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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
フロント編
122/315

122  奴隷市場


 支店での用事済ませたセイ達は支配人と昼食を一緒に取った

「この後のご予定は有りますか?」


「予定より早く用事が終わったから、少しセコンドの町を見て周ります」


「今日は奴隷市場が開催されます。良い奴隷が居れば人員の補充に充てる

 つもりなんですが、御一緒に如何ですか?」


「お誘いありがとうございます。先に露店や市場に行きたいので

 出立の時間の事も有りますから、またの機会に誘って下さい」


「セイ様でしたら良い奴隷に出逢えると思ったのですが、残念です」


「自分は奴隷運は余り良い方ではありませんよ。買って直ぐに手放した

 奴隷が3人もいるのですから」


「貴方は運が良いと商人の勘が告げているのですが・・・貴方に載れと」


「あはは、自分は巻き込まれ体質ですよ周りは結構、迷惑していると

 思いますよ。特にフロントの冒険者ギルドの担当者なんかは」


 昼食も終わりホフマンと別れたセイ達は露店と武器屋を鑑定をしながら

 見て周り、掘り出し物を買い漁った。


「そうそう、ホフマンの前だから言えなかったけどそのチェーンブレスレット

 アーティファクトだストレージがエンチャントされているミスリル製で

 10m四方の容量で使用者制限機能付きで時間遅延付きの収納の腕輪だよ

 おまけに偽装まで施されている。一応使用者はミリアと俺だ中は入って

 なかった。ただストレージは出し入れの時、魔力を消費するから注意する

 ように。伝説のミリアなら問題無いと思うけどね」


「持った時に魔力を感じたので普通のブレスレットではないと思ったのですが

 まさか収納の腕輪とはありがとうございます。ご主人様♪ずっと欲しかった

 んです。このピアス容量が小さくって2m四方しか無いんですよ」


「おいおい、ピアスの事、話して良いのか?」「あっ!」


「市場も見て廻ったし、必要な物はだいたい買ったから奴隷市場を見て

 フロントに帰ろう」「はい♪ご主人様♪」


◇◆◇◆◇◆◇


「これは凄まじい光景だな」

 今、セイ達は、奴隷市場と呼ばれる広場にいた。いくつもの奴隷商人が

 集まり天幕を張り、さながらフリーマーケットの様だった。違いは、

 商品が人間で鎖に繋がれ首輪をつけられ地面に転がされていた。

 中には鉄の檻に入れられ鉄格子を掴み手を出して何か訴えてるような

 そぶりを見せる者が何人もいた。

「ミリア、不思議なんだが奴隷達、誰も声を出してないぞ?」


「その事ですか、奴隷達は声出すなと命令されているからです。この表に

 出されている奴隷達は、この市場で売れなければ、鉱山かダンジョンに

 送られる事が決まっています。その事は奴隷達も知っています。ですから

 奴隷達も必死です。奴隷達が口々に声を出せばどうなるかご主人様は

 お解りになりますよね。此処では奴隷商人達は協定を結んで天幕の外に

 いる奴隷は声を出すことと客引きを禁じられています」


「なんか憐れに思えて来るな」


「気に掛ける必要は無いと思いますわ「どうして?」この地面に転がされて

 いる奴隷達は全て犯罪奴隷か戦争奴隷です。因果応報と思いますが

 中には巻き込まれた者も居るでしょう、その者全て救うのはいくら

 ご主人様でも無理です。同情はしない方が良いかと・・・」

 広場を廻って目についたものが3つ有った。


「ミリア、目についた奴隷はいた?」「どの奴隷?」


「目についた奴隷なら3人です。一人は竜人族の男、一人はエルフの女と

 もう一人は黒髪の女ですね。それと奴隷では無いのですが赤い玉子にも

