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横田広域警察24時  作者: 魚河岸ボブ
序 ミリタリー女子加藤眞子、職に殉じ並行世界に転生す
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- プロローグ -

近年サバイバルゲーム界隈で注目され、人気が高まっている架空LE・ご当地LEをテーマとした作品です。


◎この作品はフィクションです。実在する企業、団体、人物、国家等とは一切関係有りませんので、予めご了承ください。

「さあ、このまま輪廻に入り魂を洗われるか、アタシの願いを聞き入れて並行世界に転生するか、選びなさい!」


 私の名前は加藤眞子。事故で死んだと思ったら、女神を自称するちょっとヤバい女の前にいました。

「ちょっと!ヤバいって失礼な!これでもあんたの世界を統べる全知全能の女神なんだから!」

「はぁ、そうですか」

 私はどこにでもいるアラサー女子で、漫画好きのミリオタで、いわゆるサバゲー女子だ。…どこにでもは言い過ぎたな、ごめんなさい。


 ミリオタが過ぎて米軍基地のセキュリティガードに応募して見事採用され、日本人初の女性MPとして横田基地で働いている勤労女子だ。毎日ガチムチアメリカ人やイカつい男性隊員に囲まれているけど、3次元の男性が怖くて生粋の二次元推し、なんなら薄い本のほうが好きというのは誰にも言えない秘密だ。彼氏?ナンデスカソレ。

「ねぇ、あんたの性癖なんかどうでもいいから、アタシの言う通りにするかしないか、早く答えてくんない?」

 ゲートを突破しようとした自爆テロ犯に対して身を挺して阻止し、ピカっと光った瞬間「あ、これアカンやつや」と思ったら神殿めいた建物に立っていた。そんな感じ。


「こら、無視するな!女神の言うことが聞けないのか!」

「いや、だって転生しても私にメリットないじゃないですか」

「そ、そんな事はないぞ…。うーん…5年、いや3年だ!3年間頑張ったら元の世界に戻してやろう。事故の直前に戻して、死ぬ運命を書き換えてやる。どうだ、これでいいだろう?」

「そう言われても、うちのネコ様達以外には今更思い残すことはないかなぁ…」


「三国乱舞5PS5版、発売は再来月だったかな〜」

「はぅ!忘れてた…何故それを…!」

「全知全能の女神が知らないことなど無い!あと、あんたの推しの同人作家、「ヌル恋」でメジャーデビューするわよ」

「なんですと…!」

「あんたが「これじゃない」って泣いてたひーちゃんのフィギュア、リモデルされて来春再販だってよ。欲しかったんじゃない?幼女感MAXの立体ひーちゃん」

「…転生します。転生させてください!」


 ちくしょう、流石は全知全能を自称するだけあるな。私の好みを熟知してやがる!

「あんたちょいちょい失礼ね。まあいいわ。何か思い残すことはないの?」

「そうですね、飼い猫の2匹…もっちょんとチャーが心配なんですが、どうにかできますか?」

「一人暮らしで多頭飼いは感心しないけどねー。…いいわ、本人達も望んでるみたいだから転生先に連れていかせてあげる。愛されてるんだからしっかり面倒みなよ」

「はい。ありがとうございます」


 色々とアレだが、意外とこの女神は優しいのかもしれないな。

「転生したらしっかり活躍できるように、力のある体と新しい活躍の場があるから。詳しい説明は案内人に聞いてね」

「は?案内人?」

「行けばわかるさ!じゃあ、アタシをしっかりと楽しませてね!それがあんたの役目です。よろしくー!」

「え、いや色々とわからないことだらけなんですけど⁈」

周囲が光に満たされていく。嘘、このまま転生?ちよっと待って心の準備が…




「おいコラ待てやぁ!」

 私は布団から上半身を起こして叫んでいた。…よくわからないが、私は並行世界とやらに転生したらしい。なるほど、自分の部屋ではあるがどことなく雰囲気が違う。ダサいというか可愛いくないというか。

「ふむ、これが並行世界か」

 しまった、転生したらあのセリフ、「知らない天井だ」を言おうと思っていたのに。いや、知ってる天井だから無理だったか…

って、なんか声が変だ。体にも違和感がある。あれ、これってもしかして…!



 恐る恐る布団をめくり、股間を覗くと、



付いていた。アレ(男性自身)が。

「…な、なんじゃこりゃあぁ!」



 どうやら私は男として転生したようです。

初めまして。『横田広域警察24時』を訪れ、1話目を読んでいただきありがとうございます。

もし誤字脱字や読みにくい箇所などありましたら、教えてもらえると助かります。

また、ブックマークや感想、評価などフィードバックを頂けるととても嬉しいです。より面白い作品にしていけたらと思います。

ご当地LEの世界をぜひお楽しみください。

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