113 商会5
商会から屋敷に戻りその日の出来事を聞くと
「旦那、服の仮縫いの問い合わせが来ました。それと靴もそろそろです。」
「すっかり、忘れてた。明後日の朝9時なら全員いるだろ。その時、アルフ達の
服も注文するからそのつもりでいるように伝えてくれ。靴は各自、取りに行く
以外に無いな。俺は近くに行った時にでも行くよ」「わかりやした」
「ボンドさんの方はどうだ?」
「扉の方は明後日迄に完成しそうです。棚の件で打ち合わせしたいと、それと
ハム?ですかできたら譲って欲しいと言ってました」
「棚の打ち合わせは仮縫いが終わった後でしよう。ハムだけどボルドお前が作れ
桶に水を入れて塩漬け肉を半日浸けて取り出し味見して大丈夫なら吊るして
1日乾燥させて七輪で軽く焼けば完成だ」「へえ、やって見ます」
「明日だが俺は9時に商業ギルドに行ってから商会に行く朝の訓練は悪いが
今日と同じ自主トレになる。ハルカとシルビアには昼から商会に来るように
言ってあるからミーナと同行して馬車2台で来てくれ奴隷10名を買った
最悪10名とも欠損の可能性がある。さすがに商会で再生させられないので
屋敷に移す。「へい」それと、引き継いだ商会だけど事務員と雑用以外は
全員、盗賊だった。盗んだ物を売り捌く為に設立された商会みたいだ
頭が痛いよ「旦那らしいw何かにつけて巻き込まれますね」と言うことだ
支店もあるからややこしい。今日は夕食をとって寝るよ。疲れた・・」
従魔達に食事を与え夕食とって、ジュディに明日9時迄にパンを20斤焼く
ように指示して自室に戻り、日課をこなして眠りについた。
『『パパ、おやすみなさい♪』』
♦◇♦◇♦◇♦
朝、目覚めて、軽く身体をほぐし昨日と同じ練習をしてボルドに指摘をして
もらい身体を拭う、従魔達に食事を与えてから朝食を取りジュディに焼いて
貰ったパンを収納してミリアと共に商業ギルドへ向かった
「いらっしゃいませ。セイ様」
「マチルダさん時間が無いから単刀直入に言うね商業ギルドの会員から行商したい
人がいるなら馬車と馬貸すから聞いてくれないかな?あと不思議に思ったけど
あの商会、倉庫なかったんだよね敷地内には収納袋を倉庫の代わりに使って
いるのかも知れないけど補給が必要でしょ?」
「有りますよ。あの商会の敷地とは別に倉庫は有ります。確か倉庫街に3つ程
所有してるはずです。調べて来ますから少しお待ち下さい」暫くして
「お待たせしました。こちらには倉庫街で3つの倉庫を登録されています
確認されますか?午前中でしたら、私がご案内しますよ」
「是非、お願いします。それと鉛1kgと炭を1kgあと紙を1000枚欲しいの
ですが有りますか?」マチルダは在庫の確認をさせて持って来させた。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「この3つの倉庫がワタヌキ商会の倉庫です」
「なんだか嫌な感じがするんですが鍵が無いですねこの倉庫」
「普通ありませんよ鍵は魔法で『施錠』『解錠』で行いますから商会の場合は
登録するのが普通ですね。そこに魔石があるでしょそこに魔力を流すか
ギルドカードを翳すんですそうすると施錠と解錠は自動的に行います。
セイ様、法人カードで解錠して登録を白紙に戻して下さい」
セイはカードを翳し解錠と登録白紙と念じた。すると扉から魔方陣が現れた
「では、今度は登録と念じて魔石に魔力を流して下さい」
セイはマチルダのいう通りにしたら魔方陣が消えた
「これでこの倉庫の登録者はセイ様お一人です登録者を増やす場合はセイ様の
魔力を流して登録者追加と念じて登録者に魔力を流してもらうかカードを
使うかのどちらかの方法で開けることになります」
「質問ですが子カードでも開けられますか?」「はい開けることが出来ます」
「法人の子カードを廃棄して新しく作れますか?」
「手数料1枚に付き金貨1枚かかりますが良いんですか?」
「はい、旧ヤボッタ商会の子カードを全て凍結して新しくカードを10枚作って
ください。子カードが何枚有るのかわからないですし、盗賊に利用される可能性
が有ります。本店でこのあり様ですから支店も盗賊の棲みかの可能性は否定
出来ません」「わかりました。残りの作業して商業ギルドに戻りましょう」
セイは残りの倉庫を再登録して商業ギルドに戻り、全ての子カードの凍結と
新しくカードを10枚作り商会に行くと事務所でボーッとしている2人がいた
来客はなかったようなので金庫を開けて5つの小さな箱にそれぞれ200枚
