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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
フロント編
119/315

119  型紙と鉛筆と魔法


「10人分の衣服と靴の調達しなきゃならん。

 制服作って欲しいが、オーダーメイドじゃ割に合わない」


「でしたら、下町で依頼すればどうですか?生地は持ち込みなら安く済むかと」


「知り合い、いるのか?」「ボンド爺さんの娘が内職でしてまさぁ」


◆◇◆◇◆


「ハルカ相談がある」「なに?」「服飾の事だ」「ダメ。今は手一杯だから」


「いや、型紙作れるなら、商会の制服を下町の人に発注しようと思ってな。

 今直ぐじゃ無くても良いから、S、M、L、LLを作って貰おうと思ってる」


「それなら大丈夫かな?それと、私に仕事部屋をちょうだい」


「別棟の2階の一つで良いか?「うん♪」好き部屋を使って良いぞ。それと

 金貨1枚渡すから、机や紙、文具とか必要な物を買え」


「文具で欲しい物があるんだ。鉛筆とチョーク作って♪」


「今日の夕方迄待ってくれチョークはともかく鉛筆の芯は配合を試してみないと

 わからん」「鉛筆は急がないからいいよ」 「了解」


◆◇


「どうですか?妹さんは」「お陰様で熱も引いてかなり良くなった様です」


「たぶん、切った剣が錆びていたか、傷口を洗わずポーションを使ったか

 回復魔法を使ったのが今回の熱の原因だと思います。

 此処には抗菌薬はないですから助かって良かったです。

 相当、体力を消耗しているはずですから目覚めるのは早くて昼過ぎ

 遅くとも明日の朝には目覚めると思いますよ。再生は体力が戻ってから

 行います。看護も気力も体力も使いますから、適度に休憩を取って下さいね

 申し訳ありませんが僕は商会に行かねばなりません。ハルカを残しておくので

 ご安心下さい。ハルカはそこいらの治療師より腕や知識も上です。大概の

 事は一人で対処出来ます。何かあればアルフかハルカに知らせて下さい

 僕も直ぐに駆け付けます」「ありがとうございました」



◇◆◇◆◇



 セイは商会に行き全員を集めラビとアップにパン2個を渡してリンとザイと

 一緒に屋敷に行くように命じ挨拶を始めた。

「おはよう、休養は取れたかな?俺が此処の主人、セイだ。よろしく

 まだ君達の体調は万全ではないと思う。今日の仕事は敷地内の清掃と

 馬の世話を男性8名全員でやって貰う。やったことが無い者は経験者から

 聞いて学んでくれ、今後君達の仕事は行商となる様々な事を学んで貰うから

 その積りでいて欲しい。商会に利を持たらしてくれた者は厚遇する。だが、

 努力も学びもしない者は最低限の待遇しかしない。此処のルールは自分達が

 食べるものはパン以外、自分達で作れるようになれ。そして、掃除等の雑用は

 全員で協力しあって行え!食材や調味料はこちらで手配する。足りない物が

 あれば、言うように、最低限自分達が食べる物は自分達で作って、清潔さを

 保て!それと、これからする行商の最大の相棒は馬だ人に任せるな!馬車操作

 できない者はできる者から学んでくれ。またできる者は出来ない者に丁寧

 教えるように!これは命令だ!君達は犯罪奴隷だ。欠損した部分は蘇らせた。

 本来なら奴隷にこういう措置を取る事は無い。神から与えて貰った最後の

 チャンスだ!しっかり学んで、努力をしろ。そして助け合うように。

 まずは、馬房の清掃と12頭の馬の世話を始めてくれ」

 男達はぞろぞろと厩舎に向かって散って行った。


「君達の体調は大丈夫かな?「「はい」」病み上がりだから無理はしないように。

 君達には基本パンを焼いてもらいたいのと料理スキル持っている人はみんなに

 聞かれたら教えてあげて欲しい。野営の時の鍋料理とかね。凝った料理は教え

 無くてもいいよ。簡単にお手軽にできる物か此処で日持ちする物を作って

 持って行ける物とかね。「わかりました」それから君には、寮の管理を頼む

 掃除とかは当番を決めて全員が関わるようにしてくれ。食事も同じだ。

