12日目 まったく最近の中学生はよぉ!?
1月12日木曜日。放課後。
地球滅亡まで89日、私立高校受験まであと8日。
そして私達乙女の戦いのXデー…今日。
桐屋蘭子はその日、不吉な空色の下そのマンションに立ってた…
「…コンセントの差し込み口って人の顔っぽいよね?」
「そう?」
私の素朴な疑問に更に疑問を被せて来るのは人生を賭けた恋愛中、原結華。私の舎弟だ。
「……帰ろうよ」
そして1月だというのに腐敗の進行が激しいこちらが通称美堂陽菜、腐った魚の目である。
私達が今立っているこの地……
こここそがXデーの決戦の地でありかつ女の敵とも言える男の本拠地なのである。
そして私はここを知っていた…
「説明しよう…ここは小林蓮司の自宅マンションである」
「そうだよ。私が連れてきたんだもん、知ってるわ」
ロリコン教師御嶽原とまさに我が身を燃やすような大恋愛中の擬人化したハムスターが語り部たる私の妨害をしてくる。
しかし続ける。
「小林蓮司は私の元カレ…しかし奴は他の女と浮気したから別れた。その浮気相手が今カノの大園ってんだけど…そいつが更に他の奴と浮気してるらしい…」
「……大変だ」
「私は小林への復讐を果たす為に奴の大好きな今カノが浮気してる事をバラして絶望に叩き落としてやるんだ」
「……へんたいだ」
「そしてその上で私に縋りついてきた小林をこっぴどく振る……これが私の復讐なのだよ」
『暇かよ勉強しりょ』
絶賛通話中なのは我が友、沖雅。通称滑舌オバケ。この戦いの見届け人です。
「……しかし、その浮気相手の1人が小林君のお父さんだとはね…」
と、死んだ魚の目。ちらほら降り出した雪の粒が目に入って目潰し攻撃になってた。
……雪か。
『どゆこちゃ!?父親と息子の三角関係!?』
「……実の父親が自分の彼女(中3)とイイ関係…小林蓮司……この現実に耐えられるかな?」
『耐えらりゃれきゃ。家庭崩壊かりゃの裁判だりょ』
「ふひっ……ふひひっ!そして縋りついてくる小林を私が振るのだ!この桐屋蘭子がなぁ!!」
「…………蘭子に縋りついてくる前提なんなの?ところで雪って汚いかな?」
「腐ってんだから何が入っても一緒でしょ?」
「…………」
どうやら原さんは腐った魚の目が嫌いみたい。昨日からどうも辛口だ。
そのスコヴィル値(辛さの単位)1,000,000(ブート・ジョロキアくらい)な原さんがそのホットな口を私にも向ける。
「……小林パパが今日大園と飯食ってこっち帰ってくるのは調べがついてる。多分小林君の帰りが遅いからこそのスケジュールだけど…私達はここで何をするの?小林パパとパパ活女が帰ってくるのをここで待つの?雪降ってきたけど?」「…なんで調べついてんの?怖」
「……蓮司は今日予定を切り上げて帰ってきてる」
「なぜ?」
私はホットハムスターへLINEの画面を見せつけた。
そこに羅列するメッセージのやり取り…
(蘭子)ねぇ今日暇? 既読
(蓮司)は?急に何? 既読
(蘭子)だいじな話がある。 既読
(蘭子)会って話したい。 既読
(蘭子)会いたい。 既読
(蘭子)今日17時、家に行く。 既読
「……うわぁ」「やば。キツ…」
「ふははははっ!!これで蓮司は飛んで帰って来てるという手筈だよ!!」
「ホントかよ…?既読スルー食らってんぞ?」
「蓮司はそういう奴だから」
「…元カレに未練タラタラで腐」
失礼こくな。これは蓮司と小林パパをバッティングさせる為の罠だ。
「元カノからこんなLINE来たらもうドキドキして大変でしょ?こんなに可愛い彼女が居ながらパパ活女と浮気するような奴よ?色々期待しながらスキップで帰宅済みに決まってる!」