 見える石?が気になりますわ」


「あの黒髪はパスしたいが・・・どうしたものか・・」「どうしてですか?」


「たぶんハルカが嫌がる。俺も余り気が進まないのが理由だ。確かに

 あの2名は良いな買うことにしょう」


◆◇


「そこにいる竜人族の男とそちらのエルフはいくらだ?」


「二人で金貨1枚です」


「嘘だろこれだけ欠損が激しい奴隷が2人で金貨1枚?邪魔したな」


「ちょっと待って下さい。坊っちゃん。言ってはなんですがこれだけ怪我が

 ひどい奴隷をどうなさるんですか?」


「言う必要あるか?「そこをなんとか」仕方ないな俺の従魔達の世話だよ。

 この子達の世話をしてもらうつもりだ。朝夕の食事とブラッシング

 それならできると思っただけさ。さすがに此処までひどい状態の奴隷に

 一人大銀貨5枚は出せない。他にも候補はいるからもういいよ」


「ちょっと、ちょっと待って下さい。二人で大銀貨7枚でどうでしょか」


「まだ高い、二人で大銀貨4枚ってとこかな。売れ残ったら一人大銀貨

 1枚なんだろ吹っ掛け過ぎだ!」


「参りました。では、大銀貨5枚でこの黒髪の子も付けます。

 実はこの黒髪の子は身体が弱くて、経費がかかる上に鉱山行きになる

 にしても熱を出されてしまったら鉱山でも売れません。坊っちゃんの

 ところなら重労働でもなさそうなので此処一つお願い出来ませんか?」


「うーん3人も要らないだがな」「そこをなんとか。ねっ、坊っちゃん」


「そこにある赤い石は売り物か?」


「あの赤い石はこの街に来る途中で拾った物です。変わった石なので飾った

 のですが、興味がお有りですか?」


「いやそれほどでもない。ふと目に付いただけだ」


「でしたら、この赤い石を更に付けて大銀貨5枚でどうでしょか?」


「契約手数料は込みか?」


「申し訳ありません。協定で契約手数料は別途と決まっておりまして

 この隷属の首輪に魔力を流して戴けたら手数料は掛かりません」


「解った。大銀貨5枚で手を打とう」セイは大銀貨5枚を渡した


 手続きを終え、赤い石を受け取り、商業ギルドで馬車購入して街の外にに出た。

 道を少し外れ、人が付近に居ない事を確かめ奴隷達を眠らせ、馬車を収納して

 フロントの街の近くまで転移し、馬車を取り出しシロに繋ぎ馬車の中で竜人族の

 男とエルフの女を再生させて黒髪の女は毛布でくるみ街の門に向かった。

「ミリア、転移の事は誰にも言うな」「はい、誰にも言いません」

 門ではギルドカードを見せて3人の奴隷を購入した事を説明して、旅でかなり

 疲労して寝ていると話して首輪を確認してもらい所定の金額を払い街に入った。


 屋敷に戻り、ボルド達を呼び、竜人とエルフは同室、黒髪は個室に分けて運ぶ

 ように指示して、アルフから留守中の報告を受けて厩舎に行きシロを馬車から

 解き放ちキャロットとシロに人参と林檎を与え『ありがとうシロ』と礼を言って

 馬車を収納した。セイはハルカ呼び、シルクの妹さんを見舞い体力も再生に

 耐えられる程に回復したと判断したので、明日、再生を行う事を告げて、

 退室し、ハルカに黒髪の女性に逢わせた。ハルカが女性を見て発した言葉が

「誰?この女性ひと「えっ!」私、知らないよ。この女性ひと」だった。


「セコンドの奴隷市場で押し付けられた。この女性ひとを。名前と称号から

 見て、日本人だし勇者と関連してると思ったから、てっきりハルカの知り合い

 だと思っていたよ」


「確かに、称号と名前からして日本人だよね。セイ君と同じように迷い来んだの

 かな?」


「いや、俺の称号は『迷い人』だ。召喚されたんだと思う」









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