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78日目 こーちゃんどこ行ったの!?

 3月19日、日曜日。

 朝っぱらから美堂家の食卓は冷えきってる。


 勃発した美堂家の乱。戦いは美堂夫妻の離婚という形で落ち着いて…しまった。

 昨日今日は役所が休みなので離婚届というエグゾディアは召喚されずに済んでるけど…この太陽が落ちて月が昇り、再び太陽が空を照らす時、美堂家は最後だろう……


「……お前のせーだぞ、観音寺」


 やらかしたバカヤロウことマダコの観音寺を水槽越しに脅してやるも、奴はこーちゃんが入れたサワガニに夢中。

 てかこいつ私が近寄る度に体色変えて威嚇してくんだけど……


 以上、桐屋蘭子でした。


「……」

「……」

「……」


 冷たい日曜日…陽菜と陽菜パパ、ママ。無言で淡々と、機械的に朝食を流し込んで、片付けて、陽菜パパはそのままどこかへ……

 日曜日にふらりと出かければ怒り出す陽菜ママも無言で食器を洗ってる。

 陽菜はそんな両親の動きをただ不安そうに死んだ魚の目で追っていただけだった。



 嗚呼、何たる不幸か。この桐屋蘭子…地球滅亡まで秒読みだと言うのにそんな貴重な1日が他人の家のギスギスに巻き込まれる形で消化されてくなんて……

 昨夜なんて陽菜が落ち込みすぎて、寝室を共にする私とこーちゃんもお通夜みたいになっちゃった…

 ずっと陽菜が死体みたいなオーラ纏ってる。とうとう目以外も死にだした。


 空気を変えねば……



 自室に閉じこもってる陽菜の元へやって来た私は務めて明るい口調でやっほーと声をかける。

 当然シカト。


「……おい陽菜、聞けよ。パイオニアハザードのナンバリングシリーズの最新作が出たぞ?今からゲロに買いに行こう」


 ゲロとは地元民が愛して止まないゲームとかDVDとか本とか家電とか売ってる店だ。

 しかし陽菜、無視。


 ……こんな陽菜見た事ねーぜ。

 いつも省エネ低テンション運転の代わりに周りの波に流されず常に自分のペースで、大きく感情の起伏が波打つことのないあの陽…間違えた、死んだ魚の目が……


 お父さんとお母さんが大好きなんだな…


 私はかける言葉を探して……


「……このマザコンとファザコンの欲張りセットが」

「……え?なんで急に罵倒されたの?」

「陽菜……気持ちは分かるけどもう切り替えな?少なくともここで沈んでだって何も始まらないし…」

「……蘭子に何が分かんのよ」


 なんだその言い方は(怒)って言いたいところだったけど……


「……分かるよ。うちもだもん」


 私の言葉に陽菜はハッとした顔をして私を見た。


 4年前、こーちゃんが産まれてすぐ私は片親になった。うちの場合、喧嘩すらなくて、お父さんは突然消えた。お母さんより乳の大きい女の所に……


 そして陽菜が振り返ったので変顔しといた。

 陽菜、スルー。


「……訊いていい?蘭子」

「んだよ」


 ようやく対話というコミュニケーションを思い出した陽菜の隣に座って耳を傾ける。


「……蘭子はお父さんとお母さんが離婚した時、悲しかった?」

「……んー…あの時私は小5とか6だったから…ある程度分別のつく歳だったけど…正直よく分からなかった。突然居なくなったってのもあったし、マジでこーちゃん産まれた直後で色々それどころじゃなかったし…実感が湧いてきた頃にはもう1年くらい経ってて…」

