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遭遇

 一階で食事を終えたセリナさんを除いた俺達三人は、再度ミディアさんの部屋に集まり食後のティータイムを満喫していた。

 ソフィアもミディアさんの家でお世話になるらしく、この部屋の隣の部屋を借りるそうだ。

 一つ屋根の下に、絶世の美少女と美女が住み、更には美人のメイドさんまで居る。

 そんな素晴らしい環境に、俺の気分は最高潮に高まっていた。しかし、そんな気持ちは決して表には出さない。

 なぜなら……


「シオンくんを信用しているから、心配はしていないのだけれど、

 もし……もし、なにか問題を起こしてしまったら、


──わかっているわよね?」


 と、恐ろしい笑みを浮かべたミディアさんから忠告されたからだ。

 それに思わず、無理です! と、答えそうになったが、寸前のところで踏みとどまる。

 まぁでも、勢いで答えそうになっただけなので、正直そんな勇気はない。ミディアさんの心配は杞憂に終わるだけだ。

 そもそも、そんな勇気があったら、俺はもっと異性との友好関係が広がっている。

 なので、ちょっと困った感じでそんな心配はいらないと伝えると、微笑みながら頷いてくれた。

 ミディアさんの恐ろしい雰囲気がなくなってホッとしていたら、ソフィアがどこか馬鹿にするような表情で俺を見てきた。そして、シオンにそんな勇気ないよ、と言って笑い出す。すると、ミディアさんまで、そうかもねと言ってクスクスと笑い始める。

 女神の前で恥をかかされた事に怒りを覚え、ソフィアを睨みつけた俺は、お前の部屋に行くから覚悟しとけよ! と指差しながら言ってやる。

 そんな俺の虚言に意外そうな表情で目を丸くしていたソフィアだったが、数瞬間を置くと──フッと鼻で笑った。

 来れるもんなら来てみろ、と言っているかの如く、挑発的な表情を浮かべる。

 そんなソフィアの態度と表情に、更に腸が煮えくり返る思いをするが、情けない俺は睨み付けて呻くだけだ。


 ソフィアの言うとおり、俺にそんな勇気はない。それに部屋に行ったところで、普通に談笑して帰るだけだ。男女の関係なんて、万が一にもありえない。

 というよりも前に、そもそもソフィアをそういう目で見れない。妹としてしか感じていないという事が大きいが、それ以前に容姿が良すぎてビビってしまうのだ。

 ソフィアは可愛い。ものすんっごく可愛い。なんていうか、可愛すぎてたまに、一流芸術家が創り出した最高傑作の美少女が動いているんじゃないかと思うぐらい、可愛い。

 だから、ビビる。あまりに可憐で綺麗すぎて、自分の手で汚してしまうのが怖いのだ。

 だけどそれは、俺みたいな臆病な人間の考え方で、逆に汚したいと思う男も居るはずだ。だからこそ、ソフィアに声を掛けて親交を深めようと、男達が寄ってくる。

 まぁ、要は自分に自信が無いんだ。俺以外にもたくさんの選択肢がある女性を、自分が何が何でも幸せにしてやるっていう、自信が。

 だけど、俺がもし自分が世界一の男であると自負するぐらい自信が持てたとしても、ソフィアをそういった対象で見ることは出来ないと思う。

 それぐらいソフィアという人間は、俺の中ではだけど、外見が優れている。


 要するに俺はソフィアに手を出せない。だから、こういう感じで責められると全く言い返せなんだ!

 くそっ! 馬鹿にしやがって! 俺だって男だ! 狼になるんだぞっ!


 吐き出すことの出来ない感情を表情に変えて、俺は血の涙を流すかのような悔しさでソフィアを睨みつける。

 そんな俺の表情がツボにでも入ったのか、頬を赤く染めるぐらい顔を上気させて笑っていた。

 その表情が可愛らしく、何も言えなくなった俺は、そのまま黙ってミディアさんが淹れてくれた紅茶を飲む。

 なぜなら、『わたしを飲んで元気出して!』と、俺だけに聞こえるように声を掛けて勇気付けてくれたからだ。今この場で俺の味方をしてくれる唯一の味方のお陰で、ホッと一息つけた。


──ありがとう、紅茶。


 そんな一幕を終えて明日の予定について話していると、早速ぼっちが決定した。

 ソフィアはギルドの仕事があるらしく朝早くから出てしまう。同じく仕事のあるミディアさんもソフィアと一緒に出てしまうそうだ。

 弟子になった俺もミディアさんの仕事について行けるのかと思っていたら、無理だと言われてしまった。

 なんでも、聖騎士が本部として使用している【ハイリヒッター】と呼ばれる神殿があり、そこへと入るには手続きが必要になるらしい。その為、手続きが完了していない俺は、まだ神殿に入る事が許されない。そして、手続きが完了するまで、長くても三週間は掛かかるそうだ。