 各自がバラバラに作っていては効率が悪過ぎる。当番を決めて全員が

 関わるように君が中心となって朝夕の食事を作って欲しい。サボる者がいたら

 俺に報告してくれ。サボる者はパンと水しか与え無いから」

「「わかりました」」


「ミーナ、先にこの2人を連れて古着屋で着替えを3着づつと靴を買って

 パン20個と串焼き20本買って来て昼食にしてくれ。午後は全員を連れて

 男達の衣類と靴と肌着になる布地を3反と食材の買い出しを頼む。此処にある

 馬車を使うと良い。俺は用事を済ませ一旦屋敷に戻る」と言って

 大銀貨5枚と金貨1枚を渡した


『こりゃ監督する人間が2人はいるな。初等教育はシルビアに任せるとして

 ハルカは基本的に独立させたいし、俺が掛かりっきりになる訳にも

 いかないし前途多難だ~』奴隷達を見てそう思うセイだった。


 セイは厨房の近くに地下に氷室と食糧庫とパン焼き窯を作って小屋を建てた

 大きな桶を作り四隅に置き其々に氷柱を作りだし、エールと野菜の入った箱を

 2箱を取り出し置いた、食糧庫にもパレットの上に小麦と塩漬け肉や調味料を

 置き、作業を終え『銀の小鹿亭』に行った。


◇◆◇◆◇


「いらっしゃい♪セイ君」


「ランチ2人お願いします。それから、オヤジさんに話しがあるんだけど

 今、いいかな?」「ちょっと待っててね。聞いて来るから」暫くして

「大丈夫みたい、厨房に来てw」


「おう!セイ、どうした?」


「ランチを明日から30日間、20人分注文したいんですが出来ますか?

 それ以降はすいませんが予測がつきません。短期的なものと考えて下さい」


「わかった。その注文受けよう。但し、配達はしない。食器と鍋は

 用意してくれ。その条件なら受けよう」


 セイは木の大皿を10枚と寸胴3つを取り出し、これを使い廻す事にして

 ランチを取りに来た者に返却するようにと言うようにとお願いして厨房を

 出て、ランチを食べ、30日間のランチの料金をまとめて支払い

『銀の小鹿亭』をあとにした。


 屋敷に戻り、シルクの妹の容態を確認したが目覚めてはいないが脈拍や呼吸も

 安定しており、安心して欲しいと説明をして退室した。

 その後セイはボンドと棚の件を打ち合わせをして、棚の材料を作成し、鉛筆の

 の作成に取りかかり、配合には苦労したがなんとか作成できた。

 時間が有ったのでポーションの詰め替えと黒い石板の作成を行い、エリナの

 元に向かった。


「ハルカ、鉛筆ができたぞ、それと消しゴムの代わりも思い出した。

「本当?」ああ、鉛筆とインク違いって解るか?」


「確か、インクは紙の繊維に浸透するだから消し難いだっけ、鉛筆は表面に

 炭が定着するだった思う」


「正解だ。鉛筆は紙の細かいでこぼこに摩擦で削られそこに墨がたまって

 文字や線が書ける仕組みになっている。だから鉛筆で書いたものを指で擦ると

 表面についた墨が広がって書いたものが薄くなる。俺達も勘違いしやすいけど

 消しゴムで無くても良い訳だ。そこで思い出したのがパンだ。古く固くなった

 パンに水を少し混ぜて軟らかくして練る。それに墨を吸着させる。

 これは中世ヨーロッパルネサンス期の絵画デッサンで使われていたと何かで

 読んだのを思い出したよ。たぶん故郷の物より性能は劣ると思うがやってみて

 使えそうなら使ってくれ。あと、実験して無いが生活魔法のクリーンでも

 イメージ次第ではできると思う喩えインクでもねピンポイントで文字の部分を

 消すのは技術と精神力が要ると思うけどね。ハルカならできると思う」

 「うん、試してみるw」ハルカは簡単なイラストを紙にインクで描き

 『クリーン』を使った。「おお!消えた!」イラストが見事に消えていた。

「実験は成功だな」「やったね♪」

「魔力の込められた文字は干渉されるから無理だと思うが普通の文字なら消せる。

 これはさっき作った鉛筆だ10本渡しておくよ」


「ありがと♪これで仕事も捗るw」

 







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