「……実感が湧いた頃は?」

「…………」


 答えられなかった。

 お父さんへの気持ち…そこにあるのは私達を捨てた怒りだけだ。

 だから…


「……別に寂しくなかった」


 そう言い切りたかったけど…


「………………かもしれない」


 私のたった1人のお父さん。完全に憎みきれない。私の記憶の中では悪い父親じゃなかったってもあるのかもしれない…


「……私は寂しいよ」


 陽菜はそう呟いた。


「それが普通」


 やっぱり人間関係って面倒臭い。友達が出来るとこういう時、慰めて、寄り添ってやらないといけない。

 普段からふざけ倒して、頭おかしい奴になりきっていれば、そういう煩わしさから逃れられると思ってた。

 でも陽菜はあの時私の傍に居てくれたし……


 こういう時何を言ってやるべきなのかが分からない自分が少し嫌になる。


「……こんなん慰めには…ならんだろうけどさ…大人って勝手だよなーとは思うけど…でも、陽菜のお父さんお母さんにもやっぱり自分の人生があんだよね…自分の選んだ相手と結婚して、陽菜が産まれて、責任があるよ?でも……生涯の伴侶と別れるって決断もあると思うんだ。だって親だって人間だし、あの人達にはあの人達の人生と選択があるんだから…」

「……もう無理なのかな」

「……無理なんでしょ。ちゃんとした大人が、自分達でこれと決めてしまった以上は…」

「……蘭子」

「……なに?」

「……私の苗字が変わっても友達でいてね?」

「……因みに変わったらなんになんの?」

「……岡部おかべ


 つまんねー苗字だな。


「……いつぞやの話の続きだけどさ…地球がもうすぐ終わりますよーって話…死ぬって考えたら辛くなるけど、こういうどうしよもなく嫌な事があった時はさ、なんだか少し気持ちが軽くならない?どーせあと少しで終わるんだもんなって…」

「……それとこれとは話が違うよ」

「マジか」

「……蘭子と私はつくづく考え方が違うね」

「……それでもと……友達だ…」


 やっぱりガラじゃねーよこういうの。


「……お父さんとお母さんが離婚したら私、桐屋家の養子になっていい?」

「いいけどこーちゃんと添い寝すんのは交代制だからっ!!」


 ********************


 この空気感耐えられない……っ!!


 どーしてもパイオニアハザードの最新作がやりたいと陽菜を無理矢理立たせて出かけようとした私が部屋の扉を開いたら……


「……おわっ!?」

「きゃっ!!」


 ……扉の向こうから陽菜ママと我が母が倒れ込んできた。実にベタな登場の仕方だった。もっとこう…盗み聞きしてましたって登場でもさ、サンバの格好してるとか天井に張り付いてるとかあるでしょ?


