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趣味でやってるので、気分で投稿しようと思っています。
高校生の朝は早い。
僕が通う学校は家から遠いため、7時半には家を出なければならない。
朝が弱い僕からすれば苦痛でしかない。
毎日こんな早起きして、将来お坊さんにでもなるのだろうか、くだらないことでも考えて早起きとかいう苦行から目を背ける。
重たい体をなんとか叩き起こし、ベットから引きずり出る。
働かない頭とボヤけた視界の中、もう何百回と着てきた学校の制服であるブレザーに袖を通す。
やったことはないが目を閉じても着れる自信があるくらいには慣れた作業だ。
僕の親は基本的に朝早くは起きてこない。
今流行りのフレックス制度を採用している会社らしく、僕同様朝が弱い両親は9時頃に家を出る。
そのため朝に親の顔を見ることは滅多にないんだ。
そうなると自分で朝食を用意しなければいけないのだが、僕は朝食はあまり食べない派だ。
その日の気分で食べるか決めるので、今日は冷蔵庫からヨーグルトと野菜ジュースを取り出し、それぞれコップと器に入れる。
未だに動こうとしない頭のまま、体の中にヨーグルトと野菜ジュースを流し込み朝食を済ませる。
そして洗面所で顔を洗い、髪を整える。
鏡に映った自分の姿にため息を吐いてしまう。
ブサイクとまではいかないだろうが、すべてのパーツが及第点止まりで印象に残るようなものが一つも見当たらない。
この顔と一生向き合っていくのかと思うと憂鬱でしかない。
無意味にも思えてきた髪のセットを終え、自分の部屋にバックを取りに行く。
学校の準備は基本的に前の日にやっとくのでバックを持っていくだけだ。
まるでルーティーンみたいに変わらない朝の準備をしていき、かかとの少しすり減っている履き慣れたローファーに足を入れる。
今日のはじまりに絶望を感じながら、重たいドアに手をかける。
今日こそ何かいいことがあればいいなぁ...
お読みいただきありがとうございます。
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