EP4.緊急
病院に着き、隊員達と病室に
母を救急室にへ連れて行き、
救急室の前で俺たちは待っていた…
「では…本題の前に軽く自己紹介をしておこう」
「私の名はカーター・クライヤー…
見ての通り、米人だ」
心の中で呼んでいた金髪の男はカーターという
名前らしい。
「…で横にいる高身長の男は、ハムス・ロビンソン」
コンゴの元軍人だ」
「カーター!それは言わなくていい…」
ロビンソンの目付きが変わった…
「あぁ…すまない」
「俺は佐伯航祐…高校生です」
「佐伯…君ね」
「ご兄弟の方は?」
「いや…居ません」
「了解…」
「では、本題に入る…我々は『宇宙連合特殊部隊』というなんだろ…まぁ…連合チームに所属してる」
ニュースで見た事はあるが触れると面倒臭いので黙って話を聞いていた。
「って事は宇宙へ行ってるんですか?」
つい質問をしてしまった…
「まