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エンジェルライフ最終巻  作者: 森嶋直斗
5/10

エンジェルライフ最終巻4/9カルロの過去、まさか、隠し子まで・エライザは、やっぱりカッコ良かった!急に取れた航空券乗った飛行機でエライザが出血!子供は無事生まれるのか!?内容てんこ盛り!見逃すな!!

ベネチアの夜、久しぶりに飲みに出たエライザとカルロ。見知らぬ女が・・カルロが慌てる。修羅場になるかと思いきや、エライザはカッコよかった!台風接近で、予定が決められない日本行きの航空チケット。カルロがまたしてもやらかした。急に出発した航空機の中でエライザが出血!子供は無事に生まれるのか・・

台風が迫る中、帰国できるのか・・トラブル詰め放題の第4話!見逃すな!


日本に帰る前にベニスの街で2泊の予定。台風が日本に接近して予定通りでは、

帰国できそうにない。夜は、久しぶりのベニスで飲もうとエライザが無理やり

カルロを連れて歩く、見知らぬ店に入るが、そこはカルロが、昔アルバイトして

いた店だった。知らない女が寄ってきて、カルロに抱き着いてきた。


客:ローズ!どこ行ってんだ!

ローズ:カルロ!探してたのに・・どこ行ってたのよ。

カル:ローズ。からむな向こうで飲んでろ!

客の男が腕を引っ張って女をつれていこうとする。

ローズ:うざいんだって、むこう行ってろ!

カルロ:ローズ、飲みすぎだよ。

ローズ:カルロ!この子、誰!

女が、カルロに抱きつきながら言った。

エライザ:カルロの妻、エライザです。

エライザが女を引き離し、返した。

ローズ:妻!2号ってこと!

エライザ:2号って、どういうことですか?

ローズ:わたしが1号、あんたは2号なんだ?2号3号はいっぱいいるからわかん

    ないけどね。

カルロ:やめてくれ、ローズとは何でもないだろう。

ローズ:なんでもなくないでしょ。子供もいるんだし!

カルロ:そんな嘘つくなよ。

ローズ:カルロ!しらばっくれないでよ!自分の子でしょ!

エライザは、プーニを2杯立て続けに飲み干して、カルにもっと作れとグラスを差し出した。

カル:エライザもうやめときな。嘘っぱちだって、相手にするな・・帰っていいよ。カルロおごるよ!

カルロ:ありがとう。 エライザ行こう。

カルロが、エライザの肩を抱いて帰ろうとする。

エライザ:ちょっと待って、、ハッキリさせないと帰れないよね1号さん!

ローズ:そうよね2号さん!子供も食べさせていかないと、カルロにどっか行かれ

    たら困るんだよね。

エライザが、カルロを睨みつけ・・

エライザ:ハッキリ言ってよ、カルロ!そうゆうことした女なの!

カルロ:そうゆうことって・・・ちゃんとしたから、、子供はいないよ・・

エライザ:ちゃんとしたのね。わかった!1号も子供も私が面倒みる!カルロが、

     ちゃんとしたなら私もちゃんとしないと!

カル:エライザ?ちゃんとって・・・

ローズ:ありがたいわ、2号ちゃん!話が分かるね。面倒見てほしいわ!お願い。

ローズは、小ばかにして、エライザの手を握り懇願してみせた。

エライザは、ローズの手を振り払い掴みかかると思ったが、手をローズの腰に

回し抱き寄せながら、やさしい声で・・

エライザ:もうだいじょうぶ、子供も一緒に日本で一緒に暮らそう!

     ・・子猫ちゃん・・

エライザは、頭を、撫で撫でしながら頬ずりした。

   女は、面食らって、エライザの顔を見返した。

カルロ:だから・・そんな、ちゃんとするって・・そうなる・・・?

女は、やっと我に返り・・

ローズ:この娘、からかってんの!上等だね。

エライザ:からかってなんかいないよ。今は、カルロは、私の旦那なの。

     でも、子供がいたなら、ちゃんと面倒見る!

ローズ:ありがたいね。養育費頼むよ!

エライザ:ここに連絡してきて。一緒に暮らそうローズさん!

     カルロ!帰ろ、カル、ありがとう・これで1号さんに

                      飲ましてあげて!

              エライザはローズに名刺を渡して、

          カルの胸ポケットに100ドル札をねじ込むと

                    カルロを引っ張って出て行った。

          カル:すげえ嫁さんだな・

        カルロ: 元気は、いいんだけど・・カル、行くよ・・

          カル:もう来るなよ!幸せにな・・


カルロは、エライザに引ッぱられながら・・・

カルロ:  あんなの嘘だから・・

エライザ:嘘とか、ホントとか、どうでもいいの。カルロの過去も未来も全部好き

     なんだから。

エライザは、立ち止まって向き合うと、カルロを見つめた。

カルロ:あんなこと本気で言ってたの?