 冷めた目で見下ろす私の後ろから「……お母さん」と陽菜が声をかける。

 バツの悪そうな2人。


「何か用?」

「……いや、別に…掃除機かけに来ただけよ」


 陽菜ママがキョドキョドしながら答える。

 一通りキョドキョドし終えた陽菜ママが娘を見つめて声をかけた。


「……決めた?陽菜。お母さんとお父さん…どっちと暮らすか…」

「……」


 陽菜の返答は沈黙。それも長い沈黙だ。息が止まるような緊張感のなか、陽菜ママは陽菜を急かさずずっと待ってた。

 やがて陽菜は口を開く。


「…………私は…2人が離婚するなら…」


 その答えは……


「……どっちとも暮らさない。桐屋家の養子になる」

「……ひっ…陽菜っ!?」「えぇ!?」「なんだってぇ!?」


 悲報、陽菜ちゃん、本気になってる。陽菜ママはまさかこんな返答が返ってくるとは思わなかったからかさっきより一層キョドキョドしてた。

 うちのお母さんもキョドキョドしてた。


「ひひひひ陽菜ちゃん…?ううううちには借金があるのよ?(汗)」


 ちなみに蘭子は……


「ややややややややだだだだだだだだっ!蘭子、陽菜とひとつ屋根の下で暮らすなんて……あっ、今暮らしてる」


 とりあえず陽菜を抱きしめておいた。


「陽菜、愛してるぜ」

「……蘭子」


 親への情より友への友情を選んだ美しい光景を前に陽菜ママは崩れ落ち…


「……それが…あなたの答えなの?」


 震える声音で絞り出す。

 陽菜は愚かなる母を真っ直ぐに見据えて小さく頷いた。


「……お母さんと離れ離れになって寂しくないの?」

「……2人が離婚する時点で寂しいよ…だからこれからどっちかだけと暮らすのは無理。だから、綺麗にお別れしよう」


 何がだからなのか分からんけど陽菜の決意は固い。そんな光景に「本気だ…」と本気で戦慄する我が母、志乃。お母さんはスマホで口座の残高を見て、ついでに陽菜も見て震えてた。


「ううううちには娘と息子とタコと虫歯があるから……(震)」

「え?お母さん虫歯あるの?」

「こーちゃんだって1日1食になったら困…あれ?こーちゃんは?」


 あれ?そういえばこーちゃんずっと見てない…


 瞬間足下から這い上がる悪寒。無数の虫が体中を蠢くような感覚が襲いかかる。


「ガタガタガタガタガタ……」


 ********************


「4歳くらいの男の子?ああそれなら…ちょっと前にそこから出てってわよ。ええ1人で」


 マンションの管理人曰く、こーちゃんはマンションの外に出てったらしい。しかも1人で。

 1人でっ!!


「こーちゃぁぁぁぁぁぁあああんっ!!!!」

「蘭子っ!!落ち着きなさいっ!!」


 緊急でこーちゃんを探しに行く事になった。


「……こーちゃんくんが行きそうな所に心当たりは…?」

「神社の裏山か幼稚園か……ああ、どうしましょうっ!陽菜ちゃんと奥さんはここら辺を探してくれる!?」

「……分かりました」

「……夫にも電話して探させます」


 パニック状態の蘭子とは対称的にお母さんは務めて冷静に司令塔として機能する。


「蘭子は匂いで探してっ」

「はっ!そうかっ!分かったっ!!」


 くんくん…くんくん…


「……蘭子?何してんの?這いつくばって」

「蘭子はこーちゃんの匂いを完全にインプットしてるのよ」

「……そんな、犬じゃあるまいし(汗)」

「それで私は……私はお昼ご飯の支度があるから」

「「……いやお前も探せ?」」





 こーちゃんの匂いはマンション前の交差点で消えていた。募る不安。精神が不安定になっていく。

 まだ4歳だというのにたった1人で一体どこに……


「ぁぁうぁああぅぁぁぅぁぅぁぅあっ」

「……蘭子、落ち着いて、見つかるから」

「黙れ陽菜、お前に何が分かる。子供ってのは理解不能なんだぞ?行動を予測するのは簡単なことじゃないんだぞ!!」

「……つまり蘭子と同じって事ね」

「ぐだぐだ言ってねぇで探せっ!!おかんも風花さんも雅もみんな動員するんだっ!!」

「……落ち着きなさいよ、蘭子」

「早くしろよぉ!!」


 もし車に轢かれてたら?もし変質者に誘拐されてたら?もしハクトウワシに連れ去られてたら?もしニホンザルの群れに襲われてたら?もし魔界の門を潜ってたら?


「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

「……蘭子っ」

「あばばばばばばばばばばば……(震)」

「……蘭子っ!!」


 意識が…………


























 --目が覚めた時、私は夕焼け空を見上げてた。マンション前のベンチに寝かされてる。気絶してたらしい。

 全身の柔軟なバネを使って飛び起きた私が周りを見回すと、そこには汗だくのまま佇む陽菜の姿が…


 こーちゃんは……?