「こんな元カノやだなぁ…」「…三十路とアツアツな中3もやだよ、私は……」
時刻は既に17時を回った……
「時は来た…今からビデオ通話にするから、雅もしっかり見届けて……」
『嫌だゃ。見たくにゃいかりゃ帰ってぇいいかりゃ?』
乙女達の決戦--
その時を前に桐屋蘭子の頭の中には小林蓮司との3ヶ月の思い出が駆け抜けていた……
桐屋蘭子は小林蓮司を愛してた…
それはこの高所得者が住むような高層マンションをひと目見れば分かるだろう……
少なくとも小林蓮司も桐屋蘭子を愛してると、信じていた……
「…………思い出は要らない」
「……蘭子」「……」『お母しゃんがご飯って言っりゃから切っていいかりゃ?』
「地球滅亡まで時間が無い…私は今日、復讐を果たす」
「「滅亡論まだ言ってるのか」」『言っるかりゃ』
「今日蓮司を地獄に落として…後日ガスガンでケツ撃ってやる」
『地獄に落ちてかりゃドドメャ刺すりゃ』
「……いくぞっ!!」
「「もう帰っていい?」」『もう切っていい?』
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小林パパとは1度だけこの家で顔を合わせた事がある。
こんな所に住んでるだけあって会社を経営してる成功者でなんか奥さんまで海外で会社してるらしいってのを蓮司と付き合ってる時、聞いてもないのに聞かされたのを覚えてる。
なるほど……奥さんと離れて暮らしてるからロリコンになったのか…ロリコンばっかだなこの国は。
確かに初めて会った時、私をいやらしい目で見てた気がする……多分。記憶が定かではないが…
まぁいい。今日全てを終わらせる。コイツらを地獄に落として私は残りの余生を面白おかしく過ごすんだ。
……別に小林パパには恨みはないはずだけどまぁいいや。未成年に手を出すイケおじは断罪されて然るべき。
「……」
「は?なんで私を見た?」
「……原さん、寒いからそのマフラー借りてもいい?」
気を取り直して。
社長が住んでるレベルのマンションとなれば当然セキュリティが厳重。玄関ロビーから呼びかけて入居者に開けてもらわないと入れない。
半年くらいぶりに私は蓮司の声を聞く…
「ふぅーっ」
「……緊張してんじゃん、蘭子」「ねぇ死んだ魚の目、これ私ら要る?」
ピンポーーーン
『……はい?』
「やべぇぞ腐敗した目ん玉!マジで居やがった!!」
「…待って?次、目の事言ったら君と御嶽原先生の関係ビラで町中ばら撒くぞ?」
「小林君は今日部活で一緒だった宮城君と映画のはず……!まさかほんとに桐屋に未練タラタラ!?」
静かにしてほしい。
「蓮司?私…蘭子」
『はぁ!?』
インターホン越しの小林は明らかに狼狽えた声で奇声を発する。自宅のインターホンの前で間抜けな顔をしてるのが目に浮かぶようだ…
『おまっ……マジで来たのかよ!?まさかとは思って早めに帰ってきたけど…お前は本当に何をするか分からないやつだな!?』
「開けてよ」
『いや今日はちょっと都合が…てかお前何考えてんの?なに?なんの用?今更』
「なによその態度…せっかくここまで会いに来たのに。話があるんだってば」
『いやいいからそういうの!』
「何がいいの?」
『もう嫌だって……お前のそういう…制御不能で理解不可なとこが嫌なんだよマジで!』
コイツ浮気しておいてふざけた事を……
「そりゃ別れるわ。こんな奴だもん。絶対おかしいもんコイツ」
「…蘭子はそこがいいのよ」
『え?他に誰か居る?』
