110 商会2
積みあげられた貨幣を見て頭を抱えたが気を取り直して
「支払いに使う箱を見たいボッタ」「こちらです」
地上に上がり事務所に案内されて3つの箱を見せられた
「これは?普通の箱だよな」「そうですよ」
「3つの理由は金貨、銀貨、銅貨に分けているのか?」「その通りです」
「マチルダさん鍵って作る職人いますか?」「いますよ」
「良かった」「セイ様は魔法が使えるのでしたら鍵は必要無いのでは?」
「何故?」「『施錠』の生活魔法がありますから」
「マチルダさん僕が使えても他が解錠できないと意味無いでしょ」
「それもそうですねw」
「金に関しての改善は後にする。業務に関してのことだが、近隣の村を回っての
行商だと聞いているが、現状どうなっている?」
「今のところは問題有りません。ちょうど行商を終えてみんな帰って来た
所ですから、ただみんな指示され無いと動けません。そういう契約を
結んでいますから」
「判った、現状では俺が全て指示しないといけないって事か
これも普通なんですよね。マチルダさん」「はい、そうですね」
「さて、何処から手を着けるか···ボッタ仕入れに関して得意先はあるか?」
「はい、あります」「事務を担当する者はいるか?」「います」
「取引のあるすべてに商会の名前が変わって代表も替わったことを知らせる
手紙を書け、最後はこれからもご愛顧下さいで結べ1通出来たら俺に
見せろ、内容チェックするからそれと全ての得意先の件数を教えてくれ
その原文には得意先名は書かずその所で一行空けておくように」「はい」
「一つ聴くが行商で得た物はお金を含めどうしてる?それと経費は」
「行商に出る時は金貨3枚分の現金を持って出ます。大きな買い物の場合
カードを使います。あとカードを使うのは冒険者ギルドですね護衛依頼
でカードで引き落としてもらいます。また、現金が金貨3枚以上に
なったらカードに振り込みます。経費は宿はカードでですね」
「マチルダさん質問良いですか?法人カードって親カードと子カードって
あるのですか?」
「はい、法人カードは元となるカードと使える限度額を決める事ができる
子カードが20枚作れます。元カードの名義が替わると子カードも
名義は替わりますから大丈夫です」
「取引や注文で急ぐ物はあるか?」「期限が切られた注文や取引はありません」
「行商の編成と従業員の職務、奴隷の種類と誰の所有なのか教えてくれ」
「行商は荷馬車2台編成で10台あります従業員5名と奴隷5名で
最長3日のルートで周りますルートは5つ馬車2台で村や街を周り
そこで、売り買いをします。それ以上大きな買い物や注文が入った
時は臨時に雇うか冒険者ギルドに依頼します。予備として馬車2台は
常時待機させて非常時に備えています。残りの従業員は番頭と事務2名
雑用2名です」
「従業員の雇用契約書はあるのか?」「ありません」
「もしかして魔法契約か?」「はい、そうです」
「従業員と奴隷の住居はどうなっている全員この店の寮で住んでいます
もっとも奴隷は納屋ですが」「食事はどうしてる」
「雑用2名が寮で作ってます。朝夕の2食です」
「ボッタお前の契約はどういう内容だ」
「年俸大銀貨3枚と朝夕の食事と住居の貸与ですね」
「判った。通常業務に戻ってくれ雑用の2名を呼んでくれ」「はい」
「マチルダさん雇用契約の解除と再契約と奴隷の名義変更って誰に
頼めば良いですか?」「奴隷商人に頼めばやってくれます」
「あと、できるのならこの商会の別口座って作れますか?
