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中編

『海賊版は、正規商品の売り上げに影響するのだろうか?』

ゲームなのに週刊連載する、という特殊な販売方法を試したからわかったことを、研究の途中経過としてご報告します。

 毎週・隔週発売していた、『セクシーファンタジーSP(仮称)』シリーズ。

 この売り上げと、海賊版・違法コピーの出回りを比較すれば、関連性があるかわかるんじゃないかというのが、前回の着眼点でした。


 では、さっそくSPシリーズ、全15本の売り上げ本数から発表します。

 (売り上げ本数は、ざっくりの数字)


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【シーズン1】 ※隔週発売

第1弾 (2014年3月21日発売) 6300本 ※安売

第2弾 (2014年4月04日発売) 4600本

第3弾 (2014年4月18日発売) 4900本

第4弾 (2014年5月02日発売) 4100本 ※安売

第5弾 (2014年6月13日発売) 5000本

第6弾 (2014年6月27日発売) 2200本

第7弾 (2014年7月11日発売) 2200本

第8弾 (2014年7月25日発売) 2200本


-----------


【シーズン2】 ※毎週発売

第1弾 (2015年7月03日発売) 2400本 ※安売

第2弾 (2015年7月10日発売) 1900本

第3弾 (2015年7月17日発売) 1500本

第4弾 (2015年7月24日発売) 1600本

第5弾 (2015年7月31日発売) 2200本

第6弾 (2015年8月07日発売) 2000本

第7弾 (2015年8月14日発売) 2000本


-----------


 なお、


・【シーズン1】 第1弾

・【シーズン1】 第5弾

・【シーズン2】 第1弾


 の3本は、期間限定で割引セールを実施。

 売り上げにブーストがかかっているため、注意が必要です。


-----------


 それを踏まえて、観察すると、


・【シーズン1】の第1弾~第5弾までは売上平均が、4000本~5000本。

・しかし、それ以後は、売上平均が2000本前後と激減している。


 ことがわかります。

 しかし、【シーズン1】の第5弾は、割引セールを実施して、売り上げが跳ね上がっているはず。であれば、もっと前の段階――第4弾の発売の後の段階で、すでに異変があったのではないかとも、疑われます。


 さて、異変の正体ですが、幾つか可能性があります。


●A:発売期間が空いたから

 【シーズン1】第4弾から第5弾の間に、一月強の休載期間がありました。

 その間に、お客さんが離れたのかも……。


●B:ブランニューのインターフェースが変わったから

 【シーズン1】第4弾から、第5弾のリリースの間に、セクシーファンタジーSPを発売している、プラットフォーム(ブランニューストア)のインターフェースが刷新されました。これが影響したか?


●C:違法コピーがすぐに出回るようになったから

 はい、今回の本題ですね。

 実は【シーズン1】の第5弾からは発売当日に、違法コピーが流出するようになっていたのです。

 なお、第1弾~第4弾まではそんなことなかった(一か月以上、大丈夫だった)のを確認しています。


 長くなったので、本日はここまで。

 次回、いよいよ本筋に切り込みますぜ!



●追伸

 なお違法コピーが流通したタイミングについては、『セクシーファンタジーSP』の公式ホームページのアクセス解析を公開すれば、間接的に証明できると踏んでいます。

 なぜなら海賊版が流通しだすと、アクセス数が異常な数値にアップするうえ、どこを経由してきたかも記録として残るからです。


(´-`).。oO(残念ながら、退職した今のワッチに、その権限はないのが大問題)

(´-`).。oO(説得力激減じゃん!)


(続く)

【書いた人 板皮類】

美少女ゲーム業界で14年。

その後、一瞬だけソーシャルゲーム業界にいた、元企画屋&シナリオライター。

毎週、新作エロゲを300円で8週間連続発売するなど、コンフォートゾーンから飛び出す、変わり種企画が持ち味だった。

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