チャック
ある男が居た、名前はサム、彼には親友がいた。
その親友の名前はエニー、ちょっと変な奴だが
サムの平凡な人生に嵐のように現れ、
サムの人生を平坦な人生から
ちょっとでこぼこはあるだろう
の人生へと変えた人物である。
お互いに秘密など何も無いと思っていた、
その日に二人で食事をするまでは。
でもサムは気づいてしまった、
エニーの背中に「チャック」がある事に。
「よう、エニーお前の背中のそれは、アクセサリーか?」
エニーは、困ったように言った
「俺の背中に何がついてるって言うんだ?」
「ついてるじゃないか!チャックだよ!」
すると、エニーは急に怒ったような態度で、
「背中にチャックなんてついてない!」とどなった。
サムは、どこか計り知れない恐怖をエニーから感じ取っていた
「落ち着けエニー、聞いているだけなんだ」
「サム、僕は君が知る必要の無い事をたくさん知ってる。
だから、そのふざけた話題はやめてくれないか?」
サムは、エニーの言っている事がむちゃくちゃな事に気がついたが
そこに首を突っ込んで話をややこしくするほど馬鹿ではなかった。
「今日はお前も機嫌悪いみたいだし、お開きにしねえか?」サムは言った
「そうだな、すまん。」
そうして、サムとエニーは別れた
それからサムは来る日もくる日もエニーのチャックの事を考えてしまった
普通にチャックがあるだけなら、どうということは無いのだが、
なぜかあのチャックにサムはとても惹かれていた。
だからサムはエニーのチャックをある日に開こうと決心した。
エニーにばれないように後ろから近づき、
ついにチャックを降ろすときが来た。
サムは緊張していた、謎の圧迫があったのだ。
そしてサムはチャックを握りしめると力一杯下へ降ろした。
チャック