 なので、俺の修行も神殿に入れるようになってから。聖騎士の本部だという事で、訓練所なども備わっているみたいだ。だから、許可が下りてから、ミディアさんはそこで俺に稽古を付けてくれるつもりらしい。

 どういった稽古を付けてくれるのか楽しみだけど、ただ純粋に楽しみには出来ない。俺のステータスの事もあるので、また機会をつくって二人で話をしないと。

 それならばと、許可が下りるまでセリナさんの手伝いをしようと考えていたら。それも止めるよう言われてしまった。

 この家には、俺も合わせて四人の住人がいる。一人は勿論家主のミディアさん。そして、居候の俺とソフィア。更に、メイドのセリナさんも住み込みで働いているので、一緒に暮らしている。

 ちょっとした雑用ぐらいなら手伝っても大丈夫だそうだが、俺を除いた三人の住人がうら若き乙女。

 だから、個人の部屋の掃除や洗濯などは一切出来ない。それに、あまり素人の俺が出しゃばると、かえってセリナさんの邪魔になる。だから、買い出しに付き添ったり、簡単な雑用ぐらいにしておいて欲しいそうだ。

 だから手続きが済むまで、のんびりと家で過ごしてもいいけど、せっかくだから街を散策してみてはどうかと提案された。ソフィアとは違い、俺はまったく土地勘が無い。なので、これからこの街で暮らしていくのだから、少しでも慣れておいた方が色々と便利だということだ。

 簡単なクエストがあれば、ギルドで依頼を請けても良いと言われたので、さっそく明日にでも顔を出してみよう。


 そう提案してくれたミディアさんが地図を渡してくれた。

 それを受け取った俺は、明日の予定を決定する。内容は、街を観光しつつギルドに寄って、俺の真っ白なギルドカードを見せ付けてやる事だ。

 ランクが上がるごとに更新されるギルドカードは、白、緑、赤、青、紫、銀、金の順にGからAまで色分けされていている。そして、Sランクになるとギルドカードの代わりに、大粒の魔石の中にSと表記された指輪を渡されるようだ。ソフィアが左手の人差し指に嵌めているのを見せてもらったので、この情報は間違いない。

 だけど、魔石が大きいせいで普段は邪魔になるらしく、必要な時にだけメニューを操作してアイテム欄から取り出しているので、ソフィアが付けている姿を最近はまったく見ていない。

 それに加えて、元々指輪の類があまり好きではないようで、手に装飾品を身に付ける姿を、ほとんど目にしたことがない。

 Sランクの証である指輪を、億劫そうに外している姿を見てその事を悟った俺は、ソフィアがSランクに昇格した記念にこっそりとプレゼントとして用意していた指輪を、泣く泣く心のダストボックスと名づけたアイテム欄の隅に追いやった。

 せっかく買ったので捨てることも出来ず、未だに心のダストボックスに眠っている。女運のない俺は、一生その指輪を出すことはないだろう。

 このまま眠り続けて、激レアアイテムに変化することを心の片隅で期待しながら、その姿を時々アイテム欄で確認している。

 しかし残念なことに、その日が来ることも一生無さそうだ。


 そんな苦々しい過去を思い出しながら食後のティータイム過ごした俺は、明日に備えて早寝をするというソフィアに続いて部屋を出る。そして、借りている自室へと戻った。

 特にすることもなくボーっとしていると、風呂が空いたとセリナさんが伝えに来てくれた。なので、セリナさんに案内をうけながら風呂へと向かう。

 立派な家にあるに相応しい豪華な風呂に驚嘆しながら、湯船に肩まで浸かって旅の疲れを癒やしてから、ホクホク顔で自室へと舞い戻る。すると、予想以上に旅の疲れが溜まっていたのか、ベッドに横になるとすぐに猛烈な睡魔に襲われ、そのまま泥のように眠ってしまった。


 俺が朝起きると、仕事に行くと言っていた二人はすでに出た後だった。

 寝起きでボケっとしながら、外で洗濯物を干しているセリナさんに朝の挨拶をすると、そう教えてくれる。その際に、朝寝坊してしまった事を叱るように、俺のおでこを優しくツンっと突いてきた。

 あまりに衝撃的な出来事によって、俺は一気に目が覚めた。

 日光に照らされて微笑むセリナさんの顔は、荒野にただ一輪だけ咲き誇る、美しく逞しい花のように映った。


「疲れていたのでしょうけど、あんまりお寝坊すると、忙しくなってからが辛くなっちゃいますから。

 それに、朝はわたしも色々と忙しいので、シオンくんが手伝ってくれると助かっちゃいますよ?」


 そう言って首を傾げるセリナさんに、俺はきつつきのように頭を前後に振る。

 そんな俺のモノマネを面白そうにして笑っていたセリナさんだったが、食堂に朝食を準備してあると伝えて、再び洗濯物を干し始めた。

 鼻歌を歌いながら仕事をしているセリナさんにお礼を言ってから、朝食を食べるために食堂へと向かった。そして、用意されていた朝食を、悶々とした気分で食べ続ける。


 や、やばい……! そうだよ……そうなんだよ! 百合の光景に鼻血吹いて、ミディアさんから雑な扱い受けるようなアレな人だけど、セリナさんって美人なんだよ! 

