです。この商人は使徒様からの返還交渉の全権を委託されています。良いですか全権ですよヘンリエッタ様「知ってるわ」この方と取り引きできないと使徒様から何も返還して貰えません」「叔父様に頼めば良いでしょ。知恵搾りなさい」
「儂は穴が有ったら入りたい気分じゃ。「私もですギルバート様」厚顔無恥とはこのことじゃったか」
「ヘンリエッタ様それは・・・」
「はっきり言わないとわからない様だから言わせて貰う敵対関係にある者に何故施す必要がある。王家から返還要求の有ったリストには全て家名が記されいる。ギルバート様からのリストにもだ当然の処置だろ。大切な物が元の所有者の元を離れて他家に渡ってしまっては信用に関わる一大事だからな。サージェ侯爵家の物も当然リストの中に入っているが返還しない。ついでに諸侯との交渉時に事の顛末を話すとしよう「それだけはお止めください」さぞかし諸侯から嗤われるだろうな。平民風情と侮って返還を拒否された貴族。腹芸もできぬ小娘とギルバート様の息子さんと何も変わらない。それ以上に質が悪いこずるかしい事を考え逃げ道を探す小悪魔ってとこか。自身の発言が何を招くのか解っていない。たかだか平民に何ができると言ったが俺達がお前達の戦場で戦っても一瞬で消滅させる事も出来るんだ。しかしそれじゃ何もわからないまま消滅する。それじゃ後悔も反省もなにも出来ないからたかだか平民のそれも商人の戦場を選んだ。お前達に勝ち目はあるのか?王家にすがるか?宰相は断るだろうな王家は関与しないと言うだろうフィフスの件もそうだ王家は俺達の力を知っているから早く動いたんだ。不思議におもわなかったか?既に準備されていただろ。こんな下らない会話に俺達が付き合ってやってる意味を考えろ」
「申し訳ありません。ヘンリエッタ様はまだ未熟者で私共の補佐が出来ていない事が今回のいさかいを産んだ原因です。お許し下さい」
「私からもお願いします。教育係を委された私にも責任の一端はありますどうかお許し下さい」
「ギルバート様、もういいかな俺達がいたら意地になって頑なになってしまう。言動から見てもまだまだ精神的に幼いよ子供の我が儘にこれ以上付き合っていられ無い我が子であれば殴って叱るんだけどそうもいかないでしょ帰らせて貰うよ「済まんかった」アルフ、俺達の故郷の事少しは話しても良い帝国に行って調べられたら解る事だからもう少し此処にいてその嬢ちゃんが何をして本当に喧嘩になったらどうなるか教えてやってくれ。それとそこの嬢ちゃんの従者達お前達に免じて許してやる。ただし俺達に絡むな普通に理不尽な法で無い限り法は守るし税も支払う平穏に暮らしたいんだ。そっとしておいてくれ。それが俺達の願いだ「うん♪」ただしそこの嬢ちゃんがまた俺達に絡んで来たら今度は容赦しない嬢ちゃんの戦場で相手になってやるから縛ってでも止めろこれは警告だセコンドの官僚、軍幹部重要人物総てに伝えておけ「解りました」嬢ちゃん良い家臣持ったな。従者達に感謝しろ」
「セイ君帰ろ♪ギルバート様ロルフ様失礼しました。明日お待ちしています。では」
「セイにハルカ済まんかった。ヘンリエッタには良く言い聞かせておく」
「セイ様ご立派でございました。私からも兄や一族に成り代わりお礼申し上げます。ありがとうございました」
「あの嬢ちゃんの従者達を誉めて下さい。落とし処を作ってくれましたから。侯爵に頭下げさせるの無理そうでしたからハルカや俺が話した戦略を実行したらセコンドの人間餓死者が続出する所でしたある意味商人の戦争は武力抗争より悲惨なんで助かりました。それとフィフスの税の件至急出来る範囲で進めて下さい。」