「居ないよ?今日は蓮司と……大事な話しに来たんだもん…」
『帰ってくれ。今日はこの後人が来るんだ』
嘘である。パパ活現行犯が自宅に帰還する日に客など来るはずがない。
「いいよ?開けてくれないなら…ここで大声出して暴れてやる。「小林蓮司に捨てられた」って喚き散らしてそれ動画撮ってY〇utubeにアップしてから警察に行ってやる」
『おま…ほんとに頭おかしいな。それ、お前にしかダメージいかないから、多分』
「お前ん家のポストに明日から毎日納豆剥き出しで詰めてやる」
『……お前の場合冗談だと思え--』
「しかも大粒だぁぁぁっ!!」
『よせ!やめろ!頼むから帰ってくれ!!今日は本当にダメなんだっ!!』
「……おかめか有機そだちか…選べぇっ!!」
「…(ドン引き)」「(ドン引き)」『(ドン引きゃ)』
『頼む……話なら後で聞くから……』
「ふーんあっそ?いいんだ?いいんだね?刻みネギも混ぜるぞコラァ!!」
『くそっ!お前のそういうところが嫌いなんだっ!!本当に今日だけは--』
「陽菜、いや発酵した眼球。コンビニに行ってきて」
「なんで言い直したの?」
『くそっ!分かった!分かったから考え直せ!!』
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…いつかぶりの元カレん家。
「……おぉ、凄い豪華なお家だなぁ小林君」
「流石は元バレー部にしてクラスの人気者かつ可愛いと評判の大園と付き合ってる学生時代が人生の絶頂の小林君だ……」
「待て」
お邪魔した小林家を見て簡単の息を漏らす死んだ魚の目と擬人化辛口ハムスターに蓮司がモハメド・アリのジャブ並のスピードでツッコミを繰り出す。
…が、蘭子は知ってる。
この冷蔵庫の中には常にローストビーフが備蓄してあることを……
「1人じゃないんかい!?おかしいと思ったんだ!!誰だお前らっ!!」
「……誰だだってよ?原さん。大丈夫?同級生に認知されてないよ?」
「それはお前だろ」
「おっ……お前は…御嶽原と付き合ってるって噂の原!?」
「待って?ねぇ待って?なんでそんな事知ってんの!?」
焦る原を横目に私はローストビーフを頂く。
「勝手に食ってんじゃねぇ!おい桐屋!お前話があるんじゃないのかよ!?用をさっさと済ませて帰ってくれ!!今日は本当に時間が無いんだっ!!」
そうはいかない……お前のパパとパパ活が帰ってくるまでは……
無言でローストビーフを貪る私に蓮司は苦々しい顔をしながらもこれだけは、と口にする。私が口にしてるのはローストビーフ。
「……言っとくけど、ヨリを戻すとかはないから…俺今彼女居るし」
「はぁ!?ふざけとんのかお前!誰が誰だ浮気野郎となんかヨリを戻すか!!」
「……うっ!浮気とはなんだ!!」
「私と付き合ってる時に女作ったんだから浮気じゃん!!」
「おいおい」「……ここで痴話喧嘩するなよ。何しに来たし」
「お前が親父のカードで勝手に買い物したり家のお中元のメロン強奪したりするからだ!!大体桐屋!お前みたいな稀代の変人と付き合ってられるか!!」
「……確かに」「人を脅して焼肉奢らせるような女だもんね…」
「はぁーーー!?それが私の純情を弄んでいい理由になりますかぁ!?」
予定変更。なんか置いてあるワインの瓶でコイツを撲殺する。
私が凶器を手に取った時、蓮司も生意気にも「や、やんのか!?」となんか置いてあるボトルシップを構えた。
火曜サスペンスが今まさに始まろうとしたその時--
ガチャッ
「っ!?」「……っ」「おっ」
来たっ!!
