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一話
一人の大学生が家で携帯電話をいじりながら時間が経つのを待っていた。彼は須藤充、大学生で一人暮らし。かつては、部活が自分の楽しみだったが突如部活に行くのが面倒になってしまい、それからは家で一人寂しく過ごしていた。
すると、突如携帯電話の着信音が鳴る。
「電話?!・・・なんだ、メールか。」
誰かからの電話をいつも期待しているのか、着信音に異常な反応をしてしまった。メールの内容は、部活のメンバーでキャンプに行こうというものだった。
「いやぁ、今さら・・・」
とお思いつつ気づけば押し入れから大きい鞄を取り出して服やら下着やらをつめはじめた充。結局はみんなとキャンプに行きたいのだ。しかし、充は当然知らなかった。これが悲しい悲劇の始まりだということを。