 しかも昨日、ミディアさんについて熱く語った仲だから、セリナさんが妙に親しげに接してくれる……! だ、だめだろ! 美人がそんな事しちゃ! もっと考えて接してよ!

 勿論! セリナさんが親しくしてくれる事に何の不満もない! むしろ光栄だ!

──しかし!

 嬉しいけど……嬉しいけどっ! 昨日ミディアさんから忠告されてるのにっ! 

 くそっ! どうすればいいんだっ!? 意識してしまう……!


 頭を抱えて顔が火照るのを自覚しながら、モヤモヤと朝食を食べる。

 どうにか落ち着く為に、カップを掴んで紅茶を飲もうと口に寄せると、その表面上に自分の顔が写し出された。


──いや、冷静になれ。

 そうだ、俺は凡顔だ。別名、凡顔のシオンだ。

 そんな凡顔を、セリナさんのような美人が相手にするわけがない。

 そうだ、落ち着け。クールになれ。俺なら出来る。俺は凡顔だ。凡顔なんだ。弁えろ。

 そんな俺が、あれほどの美人を好きになってどうする。迷惑でしかない。凡顔が好意を持つなんて、おこがましい程の美人だ。現実を見ろ。


「ふぅ~……」


 紅茶を飲んで、ゆっくりと息を吐く。

 それによって、激しく鼓動していた心臓が平常になる。俺の気持ちが落ち着いた証拠だ。


 ありがとな、紅茶。またお前に助けられた。本当に頼りになる奴だぜ。


 そう親友にお礼を言って席を立った俺は、使っていた食器などを洗う。

 そして、玄関を掃除していたセリナさんに声を掛けてから、外へと繰り出だした。

 セリナさんは笑顔で手を振ってお見送りしてくれたが、俺はそれに落ち着いて対応する事ができた。完璧だった。もう、さっきのような醜態を晒すことはない。いつも通りの自分が戻っていた。











 しばらく、地図と睨めっこしながら街を歩いていると、ギルドの看板が見えてくる。

 そこに入った俺は、受付で冒険者登録をした。優しそうなお兄さんで、Gランクのギルドカードを見せても、まったく俺への態度を変えずに対応してくれた。


 凄くいい人だ。俺の専属受付にしたい。


 そんなアホな事を考えながら、クエストの紙が貼られている掲示板を確認すると、Gランクのクエストを幾つか見つけられた。俺が得意な薬草摘みから、荷物運びの手伝い。あとは、掃除の手伝いなどがある。

 自分が請け負えるクエストを確認した俺は、そのまま掲示板を眺める事にした。

 ギルドの一階部分を殆ど使って置かれている掲示板には、たくさんのクエストの紙が貼られている。

 ランク毎に区画を作っていて、俺以外にも見ている人がたくさん居る。別にクエストを請けられなくても、見るだけならただなので、どんなものがあるか興味を惹かれ、色々と見てみることにした。

 まずは、俺が最終的に到達するCランクだ。この区画は見ている人が最も多い。なので、僅かにスペースが空いてる場所を見つけて、そこに身体を滑り込ませた。


 どれどれ、どんな仕事があるんだ?


 ワクワクしながら目の前に貼られている紙を覗きこむ。


 ……子爵令嬢の夜会出席の護衛?

 おお! Cランクになると、貴族の護衛とかあるんだ!

 いやでも、優しい人ならいいけど、怖い人だとやだよなぁ~。もっと精神的に楽なのがいいや。モンスター討伐とかレアアイテムの捜索みたいなの。って、そっちの方が精神的に参るか。危険と隣り合わせだもんな。

 あとは……


 他の紙にも視線を滑らせて確認していくと、やっぱりというか討伐系のクエストが多い。

 それに、ヤアス神殿が近くにある影響なのか、その周辺でよく見かけていたモンスターの名前が多かった。ゾンビやらワイトなんていう、群がることしか脳のない雑魚ばっかりだ。

