191 制圧
王宮を出てセイはフロントの屋敷に戻りフロントの状況を確認した。
「現状テロの動きはありません。ギルバート様が冒険者ギルドギルドと商業ギルドから情報を得て宿屋とフィフスと取引のある商会を強制捜査したところ親方様の読み通り宿屋には冒険者に扮した兵士達が商会には護衛としてフィフスの兵士達や傭兵が300人程潜んでいました。全員捕縛して牢に監禁していると報告がありました。子爵の息子ですが奪還に動いた様ですが冒険者達に取り押さえられて冒険者ギルドの牢に入れられ取り調べの最中だとか」
「そうか。事前に対処出来て良かった。ギル爺さんに今夜、決行すると伝えてくれ」「御意」
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「ハルカ、急なんだが5人のドレスを至急作ってくれ。ハルカ、クリス、ミリア、サリナ、ポーラを候補にしてる「どういう事?」貴族のパーティーに招待される事になった。デザインと生地さえあれば最悪サーシャに頼めばなんとかなると思う。それと時間があればアクセサリーのデザインもして欲しいアクセサリーは俺が作る。ネックレスとイヤリングと髪止めか簪後は真珠をあしらったティアラとネックレス美乃里や玉藻、華陽やアクセサリーや服飾に興味ある者に手伝って貰って構わない。其れほど時間の猶予無いから女性を総動員して作成に当たってくれ。注意する事は肌の露出と装飾品は豪華になりすぎないこと主賓の奥さんより豪華になってしまうと印象が悪くなるからな「うん解った」狙いはハルカのプレタポルテのデビューだ」
「私も出席するの?」
「無理にとは言わないがデザインした人間がいた方が注文とり易いだろ。顔も売れるし「それもそうか」それに美乃里のお菓子を商品化したら此方でもパーティーをする必要性が出てくると思うどうしても砂糖は高いから貴族達や大きな商会の家族に売る事になるからな。揚げパンやドーナツ、クッキーぐらいは庶民の口に入るようにしたいがな。帝都で店を開くなら競争になるし」
「たぶん競争にはならないよ。料理人志望の娘達殆ど日本で料理してただけで釜戸やオーブンなんか使えないと思うよ。薪に火を付けるにも苦労するよ。私がそうだったように。その上、人脈もないしセイ君のようにこの世界の材料を使ってアレンジするのって難しいからね。あの娘達が集まって何かするなら目はあるけど共同経営もいざこざが起き易いからね多分お金さえあればなんとかなるって思って飛び出たんだと思う」
「彼女達だって生きる為に必死になるだろうから競争相手になって貰って切磋琢磨しなきゃな」
「そうだね訓練よりも修行を選んだのかもしれないしね」
「じゃ頼んだ俺はフィフスに行くよ「気をつけてね」オーライ♪」
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その頃フィフスでは
「戦だ戦の準備をしろ!食料や武器を徴収しろ敵が攻めて来るぞ。迎え打つ準備をしろ!諸侯を集め捻り潰してやる!フロントに潜ませた我が兵士達にフロントで武装蜂起するように伝えろ!」
「旦那様大変です。諸侯の方々が我先にフィフスを逃げ出しております」
「あのようなことで逃げ出すなど不甲斐ないそのような者等放っておけ戦場では足手まといよ」
「団長と残った諸侯を呼べ軍義を行う」
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夕闇迫る中、セイはフィフス上空にいた。「そろそろ頃合いかな」
『みんな配置に着いたかな?』
『アルファ、ラック兵舎に着いた』『シータ、雪。冒険者ギルドに到着』
『キャロット、ブラン騎士団に着きました』『イプシロン、オメガ貴族街に到着』
『お父様カール達、スカイ達配置完了しました』
『OK。シータ冒険者ギルドの様子はどうだ?』
『がらの悪いのが大勢集まってる。戦争が始まって騒ぎが起こったら暴徒化して商会を襲ってフロントの奴らがした事にすれば良いって』
『スカイⅠこの手紙フロントの騎士団長に届けて。略奪行為は厳禁。これに違反した者は首を跳ねるって書いてあるから』「ピー♪」
『みんな始めるよ。今夜は静かに狩るよ。さあ狩の時間だ。GO!』
『『『『『『ラジャー♪』』』』』』
セイは防壁を受け持ちシロは上空援護『感電』『麻痺』で一瞬で兵士達を無力化して全て武器を奪った。「カールⅡこの近辺の監視を頼む。シロ貴族門に行くよ!」『了解♪』
