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就職保護

作者: 大鳥居

 最低限の文化的な生活を保障するための生活保護。


 時代は移り、社会は最低限の生活を保障するための仕事を用意する『就職保護』の時代に突入する。


 テレビでは評論家が「これは画期的なセイフティーネットだ」などと持て囃すのを、俺は醒めた目で眺める。



 生きていく上で最低限の仕事が保障される。それは確かに有り難い。



 この政策は戦略特区で実行され、その成果が確認されたとして、全国で実行に移された。

 その結果、次々に就職保護の申請者が訪れ、長蛇の列を形成した。


 俺は今日もその『就職保護』の実績を目の当たりにする。


 たくさんの人が、少ない賃金ではあるが得られる喜び。


 ――それは本当に救いなのか。



 刑務所の看守が仕事の俺は、今日もそれを醒めた目で見ていた。


良くある話(短編的に)

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