 ちょっと期待はずれだったので、Cランクのクエストに興味がなくなる。

 なので、さっきから見たくてうずうずしていた、Sランクのクエストが貼られている場所に移動することにした。

 どうせ請けられないから見るだけになる。なので、変な奴だと思われるのが恥ずかしい。

 そういう羞恥心が湧いてきたので、周りの視線を意識しながらこそこそとその場所へ移動する。

 そして、念願のSランク様御用達掲示板に辿り着いた。

 俺が来ると一人この場所の紙を見ている人がいた。その人はちらりと俺の方を見たが、すぐに興味を無くしたみたいで、また紙を眺め始める。

 見た目の年齢は三十前後ぐらいの男の人だ。いかにもベテランの冒険者ですって雰囲気を醸し出している。横顔も凛々しくて、顔立ちは普通だけど貫禄がある。修羅場を潜り抜けてますっていう勇敢さを、ひしひしと感じる。


 だけど、身に付けている装備がどうしようもなく安っぽい。

 ウォークライという名前の大剣に、防具はプレートメイル。ゲームの中盤辺りになると絶対に使わなくなる装備だ。こんな格好をしてるんだから、この人も俺みたいに見に来ただけなんだろう。だけど、怖いのであんまり近寄りたくはない。

 それに、あんまりジロジロ見ているのも悪いので、とりあえずその人から距離を取って貼り出されている紙を眺める。Sランクはクエストが少ないみたいで、俺の近くで見ることが出来るクエストは一つだけだ。

 他にも色々見たいけど、さっきの人が怖いから我慢する。それに、一つだけ見られれば充分だ。どうせ請けられないんだし。あんまり長く居るのも恥ずかしい。


 そんなことを考えながら、ドキドキとそのクエスト内容を読み始める。

 

 なになに、グラスターデーモンの討伐……? 

 えっ……なにそれ? めっちゃ請けたいんだけど。報酬が、薬草摘み一万回分ぐらいだぞ?


 書かれている内容に、俺は度肝を抜かれる。

 グラスターデーモンは、ヤアス神殿内に生息しているモンスターだ。デーモン系のモンスターの中では中位の存在。無駄にHPが高いだけの、雑魚だ。そんな認識しかない。

 でも、それは俺が廃プレイヤーだったからで、レベル30代の人は十分に苦戦するモンスターだと思う。ソフィアが人類の最高レベルが38とか言ってたので、この世界では強敵に分類されているみたいだ。

 ちょっと美味しいクエストだと思ったけど、あんまり目立ちたくないので諦める。

 それになにより、俺が薬草を一万回摘みに行って貰える報酬と、グラスターデーモンをたった一体狩るだけで貰える報酬が同じな事に、ショックあまり急激に気力が失われた。

 あんまり目立ちたくないけど、それでもちょっと凹む。せめてCランクぐらいには早くなって、お金を稼ぎたい。そうなれば、この感情も少しは和らぐだろう。ここにいる間は、過保護な母さんにも怒られない。だから、ランクアップを目指して頑張ってみよう。

 

 そう決めた俺は、とりあえずまだ懐に余裕があるので何も請けずに、また後日訪れることにする。

 今日の夜にでもミディアさんに薬草が生息している場所を教えてもらって、お得意の薬草摘みの仕事を請けよう。地道にクエストをこなして、ここでのギルドの仕事に慣れておかないと。ランクアップはおいおいミディアさんと相談しながら進めていくことにする。


 ギルドに居るのも飽きたので、再び散策に戻るために街へと繰り出した。

 ギルド以外にも色々と見ておきたい場所がある。だけど、一番はやっぱり商店だ。

 ミディアさんの家に居る間、生活に困ることは無いと思うけど、色々と生活する上で頻繁に利用するであろう店の位置を確認しておく必要がある。

 食べ物とかのお店は、セリナさんの買い出しについて行く時に覚えればいいから、薬屋とかアイテム屋の場所は知っておいた方がいい。クエスト請けた時に持って行く可能性がある。

 あとは、仕事終わりにのんびり寛げるカフェを見つけたい。故郷の町でもそうしていたから、俺の中でお決まりになっている。リズムを狂わせない為にも、お気に入りのスポットが必要だ。

 まぁ、大きな街だから娯楽とかの商店も多いだろうし、商店で困ることはなさそうなので、すぐに見つかるだろう。


 地図をしまって、立ち並ぶ店を眺めながらゆっくりと歩いてると、路地裏からイケメンが出てきた。

 キリッとした顔つきの、クール系イケメンだ。しかも、かなり高レベルのイケメン。めっちゃかっこいい。

 身体も引き締まっていて、二の腕はほどよく筋肉が付いている。そして身長も高くて、そよ風に吹かれ金髪を靡かせている姿は、なんとも爽やかだ。絵になるイケメンとはまさにこのことだろう。


 そんなイケメンは、俺を睨んでいる。なんか、恋敵を見つけたかのように睨んでいる。

 それに、俺は動揺する。イケメンに睨まれるのは慣れてるけど、かなり動揺する。すごく怖い。

お読みいただきありがとうございました。

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