エライザ:本気しかないじゃん。私って、いつもそうでしょ。もし子供がいたら、

     一緒に住めばいいじゃん。ローズも一緒に。

カルロ:だからいないって・・・・

腰に回していた手で、エライザが、カルロの胸をおもいっ切り突いて!

エライザ:ちゃんとすることしたんでしょ。いてもおかしくないじゃん。

カルロ:ちゃんとって、そういう・・・・

エライザ( ^ω^)・・めんどくさいなあー、一緒に暮らせば・い・い・の!

エライザは、カルロにもたれて、夜空を眺めながら帰っていった。


翌日、カルロは、朝から台風の行方を気にして天気予報を見ていた。

カルロ:台風が千葉を直撃っぽいな。

エライザ:よく寝た!なんかお腹が急にでっかくなってない!重いし・・・

カルロ:おはよ、そんなに変わってないよ。よく寝てたね。残ってない?

エライザ:あれっぱかで、酒、残るわけないじゃん。台風どう?

カルロ:15日は、成田発の便は欠航が出そう。こっちからは行けるけど

    千歳とか静岡に着陸もありそう。

エライザ:14日の南回りもあるけど・・台風が早く来ると飛ばないか・・

     行けても香港までか・・13日のキャンセル待ってみる?

台風が、日本の南海上を北上していた。15日は台風が成田に最接近の予報。

日程を早めて14日にすると南回りの飛行機が台風を追い越す進路になる。


明日13日の北回りの便で最低3席のキャンセルが出るのを待つことにした。

携帯をにらめっこしながら待つこと2時間、やっと2席のキャンセルがあった。

エライザ:2席でた。どうするとっとく?2席取っといて空港でキャンセル待ち

     なら多分乗れるよ。オーバーブッキングしてるから・・・・

     あーっ無くなった。・・・・

カルロ:オーバーブック・・ってなに?

エライザ:もういい、取る!今度出たらとる。

夕方5時過ぎ、携帯は、テーブルの上。

エライザ:カルメン、今晩、何食べたい?

カルメン:ホテルで何もしてないと、お腹すかないね。

カルロ:ケータリングのピザとかもあるよ。ここまで持ってきてくれる。

エライザ:それでいいか・・適当に頼んでよ。

カルロ:分かった。マルゲリータは、定番だね。えーと・・

カルロが知っている店のケータリングを頼んでいる。エライザは、テレビを

見ながら携帯で航空券のキャンセルを待っていた。

ケータリングの注文が終わったカルロが、

カルロ:エライザ、航空会社のサイトが消えちゃった。

エライザ:なんで、検索すると出てくるでしょ。

カルロ:分からないよ。

エライザ:貸して! もうどうせ取れないけどね。アルタリアにしちゃぇ!

     このサイト見てて!

エライザは携帯をカルロに渡して、自分の携帯もカルロに渡しトイレに立った。

カルロは、2台の携帯をテーブルに並べて置いて、見ているようだが・・・

・・・ほとんど見てない。どっちの携帯か分からいが、なんか出てきたので、

見てみようと携帯を持った。

(決定しますか)わからないので携帯を置いた。

(予約が完了しました)やっぱりなんか出てるけど日本語は読めない。

      エライザがトイレから帰ってきてたんで、携帯を見せた。

(支払い完了!)

エライザ:カルロ?・げっカルロ何したの(支払い完了!)ってなってるよ?

カルロ:知らないよ何にもしてない。

エライザ:何・・さわったんだろう? ・・・支払い完了‥何を購入したの?

     ・・えーっつ5席購入!カルロ!アルタリア・・・

     今日の20時発ベニスから成田、5席購入済みになってるよ!ほら!

カルロ:知らないよ・・

エライザ:だって取れてるもん。ちょっと待って電話してみる。

エライザは、アルタリア航空の予約センターに電話して確認した。

受付:アルタリア航空予約センターです。

エライザ:スイマセン確認なんですけど。今日の20時ベニスから

     成田 Carlo Kokubo です。

受付:承っております。5席で予約済み支払い済みで

   リコンファームもいりません。ご搭乗をお待ちしております。

エライザ:カルロ!取れてるよ 今、何時? 6時半か、間に合うね。

カルロ:予約?

エライザ:今から空港に行くよ!

カルロ:今から?どうして?

エライザ:なんでもいいから空港へ行くの!