「……まだ見つからない。家にも戻ってないし…」


 陽菜の絶望を告げる報告に再び目の前が真っ暗になりかけた。


「……しっかりっ!…これ以上見つからなかったら、警察に届けるから」

「………………こーちゃん…コーチャン…あばばばばばばばば…」

「……泡吹いてる場合じゃないでしょ?しっかりしてっ」

「モウオワリダ……ランコ……シヌ……シヌ……」

「……必ず見つかるから!大丈夫よっ!蘭子の弟なんだよ?」

「………………シヌ……コーチャン……」


 嗚呼神よ……天に御座す我らが主よ。大いなるその慈悲を今こーちゃんに…私にこーちゃんをお返しください。アーメン。


「アーメン…アーメン…アーメン……あばばば…アーーーメーーーンンーー」

「……蘭子が壊れた…いや、元からか…(汗)」


 もう隕石なんて知るか。今この瞬間にこの星を滅ぼしてやる。私からこーちゃんを奪うというのなら--


「蘭子ちゃんっ!陽菜っ!!」


 その時どこで油を売ってやがったのか知らねーけど、陽菜ママがスマホ片手に駆けつけてきた。こんな所でスマホ弄ってる暇があんならさっさとこーちゃん探せよっ!!(涙)


「探せよぉぉっ!!コノヤロウっ!!おっぱっぴーっ!!(涙)(怒)」

「…今……旦那から電話が……こーちゃん見つけたって!!」



 神よっっっ!!!!





 現場はマンションからほど近い公園だった。

 自然豊かな公園の隅に佇む大きな木の上…太い枝の上にこーちゃんは確かに居た。

 その下には朝出かけていった陽菜パパ。

 ……あと何でか知らんけどおかんと風花さんと雅が居た。


「大変!木の上に登って降りられなくなったみたいっ!!」


 何故居るのか分からねーおかんが下で無力にも叫んでる。

 こーちゃんの無事をひとまず確認した私は冷静さを取り戻したんで、一旦訊こう。


「なんでいんのさ」

「なんでって…陽菜がこーちゃん居なくなったから探してって……ね?風花さん」

「今日1日中探し回ってたんだよ」

「ちょきょろでぇりゃんきょ、きょにょみゃえうちゃにょみゃしゃきゃちゃりゃ?」


 みんな…………


「……暇かよ」

「張り倒すよ?」

「とっても疲れたんだけどな、私達」

「……蘭子が呼べって言ったのに…」

「びゅきょりょしゅじゃ?」


 そんな事よりこーちゃんだっ!


「こーちゃんっ!!」

「おねえちゃん。あんね?おりれなくなった」


 らしい。


「今助けにいくぞっ!!」

「待ちなさいっ」


 駆けつける蘭子を止めたのは陽菜パパだった。


「邪魔する気かてめぇっ!!」

「言葉強っ!?…女の子は危ない、ここは僕が……」

「……あなた木登りなんてできないでしょ?運動音痴のくせに」


 水を差してきたのは陽菜ママだった。半日ぶりに2人の目が合う。それは夫婦のものとは思えないくらい冷めきってる。


「……いいからここは俺に任せてろ」


 でも--

 勇ましく言い切った陽菜パパのその目を見て、陽菜ママの瞳に微かな感情が宿る。その瞬間、明らかに両者の空気感が変わった…


「こーちゃんっ!今行くぞっ!!」


 うちのママンも駆けつけてこーちゃん救出作戦を見守る。陽菜パパが不格好に木に張り付いて、しがみついて登り始めた。


「……大丈夫かしら」


 陽菜ママの目に宿るのは…夫を不安げに見つめる妻の心。その変化は間違いなく隣の陽菜も気づいてる。

 でも今は誰も何も言わずに陽菜パパを見守る。


「なんだか、みしみしいってるぞ」

「動くんじゃないぞ、おじさんが今そっちに行く」


 えっちらほっちらと陽菜パパの高度が上昇するにしたがって、ミシミシ言い始めたらしい木が怪しく揺れる。しがみつくこーちゃんはそんな危険(体重的に)なレスキュー隊員の到着を待ってる。


 そして陽菜パパがこーちゃんの元に辿り着いた!


