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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
フロント編
101/315

101  借用書2


『今回の作戦は各個撃破、速攻で罠に嵌めて捕縛。これで行こう

 やり方は任せる。シロは魔法使え無いから、ひたすら追い駆けて

 疲れさせて心を折る『へい兄貴』縄は既に切っておいた。

 行くよ!状態異常解除 『 cure 』』

 暫くすると5人が目を覚まし意識が覚醒し

「おいお前ら逃げるぞ」「あのガキ締めなくって良いんですか兄貴」

「バカ野郎、衛兵が来たら身の破滅だ」「俺は絶対に殺しやる」

「俺は母家行くぜあのガキぶっ殺しやるその後はふはは」


「勝手しろ俺は逃げるぞ!」

 5人は意思統一もなくそれぞれ勝手に動き始めた


『みんな動き出したよ獲物は決めたかな?』

『アッシは母家に向かった奴をくだせい』

『私は門に向かった奴を』『あたしは裏から母家に行く奴を』

『じゃ森行く2人貰うよ』


「まだ見つかっていない門まであとうわー」

『 shadow pit 』『 shadow blade 』

 右足が黒い穴に嵌まり込みその右足を黒い刃が切り裂く

 黒い巨体が男の前に現れ男は体当たりを喰らう「うっ」肺の中の空気が一気に

 抜けて呼吸が止まり吹っ飛んだ男はそのまま気絶した。

『呆気無い、こちら、キャロ、完了』


 森へ向かった2人は

「兄貴なんで森なんかに・・」「門には門番が居るだろ隠れて夜を待つんだ」

「さすが兄貴、頭の出来が違うね尊敬しちゃいます」「テレるじゃねぇか」

  『 air hammer 』 『 air hammer 』

 圧縮した空気が2人の鳩尾を襲う「「うっ」」痛みに耐えられず踞る2人

   『 earth wall 』 『 earth wall 』

     『 stun 』     『 stun 』

 動きが止まった二人の眼前に壁ができ、気が付いた時には四方を囲まれ

 身動きが取れず電撃で追い討ちを掛けられ麻痺してしまった『アルファ完了』


「あのガキが~嘗めやがって思い知らせてやる」

   『  blind  』   『 earth pit 』

「うおっ なんだ目が目がみえん うわぁー」

 突如、視覚が奪われ深さ2mの落とし穴に落ちて

   『 water 』 『 bind 』 『 ice 』

 頭上から水が降りずぶ濡れになる身体の自由を奪われ急に身体が凍る

『サーシャさんこれで逃げる様だったらお願いします』『はい♪』

『シータ完了よw』


 玄関に向かった男は悲惨だった玄関前に陣取っていたシロはひたすら

 追い駆け回した。遮蔽物に隠れられない用に追い込みひたすら追い駆けた。

 追い駆けられた男は力尽き倒れ込んだが髪の毛を咥えられふりまわされとうとう

 気を失ってしまった。『シロ完了です』


 こうして4頭による狩りの連携訓練を終えた。


『みんなよくやったキャロット気配遮断見事だった林檎、進呈しよう

 シロも良く相手を誘導して有利な位置に持って行った人参進呈だ

 キャロット、シロあいつら5名納屋まで引き摺って来てくれ『『はい』』

 アルファ見事な作戦だったシータは多彩な魔法だったね狼肉、進呈だ

 サーシャ見守ってくれてありがとう』『やった!』『狼肉だ♪』

 『今日の私は見てただけですわ』


◆◇◆◇


 5人に下級ポーションを掛けて傷を治し再び縛りあげて再度、納屋へ

 押し込んだ暫くすると衛兵を引き連れたエリナさんが戻って来て

 5人を引き渡し、簡単な事情聴取で済んだ。聴取が終わった頃、ボルド達が

 帰って来て、先程の出来事を聞いて驚いていた。

 

「セイ君、お願いがあります今回の戦利品なんですがほとんどが現金で土地や

 利権の権利書と借用書です冒険者ギルドとしては利益が出ません。赤字です、

 そこで私共冒険者ギルドが土地や利権の名義変更や税務相談等、行いますから

 現金所得から5%を頂けませんか?さすがに借金の取り立てはクエストを

 依頼して頂く事になりますが」


「事務手続き全般をやって頂けるのなら構いませんよ。此方としては

 有り難いお話しですね」


「ありがとうございます。明後日の9時に冒険者ギルドにお越しください

 目録も明日の午前中には終わるはずですから」「了解しました」


「あの~借用書なんですけど読ませてもらって良いですか?

