120 口止め
「うん、試してみるw」ハルカは簡単なイラストを紙にインクで描き
『クリーン』を使った。「おお!消えた!」イラストが見事に消えていた。
「実験は成功だな」「やったね♪」
「あなた達なんて事するんですか!「「えっ?」」こんな事が知れ渡ったら
契約書の内容が書き変え放題じゃないですか!「「えっ?」」この事は
絶対に他に漏らさないで下さい!「「何で?」」問題は生活魔法で使える
という点です。比較的生活魔法は使える人が多いです。『クリーン』で
商売をしている人もいます。普通、魔法はこんなことに使いません。
これが知れ渡って、契約書の改竄が横行したらどうするんですか?「はあ?」
確かに魔法契約が有りますが、庶民は魔法契約などしません!」
「あの~僕達の故郷では文字を消す事は一般的に行われています。重要な
文書は間違った文字を二重線を引き消さずに訂正しますが・・・
それに契約書など、相手と合意した文書は必ず同じ物を最低2通作って
双方が持つのですけど・・・でも、よく考えると明細なんか此処では
複写や印刷技術が発達して無いから一々2通作るのも面倒ですね。
ハルカ、この事は人に教えるな面倒な事になりそうだ」「うん、わかった」
「セイ様、ハルカ様、妹が妹が目を覚ました」
「ハルカ、行くぞ。エリナさん失礼します」
◇◆◇◆
「気分はいかがですか?」「ん?えっと此処は何処ですか?」
セイは今までの経緯と病状と何故そうなったかを説明した。
「身体はまだ怠いです。剣の事は覚えていませんが、傷口を洗わず
ポーションを使いいました」
「取り敢えず、この薬を飲んで下さい。体力を回復させる薬です。まずは体力を
回復させましょう。体力が回復すれば元の身体に戻れますよ。
でも、身体を再生させる薬の事は秘密ですよ。残りも僅かで有効期限も迫って
ますし契約で親族以外に譲渡は出来ないので、でも心配しないで下さい。貴女が
体力を回復させる時間くらいは十分ありますから、大丈夫ですよ」
「本当ですか?」「本当ですよ。ここにいるハルカも欠損が有ったんですよ」
「本当?」「うん本当だよ。今はこの通り、どこも欠けて無いでしょ♪」
「ですから、貴女は希望を持って下さいね。薬の事と僕が薬を持っているという
事を秘密にしてくれるなら僕は貴女を元の身体に戻す事を約束します。だから
休養を取って、食事をしっかり取って下さいね。でも今日は軽い消化の良い
物にしましょう。無理して食べ無い事約束して下さいね」「はい」
「シルクさんや使用人達にもこの屋敷で起こった出来事は口外しないと
約束して下さい。正直、この事が知られると貴族や国に狙われますから
それに僕は聖人じゃありません。見も知らぬ者を助けたいとは思いません
喩えこの国の王族であってもね。それに再生は万能じゃありません
病状によっては再生を使うと死期を早めます妹さんの場合の様にね
少なくともちゃんとした知識を持った人間でないとダメなんです
ご理解下さい」
「わかりました。我が家の恩人です使用人を含め絶対に口外しない事を
約束します」
「血色も良さそうですから数日で体力も回復すると思います。経過を見守り
ながら再生させる日を決めましょう」
セイは退室してクリスに軽い食事を作って出すように指示してエリナの
元に行き、作業が終わったか聞いた
「作業は終わって今、お茶しているところです。くれぐれもさっきの件は
口外しないで下さいね!ナイカの荷物はドレスと帝国貨幣と土地建物の権利書
宝石類とアクセサリーと商業ギルドの法人カードと個人名義のカードでした
照会して見ないと判りませんが盗難届けが出ているのはアクセサリーと宝石類
だと思います。ギルドでの手続きが残っているので私はこれで失礼します。
あの~ここにあるクッキー持ち帰って良いですか?」
「どうぞ持ち帰って下さい」エリナは嬉しそうにクッキーを紙に包み
クリスからお土産を渡され冒険者ギルドに戻って行った
セイはボルドとシルビアとハルカを呼び、商会の状態を説明して、当分の間
商会が稼働するまでシルビアとハルカの訓練は見合せる事とした。
シルビアには、ミーナと共に商会に行って、奴隷達と従業員達に食堂で数字と
簡単な計算を教える事として、ハルカには帳簿の付け方等をシルビアに教えて
今まで、止まっていた服飾関係の仕事をするようになった。ボルドは、ラビと
アップの訓練を、セイは支店に赴く事にした。アミカはハルカやシルビアの
助手として働いてもらい、母家の一階に住む事にした。明日に関してはハルカも
買い物があるため、ボルドを護衛に付けてアップ、ラビ、アミカの衣類と靴の
購入とハルカの買い物をする事となった。またアップとラビには商会の寮から
通ってもらい、防具と短剣を渡した。
「ハルカ、買い物のついでに露店や武器屋を見て廻ってくれ掘り出し物が有ったら
買っておいてくれ。特にアミカ用の武器、杖が欲しいアミカは魔力が多いから
今から鍛えれば良い魔法使いになると思う」「うん、わかったw」シルビア
昼食は『銀の小鹿亭』に1ヶ月間、頼んであるから誰かに取りに行かせろ。
それと、何かで必要になるかもしれないから帝国金貨100枚と商会の子カード
収納袋を渡しておくから、明日、少し早めに出て冒険者ギルドでミーナと半分に
分けて自分達のカードに入金して金貨5枚づつを引き出して現金として持って
おいてくれ。それと、この中には、行商用の小麦や塩漬け肉や武器と調味料が
入っている。無いと思うが買いに来た客がいたらこれで対応してくれ。
このあと従業員達を店に返すが一緒に来て欲しい。ミーナとシルビアとボルドには
倉庫の登録をして貰う。俺からは以上だ質問は?「・・・」無いなら商会にいこう」
セイ達は商会の従業員達を伴い商会に行き奴隷達に従業員達を紹介して、
明日からする事を指示して、商会をあとにし、倉庫に向かった。
倉庫に到着したセイは1番と2番倉庫だけ3人を登録し、商業ギルドに行った
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
セイは明日から支店に行くため1週間ほど留守にすることを告げ質問をした
「奴隷でも個人名義の商業ギルドのカードを作れますか?」
「個人名義の商業ギルドのカードを作るに際して身分の規定は書かれていませんが
ギルドカードを作るにはCランクつまり店舗を持たない行商と露店商は大銀貨
2枚。Bランクは街限定で店舗を持ち商う事ができる。個人商店ですね。それが
大銀貨5枚と1週間以内にカードに50萬クローネの入金が必要です。
更にAランクは他の街や国外に支店を持つ商会の会頭で、毎年金貨1枚と
1週間以内に1千萬クローネの入金が必要となります。普通、奴隷は個人的に
商売をしません。というより出来ません。基本的に奴隷の個人資産は主人に
帰属しますし、商売をするための資金や時間が無いためです」
「本当は奴隷から解放させてやりたいのですが、生憎、戦争奴隷のため解放する
のが難しいんです。それと服飾関係に才能があるので、そちらの方面で活動を
をして貰おうと思っていまして、活動するには自由になる資金が必要ですし、
やる気を出して貰うには報酬も必要だと考えています」
「先ほど条件を満たせば審査はありませんから、個人名義のカードは作れますよ」