入れるように2人に指示したが2人とも青い顔してなにもできなかった
「私は10以上数えられません」「私も・・・80までしか・・」
「仕方ないか、そこの大きな箱に銅貨が入っているから机の上に10枚づつ重ねて
並べてご覧「「はい」」よし全部並べたね。そこの君最後に残った10枚に
足りないこの銅貨は何枚かな・・・」という調子で数というものを教えていった
何度も銅貨の総数を変えて覚えさせた。
「よし覚えたね。じゃ200枚この箱に入れて「「はい」」200枚入れたら
残りの銅貨を数えてこの紙に枚数を書いてね」「あの~私、文字が書けません」
「君は今までどんな仕事をしていたの?」「実は・・・・」
客がくれば番頭を呼び出す受け付けと酒場に一緒行き、客に酌をして相手を
酔わせるホステスの様な事をさせられていたそうだ。身体を汚されそうに
なった事もあったようで眼に涙が浮かんでいた
「文字や数字を覚える気があるかい?」「私、頭が悪いから・・・」
「君は頭は悪く無いよ数というものをそこの彼女と同じ時間で理解をしたよ
「でも、みんなが私の事・・」教え方が悪かったか教えて貰えなかったん
だろうね。もう一度頑張って見ようよ。覚えるまで何度も繰り返しやるんだ
いいね。諦め無い事が大切だよ。「はい」そこの君、彼女と雑用の2名に
文字を教えてあげて、3人が文字を覚えたら年俸とは別に大銀貨1枚あげる
ただし、仕事中はダメ夕食が終わったあとか俺が許可した時に教えてあげてね」
石板とチョークを即座に6つ作り端切れと一緒に渡す。石板にチョークで書いて
端切れで消す。使い方を説明して雑用の2名を呼んでもらいハルカ達が来るまで
文字の練習をするようにと指示し、倉庫に行き昼迄に帰ると告げ商会を後にした
◆◇◆◇◆◇
再び倉庫やってきたセイとミリアは倉庫の扉を開けて庫内を確認していった
乱雑に置かれた品物が多数有った1番目の倉庫には小麦、塩漬け肉、塩、胡椒
砂糖が置いて有った。2番目は藁にくるまれた鉄製の武器の数々と鋼製の武器
などと鉄や鋼のインゴットの入った箱に鉄鉱石、宝石の原石はては、ミスリル
鉱石まであった。3番目の倉庫は酷かった魔獣の毛皮や魔石、骨や牙が山積みに
なり収集がつかない状態だった。『ご主人様~小さな魔石ちょうだい』
『どうした雪、魔石をどうするだ?』『食べるの♪』『えっ!食べるの?』
『うん♪食べると魔力が増えるの。食べ過ぎると魔力が暴れて暴走するけど小さな
魔石なら大丈夫だからちょうだい♪仔猫達にはまだ早すぎるからあげちゃダメ』
小さな魔石を5つ取り、アルファ、シータ、雪に与えて見ると飴のように舐めて
呑み込んでしまった。見た感じ変わり無いようだが鑑定して見ると僅かに魔力が
上がっていた。『魔石ってこういう使い方があるんだ』『美味しい♪』
取り敢えずミリアを登録して。庫内の物を全て収納して『洗浄』『浄化』で清掃
してパレットを作り、その上に置いた。3つ目の倉庫に取りかかろうとすると
「ご主人様魔力は大丈夫ですか?」「べつに大丈夫だよあまり減ってないから」
同じ作業をしたが収納袋が2個見つかりそれをミリアに持たせ庫内を清掃して
パレットの上に毛皮を置き再度『洗浄』『浄化』『修復』をかけた
そして魔石や骨や牙、鱗等は分類して箱に入れて整理した。
中には竜骨や牙、鱗、皮まであったが取り出さずしまって置くことにした。
処理に困ったのが装備品の数々だ30個の箱に入れて収納して、冒険者ギルドに
行って、倉庫の中に騎士や冒険者達の遺留品があった事を告げ訓練場で装備品や
冒険者ギルドカードが入った箱を並べた。
「倉庫にあった遺留品はこれとこの収納袋2つです収納袋には所有者設置がされて
いてまだ生きているはずです。お渡ししますね」
収納袋をじっと見つめホッとため息をつき
「それ、セイ君の物ですから持って帰って下さい「えっ!」その収納袋はボルドと
ミーナの物ですから。奴隷の物は主人の物でしょ。戦利品として取り扱いしても
意味がありませんわ。この30個の箱だけ遺留品と認め目録を作り公開します。
あと、30枚のギルドカードですが預貯金あれば遺族に75%セイ君に20%
ギルドが5%の手数料となります。遺族がいない場合はギルドの手数料を除いた
金額がセイ君の物となります」
「冒険者達にご遺族がいた場合は僕の取り分は放棄します。
お手数ですが、冒険者のご遺族に遺品は無償で返還して下さい」
「そうして戴けるとこちらも助かります。ご遺族も喜ぶ事でしょう」
こうしてセイは冒険者の遺留品はエリナに丸投げして商会に戻った。




