<<これまでの世界観、及び単語>>
これまでに「あとがき」で解説した世界観、設定、単語の纏めです。本編とは関係ありません。
「対超常物体戦術駆逐軍」
・ 通称ブルーリーパー。203X年に設立。アメリカ合衆国を最大の本部とし、全国に支部を置いている。日本では東京に支部を置き、更に細かく様々な地方に分会が存在している。
人類を守る為に軍事力を行使する条約の元に、唯一超常物体(通称ファントム)に抵抗できる「ハーベスター」を集め、超常物体の殲滅を目標としている国際軍事組織。アメリカ軍から支援を受けて様々な兵器の開発と共に超常物体への対策を進めている。
作戦の主戦力となるハーベスターは少数のチームを組み、必要時にはすぐに現場に駆け付ける。作戦時には特殊なスーツとヘルメットを身に付ける。
軍事階級を使用し、最前線で行動するハーベスターは准尉以上の階級に身を置く。
事実上の軍隊であり、陸上自衛隊よりも所属人数が多い。左翼は日本の軍事国家化が進んでおり、支部を解体して日本から撤退するべきという理由で強く批判している。
「ハーベスター」
・超能力エネルギーを操る超能力者。超常物体が出現したのち、後を追うように現れた人間。アメリカが203X年に正式に発表した。
非常に希少な存在であり、常人を越える身体機能、思考力、技術を持つ者が殆どで、出生時に検査を受けてハーベスターと判明した場合は国へ報告しなければならない。
中学校卒業後、ブルーリーパーへ入隊する書物が届けられるが任意制であるため断る事が出来る。
入隊した場合は一年間の訓練を終業したのち、准尉の階級が与えられ部隊に配属される。
しかし履歴上の学歴は中学校で止まることになり、再就職が困難となるため高校または大学への通学が許可されているが、必要時には授業中でも出動しなければならない
故に行動が制限される特定の学校行事に出ることは禁止されている。
「超常物体」
・通称ファントム。203X年に突如として出現した生命体と思われる謎の物体。出現した順番からタイプA、B、Cと、アルファベット順で判別されている。
スライム体と固形体の二種類の形態が存在し、常時ではスライム体で移動をしていると考えられている。
固形体では様々な形状に変身し、人型、動物型、他にも自由に変形する場合もあり対策が困難。
また、固形体は非常に頑丈であり超能力エネルギーが干渉しない限り致命的なダメージを与えることができない。
ハーベスターは物体にエネルギーを付着させることが可能であり、その物体による攻撃が最も有効である。
人類の明確な敵として、各国はファントムの早急な排除を目標にしている。
「自動小銃 MK.5」
・米陸軍が使用している自動小銃を基に開発したアサルトライフル。使用する口径は7.62x51mm NATO弾でストーナーガスピストン方式。装弾数は25発。
超能力エネルギーの付着を前提に設計されており、ハーベスターの運動能力によって真価を発揮する。
ブルーリーパーの通常歩兵隊は任務によって5.56mm弾を使用するモデルと使い分ける。本モデルの銃身長は415.1mmである
「ヘルメット」
・ハーベスターが被るフルフェイスのヘルメット。常人を遥かに越える運動量と機動力。そのスピードによる顔面への事故と、戦闘補助を目的に開発された特殊装備。
外部カメラによる映像を内バイザーに投影し、その他様々な情報を装着者に映し出す。
現在第3世代まで開発され、配備が進んでいる。第3世代機では装着者の視線によって光が動くバイザー型特殊集光カメラに、内蔵型熱源探知装置を装備。防塵防毒システムも受け継いでいる。
「超能力エネルギー」
・ハーベスターが保有する特殊流動エネルギー。電流に近い性質を持っており、エネルギーが送り込まれた物体は摩擦係数の低下や強度の上昇など攻撃に繋がる性質が大幅に向上する。
また全身からエネルギーを放出する事も可能であり、それを推進力として利用出来る。ハーベスター自身の身体能力と併合して落下傘無しでの空挺降下を実現させた。
最大の特徴は強固な皮膚を持つファントムに化学反応を起こし、反応した組織を著しく損壊させる性質を持っており、対ファントム作戦において最も重要な要素となっている存在である。しかし、現在この超能力エネルギーを有している生物はハーベスターのみであり操作訓練も必要である。
だが、エネルギーを送り込んでも2時間以内に物体からエネルギーが自然消滅する上に物体の質量や大きさによっては流動途中で消滅する場合もある。よって小銃などの歩兵用兵器へのエネルギー流動が最も効率的とされる。
「特殊能力」
・超能力エネルギーを操るハーベスターの中でも、更に特化した特殊能力を持つ者がいる。特殊能力に覚醒するハーベスターは非常に希少であり、その殆どが高い攻撃性をもった能力である。
トン・モーザ中尉はエネルギーを収束させ、様々な飛翔物体を捕まえて反射するシールドを作り出す事が出来る。
現在、科学的な解明はされておらず、実験データも少ないため特殊能力の使用を想定した作戦を実行する事はない。
「TG-A3 スターキッカー」
・ブルーリーパーが正式採用しているポリマーフレームのオートマチック拳銃。使用口径は45ACP弾。
最大装填数は12+1発。元となったTG-A1は世界で幅広く使用されている傑作拳銃で、これは米軍が使用する改良モデルをブルーリーパーの要求する性能へ改造した新規モデル。
「タイプD」
・触手が無数に生えた人型のファントム。全長2.2m
主に上半身から生えている触手は自由に伸縮が可能で、一時的ではあるが強度も変更可能。45ACP弾のストッピングパワーを防ぐほどの強度となり、そのまま攻撃に転用する事もある。
非常に危険度が高いタイプとされ、殆どの時間を液体状で生活しており奇襲を主にした戦法は多くの死者を出した。
また、異常なまでに人肉を好む傾向があり、内蔵から骨まで全て食らい尽くすようだ。
「装甲バイク」
・ハーベスターに支給される軍用オートバイク。最大時速184km/n
後部には各種装備と兵装を収納できるボックスがあり、機体の殆どが装甲に覆われた武骨で厳つい大型のバイクである。自動操縦とリラックス・スタビリティの機能がついており、様々な任務に対応できるように設計されている。
元は米陸軍特殊部隊の偵察用ビークルであり、それをブルーリーパーが改修したもの。