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やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中  作者: 永瀬さらさ
第九部

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12

 竜の炎は不愉快だ。魔力を焼かれるたびに皮膚の上を炙られるような不快感がある。


「竜帝があなたを助けにくるみたい、おにいさま」


 女神は魔力の水晶に、そっとふれる。冷たい。


「かわいい子どもだったわね、覚えてるわ。おにいさまの影に隠れて、いつもわたしをにらんでた。最初はそうじゃなかったのに、どうしてきらわれちゃったのかしら……」


 考えてもしかたがないと、クレイトスは首を小さく振る。


「でも、あなたを助けられるのはわたしだけよ」


 口にしてみると、まるで、兄そのものを手に入れたような感覚がした。

 ずうっといっしょ。ついに自分はその願いを叶えたのかもしれない。

 でもクレイトスは知っている。兄はクレイトスの腕の中にはいない。

 だって消える直前のあのときでさえ、兄は自分を見てはいなかった。

 あんなにしあわせそうな顔で、満足げに、自分を無視した。


 ――こんな結末、認められるものか。


 このまま兄の望みどおり、消えさせてなるものか。最初から最後まで徹頭徹尾無視されたまま、終わってなるものか。

 愛を解さないあなたを、わたしはまだ、ゆるさない。


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