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転生
目が覚めると、そこは森だった。
(あぁ夢か・・・)
そう思った、思いたかった。
覚えている、死んじゃったよナナも守れずに。
男の恥だ・・・お婿へ行けなくなっちゃう!
・・・落ち着いてグルっと周囲の安全確認をする。
目立つ物は無い・・・ん?
自分の背後で揺れる何かを感じて振り向くと、そこには黒くて長い尻尾あった・・・
付け根は自分の尾てい骨らしい。
・・・
(はあああああああああ!?)
何故自分尻尾があるのか分からず、混乱する。
頭を抱えると手に何かフサフサしたものの感触が伝わる。
(まさか・・・)
触って確かめるとやはり自分の耳である。
猫耳だった・・・
(・・・)
最早、絶句である。
この問題(?)を解決するために自分は行動する
(・・・寝よう)
その行動の名は現実逃避だった
主人公、獣人化