リビングの扉がゆっくり開く音と共に中を伺うようにそっとリビングに顔だけ挿入してくるイケおじの顔が火曜サスペンスの現場に乱入してきた。目撃者だ。消さなきゃ。
「……蓮司、お前帰ってたのか……」
「親父」
明らかに動揺している小林パパ。
それもそのはず…今小林パパの後ろにはオヤジの脛を齧る息子の彼女が控えて……
「おいっ!…お、お客さんが来てるのか……?蓮司」
「親父……これは……」
小林パパ、自宅内にスポーンした可憐なJC3人を前に普通では無い動揺具合を見せる。それに対して蓮司もまた脂汗を額に浮かべて目をキョロちゃんなみに泳がせていた。
無理もない。息子の今カノ(JC)とこれからしっぽりしけこむ予定だったのに息子が予定より早く帰宅済みなうえ息子の同級生(JC)が家に居たんだら……
そして……
「お邪魔しまー……え?蓮司!?」
邪悪なるJCの化身、パパ活女子大園が小林パパの後ろから降臨。場は混沌を極めし修羅場と化す。
出目金もかくやというレベルで目ん玉をひん剥く大園の奴は蓮司と、奴からしたら何故ここに居るのか分からない私らを交互に見て仰天。蓮司と同じように脂汗が額に浮かぶ。まるで家系ラーメンみたいだ。
さぁ……見せろ蓮司。
実の父親と一緒に帰宅した愛しの彼女。大園のリアクションが何よりも雄弁に禁断の事実を裏付ける。その現実の示す絶望を……
そして私の味わった絶望をお前も味わえ!死ね!!蓮司!!
「……わくわく」
「……(汗)」「……(汗)」『……(汗)』
……わくわくする私の目の前で、私以外の全員が緊迫の汗を流す(その総量、二郎系ラーメンの脂マシマシに匹敵する)その現場で……
「……どうする?親父」
蓮司は何故かため息と共に顔をしかめていた。恐らく陽菜の腐った眼球から漂う腐敗臭が原因ではないはずだ。
しかしそのリアクションは私の求めていた絶望の谷底に紐なしバンジーする時の表情じゃない。
なぜ?
「どうするって……まったくお前は…決行は今日だと決めていただろう?それなのに人なんて連れ込んで…」
「親父も知ってるだろ?この女は人の話を聞かない暴走機関車なんだよ。仕方なかったんだ」
「…言われてるよ?蘭子」「桐屋さんは暴走機関車というより暴走新幹線よね」
「黙れ。ていうか…何をブツブツ喋ってんの?蓮司。絶望は?ねぇ、絶望して?今の状況分かってる?あのね。この状況はね、お前のパパとお前の彼女が--」
「ちょっとやめてよ!!」
私の解説をぶち壊して叫んだのは大園。大園は小綺麗に塗りたくられた化粧に固まった表情筋を必死に動かしつつ蓮司の方へすりすり寄って行って必死の弁明を始める。
「違うの聞いて?知らなかったの!この人が蓮司のパパ--」
はずだった。
「ふぉあちょう!!」
寄ってきた彼女。愛しの彼女。またの名をマイハニー。そんな彼女に蓮司が見せたのはブルース・リー顔負けの裏拳だった。
折角パパの為にキメてきた化粧が汗と鼻血によってぐちゃぐちゃになり、その衝撃の展開に思わず陽菜の目も腐り落ちる。
「落ちるか」
突然の暴挙。金色夜叉で蹴たくられてる女みたいに床に倒れる大園。何をされたのか分かってない。そしてその場の誰もが、ここまでするかとドン引き。
ただ2人…蓮司と小林パパを除いて。
『ちょ…いくりゃにゃんでも暴力はいけましぇんよ』
ビデオ通話越しに狼狽えまくりながら雅が蓮司の凶行を咎めるけど…滑舌死んでて多分誰にも伝わらなかった。
……で?絶望は?
