ブラック・グロース・バス
少し雰囲気を変えて見ました。そして、龍平が遊び半分で書いた〇〇が...そして龍平の弱点が一つ暴かれる
「この魔法便利だな。とりあえず永久魔法とか俺もできるのかな...」
湯船につかりながらのんきにそんなことを考えていた龍平だったが、改めてみるとこの風呂場...「でかすぎだろ…」
見渡す限り白色を基調にしたのお風呂場が広がっていた。壁には大きな窓がいくつもあり、浴槽は大人が10人ほど入っても楽々つかれるサイズのものがそれぞれ窓の近くに三つあったそして、風呂場の真ん中には何かあるようだが、見るなと言われている。そしてそれを取り囲むように柱が円形状に五本立っており、それぞれにこれまた彫刻が施されており、その下には何かとてつもなくさっきのお湯を出すような簡単な魔方陣ではなくとても複雑怪奇な魔方陣が彫られているが、光っていない。近くで見ようにもミカエラに近づくなと念を押されている龍平には逆らえる余力は残っていなかった。
「にしても何なんだろうな、このでっかいやつは。結構古い感じがするけど」
そして、龍平はおもむろに星を書き、それを丸で囲むというシンプル極まりない魔方陣のようなものを書く。すると。
パシュッ!という音とともに
「え!?ちょ!?なんで真っ暗になったの!?は?おい!ミカエラー」
パニックになる龍平だったが、龍平の服をずぶぬれにしたことを反省したミカエラが服を持ってきてくれている途中だったので、速攻で気付いたようだが。
「あんた何してるの?私のことをそんな大声で呼んで」
「なんでそんなにいきなり入ってこれるんだよ」
「そりゃ天使ですし。一応暗いところでも獣人の次に見えるわよ(笑)」
「わかったから見えるなら何とかしてくれ」
ここで、ミカエラが少し龍平をさっきBBAと言われたお返しだとばかりに煽りにかかる
「え?もしかして龍平君怖いんでちゅかー」ニヤニヤしながら聞いているが、龍平には当然見えていない。
「怖くねーし。別にこのままでもいいけど、足元見えないから出れなくて困るのはお前だぞ」龍平が少し上ずった声で返す。だがしかし。まったく見えてない龍平をいいことに。
ジャーーー…..キュッ
シャワーの出る音がしている。
「別に困らないわよ。見られる心配がないんだから、今入ればいいわけだし。」
「いいわけないだろ早く出てけよ。」
足音が近づき…数秒後「チャポン」
龍平が困って赤面しているのを横目に隣の湯船につかった
「あー、いいお湯。私今入ったとこだから嫌なら龍平が出ていきなさい」
「ああ。じゃあ俺が上がるよ」ここまで龍平が焦るのには人間の光を調節する光彩が今まさにこの暗さに対応しようとしてきているからに違いなかった。しかし。まだはっきり見えるわけではなく、急いで湯船から出た龍平は。わずかな段差に引っかかり。頭からこけた。
「ちょっと。龍平大丈夫?おーい!返事してー」
あまりのこけっぷりに焦ったミカエラが呼びかけると、急いで立ち上がった龍平が
「あ、あぁ。だいじょうb」バタッ
そこから記憶はまた途切れる。何度こっちにこさされてから気絶したのだろうか。少し慣れた手つきで龍平をベットに運んで至った。
そして、「こうしてみたら全然タイプなんだけどな。意外と無邪気だしなぁ。でもロリコンかぁ。」
そして、龍平の水にぬれた髪をなで、「何かあるなら、ちゃんと言ってね」というと。
寝言で「おねーちゃん」と一言いいもう片方のミカエラの手をぎゅっと握る。
「前もおねーちゃんって言ってたし、でも龍平って私が知る限りでは一人っ子のはずじゃ…おやすみ…」
そう言い残して、ミカエラは龍平の部屋を後にした。そして、昔の友人と会う約束をした。もちろん龍平も一緒にだ。
次の日起きてきた龍平はミカエラにずっとニヤニヤとした生暖かい目線に朝ごはんの時間になるまでさらされることになったのは言うまでもない。
そして、毎朝恒例の光景となったミカエラの食べっぷりの多さに龍平が笑い、その笑い声につられるようにミカエラが笑うという、とても明るい雰囲気が漂っていた。ただ一つ。二人の椅子の隣に荷物が置かれていることを除いては。
少し普段とは違うミカエラを書けたらと思い、挑戦してみました。前回に引き続き文章量としては少ないですが、次回おそらく龍平の過去を明らかにできたらと思っています。
ぜひ次回も読んでいってください。