「さぁ……こっちに来るんだっ!」

「どもありがと」


 片手で近くの枝に捕まり体重を支える陽菜パパがこーちゃんに手を伸ばす。陽菜パパの体重(推定87キロ)を支える枝にかかる負荷は、少しでも油断すれば容易くへし折れるだろう。


 細心の注意を払って、迅速かつ慎重に……


「えいっ」



 ……しかし半日木の上で過ごしたこーちゃんにもはや我慢の神経は通ってなかったみたいで…


 思いっきりケツから陽菜パパの腕の上に落ちたこーちゃんの体重によるインパクトは容赦なく命綱の枝に伝わり、ポキッ。


「あっ!!」

「……あなたっ!?」


 支えを失った陽菜パパ、こーちゃんをしっかり抱いたまま真っ逆さまに……




 ドスンッ!!


「あなたっ!?」

「……お父さんっ!!」


「落ちた……」「でもケツからだったよ」「痛ちゃしょうりゃ…」


 こーちゃんは無事か!?


「こーちゃぁぁぁああんっ!!!!」

「おねえちゃん」


 四足歩行で駆け寄る私の元に潰れた陽菜パパの下から這い出てきたこーちゃんが走り寄ってきた。

 見たところ怪我は無い……

 全身の緊張が弛緩し、涙腺が決壊した。


「うぅぅぉぉおいおいおいおいっ(涙)」

「おねえちゃん、なかないで?」







 ……さて。こーちゃんが無事ならもう用はない。帰ろう。

 現場を立ち去ろうとする私の視界の端に映ったもの…

 それはケツから着地して深刻なダメージを負ったであろう陽菜パパを囲む美堂一家だ。


「……あなた、平気なの?」

「痛ててて……ああっ…最悪だ……ケツが…なぁ、俺のケツは無事か?」

「……そんなの見たって分からないよ」

「確認してくれ」

「……お父さんのケツなんてまじまじ見たくない」

「なんてこと言うんだ。お父さんのおしりだぞ?」


 どうやら大丈夫そうな陽菜パパを呆れた目で見つめる陽菜ママ。盛大にため息を吐き出しながらケツの割れてる(みんな割れてる)旦那を見下ろし…


「……全く、心配かけないで。だから言ったのよ」

「……お母さん、心配したんだ?もう離婚するのに?」


 喧嘩相手に見せてしまった致命的な弱みを指摘する陽菜の声にハッとした顔をしてすぐに表情をキツくしかめる。夫を激しく睨みつける陽菜ママだったけど…


「……ふっふふ」


 すぐにその表情も弛緩して柔らかい笑みを零した。


「……なんだよ」

「別に……ただ……おしりから落ちてきたあなたの姿が滑稽で…」

「……悪かったな」

「……ふふふ」

「はは」

「ふふふふふふふふふっ」

「はははははははははっ」

「ふぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ!!」

「がはははははははははははははっ!!」


 笑い方の癖強。


「……なんか……なんだっけ?あなた」

「何がだ?」

「いや…………もういいわ」

「……」

「……帰りましょう?陽菜も…」


 ……3人で身を寄せ合って夕焼け空に影法師を伸ばす美堂一家。この夫婦、今朝まで離婚を決意していた。


 一体なんで急にこんなに柔らかな雰囲気になったのか分からないけど…今朝まであんなに冷たく、あるいは熱くいがみ合ってたのに今は笑い合ってる意味が分からないけど…


 まぁ……解決したという事なのだろうか?


「……大人って意味わかんねー」



 再びひとつに纏まった小さな家族を照らすように沈みかけの太陽が眩しく光を放ってる。

 太陽が沈めば夜が訪れ、1日のカウントダウンがまた過ぎていく……


 地球滅亡まであと22日…それまで美堂家は大丈夫そうだ…






「……私達は帰っていいの?」

「みんなで帰りに焼肉行かない?」

「にゃんでゃってぁりゃ?」

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