 嫌な予感するんです。」


「良いですが、何が気になっているんですか?」


「書類上の不備です。ジュディの一家は去年に大銀貨を5枚2回借りたそうです。

 先日まで金貨5枚を要求して今日は10枚要求しました。奴らが俺から金を

 踏んだ来る積もりで言ったのかも知れませんが頑なに借用書を還そうとは

 しませんでした。ジュディ一家だけなら問題がありませんが、他に有るなら

 ものすごくややこしい事になります。面倒なので全部破棄しても良いのですが

 基本、借りた物を還すのは常識です。賭け事の借金まで破棄するのはどうかと

 思うんです。」


「そうですね、そういう人は借金が無くなってもまた同じ事をするでしょうね

 了解しました。ただし、目録作りの部屋で書類を見て下さい」


「わかりました。」「これが、借用書です」


 セイは借用書を眺め3種類に仕分けしだした


「あ~っ、やっぱりだ」「どうしたんですか?セイ君」


「これ見て下さい。これジュディ一家の借用書です。借りた日付書いて無い上に

 改竄までされている。この文字の擦った跡、それに恐らく後で書き加えている

 前半の文字と後半の文字の筆跡がまるで違う。ざっと別けて見ましたが

 まともそうな借用書は10枚程で日付が入っているのは20枚後は全て日付が

 無い上に改竄が見られます。これ、どうしたら良いですか?」


「う~ん、商業ギルドのマスターに相談されては如何ですか?それに、例の件も

 あったでしょ。このジュディさんの借用書だけは持ち出しを認めます。」


「ありがとうございます。会えるかどうかわかりませんが、今から商業ギルドに

 行ってきます」


「それでしたらこの商業ギルドカード持って行ってくれませんか?このカードも

 預貯金が出来ます残高を確認する必要があるので、エリナがこのカードの残高を

 確認してほしいと伝えれば確認してくれるはずです。残高の内容は封書で

 渡されると思いますが封書は開け無いで直接、私に下さい。」


「了解しました。ミリア、商業ギルドに行く。ボルド留守を頼む。それと

 ロックに買ってきた物とは別に箱型の馬車と馬が増えた。世話を頼むと

 伝えてくれ。 行ってくる。」


◇◇◆◆◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇


「すみませんセイと申します。アポは取って無いのですが、どうしても

 商業ギルドのマスターにお会いしてご意見をお伺いしたい用件が有りまして、

 罷り越しましたギルドマスターにお取り継ぎ願えませんか?」


「少々お待ち下さい。伺って来ます」

「お待たせいたしました。マスターはお会いになるそうです。ご案内します。」


 応接室に案内され、待つ事、暫し


「セイ君、先日以来だね。どうかしたのかね?」


「実は・・・・」金貸しの一件の事を説明して持参した借用書をマスターに見せた

「この借用書を見てどう思われます?」「これは、酷いな」


「これが一件なら問題は無いのですが、このような借用書が100件以上あるのです

 一番の問題は日付が無い事、次ぎに利率の問題、奴らは全額返済しても借用書を

 借り主に還していない可能性が高く当事者ではない僕にはわからないんです。

 この借用書、一応は戦利品扱いになり所有権は僕に帰属される事になります

 どうしたら良いですか?」


「方法は3つある。1つは破棄すること、2つ目は売ること。3つ目はこの債権を

 引き継ぐことだね。どれを選ぶかはセイ君の自由だ」


「やっぱり、その3つになりますよね。僕もその3つは考えたのですが、どれも

 問題があって、破棄は一番簡単ですが賭け事なんかの借金だとその人のために

 ならないし、売却だと返済した人が迷惑を被ることになる。引き継ぐにしても

 現状、僕一人では無理がある。だから困っているんです。」


「商人として言うと破棄は論外、売却は止めた方が良い、信用に関わるからね

 手間は掛かるが引き継ぐのが一番良いと思う。債権は他にもあるんだろ?」


「はい、金額の多いまともな書式の物が10件程あります」


「その債権はどうするつもりかな?」「まだ、何も決めていません」


「まともな書式だと言うなら商会や貴族の借用書だと思うが特に貴族の借用書の

 売却は勧められない、貴族は体面を重んじるからな。借用書が売りに出たと噂に

 なれば恥をかくからな。どの様に考えても君が引き継ぐ他に道はない。

 因みに、破棄はしても良いが喜ぶのは借りた者だけだ借りる理由は様々だが

 そのほとんどが貴族の体面を維持するか身分不相応な贅沢をする金欲しさに

 借金をする。特に貴族は普通は商人から借金をするより寄り親から融資を乞う

 のが普通で、金貸しからは、余程の理由が無い限り借金はしない。御用商人は

 別だが、そんな貴族を悦ばす義理は無いと思うが、どうだ?」


「確かに、その通りですね。」


「その金貸しは商業ギルドのカードを持っていなかったのかな?」


「いいえ、持ってました。これが戦利品の中に入っていました。」


「これは!ヤボッタ商会のカードじゃないか!セイ君、早急に商会を

 引き継ぎなさい。なんの罪もない従業員達が路頭に迷う確か奴隷も

 いたはずだ」「えっ、なんのことですか?」


「商業ギルドカードは2種類ある個人と法人だ。法人とは商会や工房、商店の

 ことだ。商取引には現金とカードでの振り込みと引き落としがある。普通の

 買い物も同じだが、法人の場合は額が違うヤボッタ商会は規模は其ほど大きく

 ないが小麦や塩を中心にこの近辺の村や街を廻る行商をしている。個人営業の

 行商人とは規模が違う取り扱う金額もなそれにこの街以外にも支店があった

 筈だ、今回の一件でこのカードは凍結される事になり商会は資金ぐりに困る

 事になる。恐らく持って3日ってとこだ」

「誰か居るか?「はい」至急、このカードの預貯金を調べろ金額が判れば封書に

 してくれワシは冒険者ギルドに行く。セイ君、君も同行するように」「はあ」







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