会計が杜撰です一括で入金されると照合が難しいので入金と支払い口座
出来たら分けたいんです。」
「うーん?難しいですね。基本的に一人に1枚ですから
経費はかかりますが別の商会を作られてはどうですか?会計処理専門の
商会を作られてワタヌキ商会から年間契約を結んで帳簿と口座、税金の
処理をしてもらうのはどうですか?」
「そんな都合良く人材、見付かりますかね?」「商業ギルドで紹介出来ますよ」
「その案、乗ります。個人資産多すぎて困っていたんです」
「店舗を持つことになりますから立ち上げに金貨1枚と口座に金貨5枚の
入金、書類作成と審査の手数料で大銀貨5枚ですね。あとセイ様の個人
名義で商業ギルドのカードを作って下さい手数料が金貨1枚と口座に
金貨10枚入金して頂けたら審査は通りますから。セイ様の場合、
金貨1枚だけ払って頂き後はお好きなだけ帝国貨幣を入金して頂けたら
そこから引き落としと振り込み出来ますよ。
聞いてますよ帝国金貨、冒険者ギルドと薬師ギルドに振り込んだこと
商業ギルドだけ茅の外でしたから是非、お願いします」
「あれっ、昨日のことですよ」「商人にとって情報は大切ですから♪」
「手紙の原文出来ました」「ありがと」
原文を受け取り確認して商会名と自分の名前を記入して
「何枚必要かな?」「村や街、合わせて70枚あれば大丈夫です」
「判った70枚『複写』」
インベントリに収納して70枚の植物紙にコピーし、取り出し
「これ、70枚あるから取引先の名前だけ書いて封書して封筒には
宛名を書いて、中身と宛名を間違わないようにしてね」
「あの~封筒は70枚もありません普段使わないので」
「そっか、取引先の名前に様を付けて書いて、封筒は後で用意するから
もし取引先に貴族がいるならそれは飛ばしてくれ」「はい、わかりました」
「なっ、なんですか?それは」
「マジックバッグに紙1000枚入ってまして、取り出して魔法で複写した
だけですよ。70枚 イヤー魔法って便利ですね」
「そんな魔法見たことありません」
「複写コピーって言うですけど知りませんか?」
「それより封筒はどこで買えばいいのですか?」
「それなら商業ギルドでって話しを逸らさないで下さい」「セイ君~」
「おっ、来たか悪いこの帳簿見てくれ、ハルカ」
「えっ、何?何これ数字じゃない!」
「そうなんだ。俺の目が悪いのかと思ったがやっぱり文字列だったか
バイト代出すから数字に置き換え翻訳頼むついでに帳簿ノート作るから
クローネでやってくれそれとそろばん作ろうか?電卓は無理だけど」
「スマホあるから大丈夫だよ。充電器持ってるからw」
「報酬は1日銀貨1枚でどうだ」「それで良いよw」
「シルビアも手伝ってやってくれ報酬は同じで、ハルカやり方は任せる
シルビアにも数字を教えてやってくれ、これを定規の替わりにして
家計簿を作ってくれコピーするから「はい」ミーナ、商業ギルドで
蝋燭10本と封筒200枚買って来てくれ金貨5枚渡すから明細書
と領収書もらってくるように」「はい」
◇◆◇◆◇
「ボッタ、二人はまだか?」「すいません今すぐ呼んで来ます」
「もういい、俺から行く案内してくれ」「はい」
「おい、あれはなんだ!」「なんだと言われても・・・」
「雑用って馬の世話か?12頭の馬の世話をたった2人でやらせているのか?
大人ならまだしも2人ともまだ子供だぞ!それになんだこいつら大人は
見てるだけじゃないか!」「そう言う契約でして」
「ふーん、契約ね。だったらそこの5名解雇だ!マチルダさん募集かけて
年俸大銀貨5枚食事、住居貸与で、行商が出来る者。
ミリア、シルクさん所行って契約解除と名義変更したいのと奴隷買うから
手数料は倍払うと言って直ぐに来てもらってくれ」「承知」
「会長、そりゃあんまりだ」「俺たち契約で」
「契約、契約ってお題目唱えて楽しいか?俺は言ったはずだ人に働かせて
サボる者は即刻解雇するってな!何、聞いていた。そもそもこれは
本来お前達がする仕事だろ!キャロットこの馬達と話せるか?」
『話すまでもありませんさっきから主人をバカにして契約って言えば黙ると
言ってました』『そういうことか、ありがとうキャロット』
「ボッタ、この契約書にサインしろ。俺の前では嘘、偽りは言わないって
だけの誓約書だよ。お前たちもサインしたら即刻解雇は止めてやる
ちゃんとそれしか書いてないよマチルダさん確認して
副ギルドマスターが立会人だ即刻解雇が良いかそれともサインするか
どっちが良い」みんな渋々サインする
「よしみんなサインしてくれてありがとう『契約』」
突然紙が燃えて消えた。それを見た従業員達は驚いた
「おいおい、お前ら何を驚いているんだ?一度は見てるはずだ。これで
契約は結ばれた心配するなよ真実を話せば良いだけだろ。契約を破った者は
苦しむだけだ、強情に7日も嘘言ったら生死の保証はしないがな
ボッタ、雇用契約で魔法契約って嘘だろ「はい」そこの5人俺の事バカに
したな?」「そんな事してねぇ」一人の男でそう発言すると苦しみ出した
「おいおい、ちゃんと警告したろ嘘は言うなと、もう少し苦しんおけ
さて、商人は騙しあいって良く言うけど魔法契約ってな雇用契約ぐらいで
使うはず無いんだよ、材料だけで金貨2枚かかるんだよそれに経営者は
利益活動に否定はしない。お前たち、店の金、横領してるだろ答えろ
無言は否定と見なす。」無言だった6名が苦しみ出した
「しばらく苦しんでおけ、マチルダさん全員横領してる見たいですけど
どうしますか?」
「セイ様これは一体なんなんですか?」
「こいつらが魔法契約で契約を破ったってだけですよ」「契約魔法って」
「僕の特技でね。初歩の魔法は一度見たら練習すれば使えるんです。
闇属性の魔法です。相手が了承しないと発動しないですけどね
おっ、こいつら気絶したか『麻痺』『睡眠』
おーい!シルビア~ハルカ~「はーい」
本当にどうしますか?マチルダさん マチルダさ~ん」
「悪い、こいつら鑑定してくれハルカ」
「こいつら盗賊の称号全員持ってる内、2人はアイテムボックス持ち」
「嫌な予感しないか?ハルカ」「ものすごく」