エライザ:カルメン!ゴメン急で、チケット取れたから今から空港に行く。

カルメン:私は、大丈夫ですよ。荷物もバッグ一つですから。


帰りの荷物は少ない。日本に送る荷物もないので、

すぐにホテルをチェックアウトしタクシーで空港に向かった。

エライザ:ほら・・携帯見てみてアルタリア航空、予約できてるでしょ。

     カルロがサイト消しちゃったからダメもとだと思って、今日から

     13日で3席以上の条件で空席待ちにしといたの。

     携帯が聞いてきたでしょ実行しますかって。

カルロ:知らない。

エライザ:・・・OK・もういいや・//

     ベニスの夜・・頼もしかったカルロは・・どこへ・・


ベニスからマルコポーロ国際空港へは、混んでても20分ぐらいで移動できる。

19時過ぎには空港に到着できる。あわてなくても搭乗できそうだ。

空港カウンターで、15日の3席をキャンセルして、

今日の5席分の搭乗券を発券してもらった。

エライザ:本当に乗れるわ。

何度も海外渡航してきたエライザだが、搭乗券を手にするまで不安だった。


アナウンス:成田へお越しのお客様は、4番ゲートよりご搭乗ください。

三人は、ベニスの夜景を見ながら日本に向けて飛び立った。


エライザ:よりによって5席とはキャンセルも出るときには出るんだね。

今回もCAさんが気を使ってくれて横並びにしてくれたから良かった。

カルメン:ホテルで、ずーと休んでたから眠くならないね。

カルロ:僕は、急でびっくりして疲れました。

カルロは、3席+エライザの膝枕で寝ころび気持ちよさそうだ。

そんな姿をCAさんが怪訝な顔で見ていった。

飛行機は、北回り。アラスカを経由して成田に向かう。成田から、国内線となり

名古屋まで行く。途中アラスカで給油のため着陸する。


エライザ:カルメン、アラスカで給油するとき、飛行機降りれるよ。空港の中の

見上げ物屋ぐらい見に行ける。ホッキョク熊のぬいぐるみとか・・アラスカって

北極じゃないか? ホッキョク熊は、北極に居なくてもホッキョクグマか?

カルロは、いい調子で、膝枕で寝ていたが、エライザも同じ態勢に疲れてきた。

エライザ:おい、カルロ変わって・・・今度、交代・・

カルロ:う・・うん もう着いた?

エライザ:着くわけないだろ起きて!

カルロを普通に座らせてエライザが少し横になった。

エライザ:カルメン、ゴメン、ちょっと疲れたみたい。

台風の影響か、機体が大きく揺れる。

機内アナウンス:この先しばらく大きく揺れる恐れがあります。座席を起こし、

シートベルトをお締めください。ご気分の悪くなられた方は、全席ポケットに

エチケット袋がございます。ご自由にご使用ください。

カルメン:怖いわね。音もすごい。

エライザは、横になっていたが、座りなおした。

その後もしばらく大きく揺れて、胃が上がったり下がったり・・

カルロ:うーっ気持ち悪くなってきた・・

エライザ:これ、舐めて・・

エライザが、飴のようなものをカルロの口にほおりこんだ。

カルロ:んg・・なんですか? おいしい・・

エライザ:チェルシーのヨーグルト味。つわりの時の必需品!

カルロ:気持ち悪くなくなった・・良いねこれ・・僕もつわり治った。

エライザ・はぁ・・・・・

少し、揺れが収まってきた。エライザは、カルロにもたれかかり横になった。


どれくらい経ったであろうCAさんが、スープや飲み物のサービスを始めた。

エライザは体を起こして座りなおしたが、おしりの方が濡れている気がした。

エライザは自分でハンカチを出して確認すると、出血していた。

すぐにCAに伝えて保険用品を準備してもらった。

CAが機内の医者を訪ねたが、誰も医者は搭乗していない。

エライザ:わたしは医者です。自分でできることは、自分でします。

できないことは手伝ってください。

CAに手伝ってもらい応急処置を行う。

カルロ:エライザだいじょうぶ?

エライザ:カルロ邪魔だからどっかいってて!CAさんに席代わって!

カルメン:カルロ、任せて行きましょう。

カルメンとカルロは、後方のCA席に移った。


エライザ:アラスカには後、どれくらいですか

CA:1時間ちょっとで到着します。

エライザ:アラスカで降ります。近い病院に行けるように手配をお願いします。


しばらくして、

CA:アンカレッジ国際空港に救急車の手配ができました。それで、

   付き添いの人は1名のみアメリカに緊急避難としてビザがおります。

   その方と二人でアンカレッジの市内の救急病院へ搬送されます。

エライザ:スイマセン。母のカルメンを読んでください。

カルメンが、エライザのところへ来た。

エライザ:カルメン、アンカレッジで病院へ行く付き添いで来てほしいの。

     一人しか認められないらしくて、

カルメン:分かったわ。私が付き添いで行くわ。カルロには、私が説明しておく。


機体がアンカレッジ空港へ着陸態勢になった。エライザは横になったままCAが、

専用のシートベルトを締めて固定した。

飛行機が着陸するとエライザが先に担架で運び出されるカルメンが救急者に乗る

前に入国審査を受け二人のパスポートに、ビザをもらって救急車に乗った。

カルロは、飛行機の窓から見送るしかできない。

サイレンを鳴らし、エライザを乗せた救急車が走り去った。


カルロ:エライザ、ママ・・どうやって僕は日本に帰る?

乗っていれば、帰れるのだ・・







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