「シロ貴族門の制圧上空からやってご覧。イメージは広範囲でいつも見ている空気の摩擦で生じる電気」
『へい♪ shock 』兵士達は一斉に倒れ『ご主人様出来ました♪』
「よし、巧くできたね。偉いぞシロ。『誉められた♪』念のため『睡眠』」
『此方シロ第一防壁、第二防壁制圧完了カールⅢ武器奪取を頼むスカイⅡは周辺警戒をシロはご主人様と共に次のターゲットに進む』
『此方アルファ兵舎の制圧完了。カールⅣと共に武器食料馬車の奪取に取りかかる。スカイⅢは兵舎の周辺警戒を頼むその後ブランは兵舎の馬達を解放する』
『此方シータ冒険者ギルド制圧完了武器、ポーションは全て奪取。全員、骨折させて行動不能にした。スカイⅤ周辺警戒お願いね。私達はフィフス冒険者ギルマスの自宅にいくわ』
『此方キャロット騎士団宿舎制圧完了カールⅥと共に武器、馬車、食料の奪取も完了ラックは馬達の解放を指示。私はご主人様に合流します』
『此方イプシロンとオメガだよ。貴族達の屋敷の兵士達と残ってる人間全部眠らせちゃった偉いでしょ♪カールⅦと一緒に持っている物収納したよ』
『みんなありがと。残りはゴーマン子爵邸だけだからアルファ指揮は任せた雪とキャロットとイプシロンはアルファと合流俺はシータと合流してギルマスの自宅を捜索して犯罪の証拠品を集めて裏組織の拠点を叩くフレア誘導して。ブラン、ラックは馬達を静かに第一防壁の前に集合させてオメガはシータと合流して裏組織の拠点の無力化を頼む』
『『『『『ラジャー♪』』』』』
セイはフィフス冒険者ギルマスの自宅捜索して内部の全てを奪い。シータとオメガは闇組織の拠点を次々に襲撃して無力化してセイは無力化された拠点の内部を全て奪っていった。最後にフィフス冒険者ギルドに立ち寄りギルマスの執務室の中の物を全てを奪い、第二防壁の門を開けて第一防壁の門の前に立った。
『父さん制圧完了したよ。武器や食料を奪うの?』
『ありがとアルファ子爵邸の物は奪わなくて構わない。装備品だけ回収して』『了解♪』
『ブラン、ラック門の前に待機完了』
『ブラン、ラック住民から徴収された馬達は主人の元に帰りたい者は帰して上げて』
『『ラジャー♪』』
「フレア、スカイ達とカール達は監視の続行。指揮は任せた。フロントの騎士達が略奪に走ったら遊んであげて「了解しましたお父様♪」さあ、開門だ!」
第一防壁の門を開けると騎士団が整然と隊列を組み門を通って行き各々の役目を果す為に散っていった。
騎士達は門を潜ると馬達が整然と並び整列している事に驚いた。
「騎士団長お疲れ様です。制圧は完了していますが捕縛はしていません。捕縛が完了したら予定外ですがフィフス冒険者ギルドと裏組織の拠点で倒れている者の捕縛もお願いします。全て犯罪者です。それとくれぐれもフロント騎士団は略奪をしないで下さい。たかだか100人でフィフスの領民が暴動を起こすと抑えきれません。捕虜の有効活用と炊き出し実施。無罪の囚人の解放を進言します。それとギルバート様より略奪行為を罰する権限を頂いています。捕虜の虐待と略奪行為を行った者を厳しく処罰しますので部下には徹底させて下さいお願いします」
「ウム、解った。部下達には徹底させよう。しかしこれを君一人でやったのかい?」
「やだな僕一人じゃこの短時間で制圧できないです。もう2時間程掛かるかな。消滅させて良いなら一瞬ですけどね」「ウム、そうか・・・」
何気なく話すセイの言葉に騎士達は戦慄して信実だと悟って冷や汗を流した。
セイは騎士団長達を子爵邸に案内した。騎士団長は屋敷の者達を捕縛を命令してこれからの事を話し合った。
明日の朝、領民達にフロント騎士団がフィフスの街を占領し子爵を捕らえて降伏してフロントが勝利した事を宣言して戦争が起こった理由の説明と領民達に略奪行為はしない。もし万が一略奪行為を行った者がいたら誰であれ厳罰に処すると宣言する事。
直ぐに商業ギルドのマスターを呼び出し協力を要請。フィフスの内情調査必要があれば緊急強制捜査を行う
フロント騎士団に協力する兵士達や官僚達の解放と無実の罪で投獄されている囚人達の解放
食料を一部放出して領民達に分け与える事
子爵以下捕縛した貴族達の屋敷の捜査と財産の没収と念のため逃げ出した貴族達の屋敷の家宅捜査
取り敢えず領民の不安を解消して治安維持に勤める事に専念する事になった。