「ちょっと……ヤバくない?これ。てか、桐屋さんの元カレヤバくない?DV野郎だったの?」
「……まぁ気持ちは分かるよ。原さんだってさ?御嶽原が浮気してたら殴るでしょ?」
「彼を殺して私は生きる」
「でもなんか……これはちょっと違うんだよなぁ……私が見たかったのはもっとこう…希望が絶望に変わるその瞬間というか…全身の細胞が砕け散る程の悲しみというか?」
「…DV彼氏とサイコ彼女か…」
そして息子の凶行を粛々と見守る小林パパ。なんかさっきの会話といい様子がおかしくない?
「れ……蓮司…?」
震える大園に蓮司は据わった目を向けながら膝を折り、サイコホラー映画の殺人鬼ばりの威圧感で……
「知ってたよ。お前が色んな男と遊んでた事は……その中に親父が居たことも」
作戦の前提をぶち壊す発言をした。
つまり、私が絶望する番だった。
「なっ……」「なんだって!?」
私と大園の驚きがシンクロする。
そしてそんな私達の前にスっと現れた小林パパが混沌とした現場で沈黙を破る。
「全てお話します」
********************
全てお話される義理もへちまもないんだけど小林パパは語る。あと、雅はお母さんから早く飯食えって呼ばれて消えた。
そして語られる恐るべき真実とは……
「これは全て、私と蓮司の策略だったのです」
「なんと…」「……どういう事?」「これがミステリーの真実」
部屋の隅で簀巻きにされた大園を前に真相が明かされる。
「息子の彼女は…パパ活女子だったんです」
「パパかっこよく女子……」
「説明しよう。パパ活女子とはネットで知り合った男性とデートとかして金と尊厳を巻き上げる極悪人のことなのだ。人の金で飯食うなんてサイテー」
「つまり桐屋さんみたいな人ね」
黙れイキりハムスター。
「この子は複数人の男性と交際していました…主に金銭目的です。蓮司に近づいたのも家が裕福だから…それ以外に理由はありません」
「あいつには他にも男がいたんだ!!」
怒りに震える蓮司だけど、それってつまりさ、私との交際中に浮気してた女に乗り換えたらそいつも浮気してたって事じゃね?
「どの面下げて怒ってんの?蓮司」
「だから俺は親父と協力して復讐することにしたんだ…」
その結果がこの簀巻きだと…
「私がマッチングアプリで彼女に釣られたフリをして自宅に連れ込み、蓮司と2人で…」
「「殺す!?」」
「殺したいところさっ!!でも……っ!!」
陽菜…間違えた腐った魚の目とジョンガリハムスターが戦慄するなかで蓮司は込み上げる怒りを拳に握り込み、何かをぐっと堪えていた。その視線の先にいたのは…私。
「蓮司……」
「俺、自分が浮気されて気づいたんだ……蘭子、お前の悔しさが…お前は俺に裏切られて、こんな気持ちだったんだなって……」
蓮司は私の気持ちを知ったらしい。
この時蘭子の頭には2つの選択肢があった。1つは引き続き蓮司を絶望の谷底に叩き落とす計画を練る事。2つ目はこの罪悪感につけ込んで冷蔵庫のローストビーフを根こそぎ略奪する事だ。
果たしてどちらが私にとって利があるのか…
「え?蓮司お前…お前も浮気してたの?」
小林パパ仰天。
そんな都合の悪い光景は見えましぇんとばかりに蓮司は私の足下で膝を着き、私を見上げ…あっ!こいつどさくさに紛れてスカートの中覗こうとしてるぞ!?
「許してくれないか…蘭子」
「……」
「……蘭子」「ごくり…」
分かる。今の蓮司の目には深い罪の意識があった。自分がいかに愚かな男だったのかを思い知ったんだ。蓮司は生まれ変わった。綺麗な蓮司だ。
そして私の答えは決まってる……
「許すわけねーだろ死ね」
このクソッタレが吹き飛ぶまであと、88日……




