信号 girl.ver
「信号」の彼女目線です。
ほら、
またあなたは笑う。
私が思ったとおりの絶妙なタイミングで。
そうやって私を満足させて、笑わせてくれた。
あなたは人を楽しませる、まるで、そう──道化師だわ。
私はあなたのそんな術にしっかりハマってたみたい。
だってほら。あなたがいなくなってから私の心の調子は過去最悪。
私は笑った。
あなたに笑わせて貰った。あなたも笑っていた。
でも、今思えばあれは全部“フリ”だったんでしょ?
──あなたの心からの笑顔
見たかったなぁ──…
私がどれだけ笑ったってあなたが本気で笑わなきゃ意味がないじゃない。
ねぇ、「そうだね」
って微笑んでよ。もう一度此所へ戻って来て。
私とあなたの最後の日に何があったか。
悲しい哀しい最後の日──
目の前には赤い信号。
それをあなたは見てみぬフリ。
私は一旦立ち止まる。
遠ざかるあなたの背中を追いかけなきゃ
けど動かない右足。
信号は音もなく青にかわっていた。
私はパトカーが嫌い。
だってテロリストである私の敵だから。
でもそんなパトカーは渡りきった信号の先に停まっていた。
あなたはその車に自ら乗り込む。
だってあなたの職場は警察署だから。
──薄々感づいてはいたけど。
振り向きもせずパトカーに乗るあなた。それほど私のことなんて何とも思ってなかったんだね。
所詮“フリ”
エンジン音がやたらと大きく聞こえる。
警察署のある方向へと消えて行くパトカー。
そのバックミラーの中に私は映ってたかな。
最後にミラー越しに見た私の姿
一生忘れんな。
なんて思ってみるけど、
一生忘れられないのは私のほうで。
私があなたの誕生日に贈ったプレゼント
可愛いぬいぐるみ。
あなたはこんなもの好きじゃないかと思ったけど
「嬉しい」
そう言ってくれた。
あのぬいぐるみになりたい。
あのぬいぐるみになれたらあなたの隣で素知らぬ顔で微笑んでいられるのになぁ。
──休ます地球が回るように
当たり前だと思ってたの
いつでもいつでも普通だった
あなたはまるで喋るピエロ
場面がコロコロ変わって分かりづらかった…ですね、ハイ。
でも私の文才じゃここまでが限界ということで、我慢してください←
それが無理な人は、アドバイスかもん♪笑
彼氏目線もあるんで読んでない人は読んでくださいね_(. .*)_