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横田広域警察24時  作者: 魚河岸ボブ
第1章 転生したらバイオレンスな法強制執行者になりました
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ー 横田広域警察へようこそ!2 ー

 カッコいい法強制執行者(ローエンフォーサー)ってのは危険と隣り合わせ。映画の主人公みたいに活躍する姿に憧れてしまうのは道理である。

 自分がそんな立場になれるなら…?自分の選択が正しいかどうかなんてその場でわかる筈がないから、とりあえず手を挙げるのもアリだろう。 

 人生においてチャンスなんてのはそうそうない。自分で選択するからこそ、結果に納得することができるのだ。それがどんな結果であっても。


 …そんな風に考えていた自分がいたのは、この並行世界ではありません。



 皆さんこんにちは。並行世界に転生して早々、女神の策略により転職した加藤眞子改め加藤眞です。スーツを着て新しい職場に意気揚々と出勤しました。けっこうなイケメンなのは女神に感謝かな?

 運命に従い、横田広域警察、通称「YPD」にやって参りました。


 副署長への申告も無事に終わり、オフィスに向かいます。

「じゃあ、ここが席になるから好きに使っていいよ。PCは担当が来てから設定するから待っててくれ」

 専用デスクに専用パソコン!今時普通かもしれませんが、「専用」って響きがいいですね。

 そして、唐突に渡されるぶっっといファイルと数冊のテキスト。

「来週から他の人と研修に入るから、テキトーに読んどいて」

「はい、ありがとうございま…す?」


 パラパラと薄いテキストをめくってみると、私には馴染みがあるけど日本的に馴染んでちゃいけない内容が目に飛び込んでくる。「拳銃操法(グロック18C)」「ドアブリーチング基礎」「よくわかるナイフコンバット」…?

 まじかぁ…。


 週末は家でのんびり過ごした。喋る猫と元猫のJKに癒された。まさかうちの猫様達がこんな風になるなんてねー、と話していたら

「猫は何でも出来る動物だから不思議ではないだろう。100万回生きることだってある。子供ですら知っているぞ主人殿?」

と、もっちょんに呆れられた。いや、私は間違ってないと思うんだけどな。私が男になるくらいだから気にするなってことか?

 解せぬ。


 ー ー ー ー ー ー

「新着任の諸官、横田広域警察にようこそ。それぞれの持つ高い能力と経験を生かし、日本の平和と秩序を守るため存分に活躍してほしい。

 ここでは今までとは些か違った、少しばかり厳しい任務が待っているが、臆することはない。任務の完遂を信じている。獰猛なハンターとして、徹底的に悪を狩れ。我等法と秩序の番人、正義の忠実な下僕たれ。本日以降、常に武器を携行することを忘れるな。

 満開の桜の下、諸官を歓迎できることを嬉しく思う。以上」

『気をつけェ!』

『敬礼!!』

『直れェ!』

「解散後、武器貸与を行いますのでホルスターを装着し武器庫前に集合してください。解散願います。」


 研修初日、署長から訓示をいただきました。が、訓示ってこんなに物騒なものでしたっけ??


 うーん…やっぱりこれ、危険な匂いがプンプンする。油断すると命を落とすのは間違いないわ。


 頑張れ、私…!

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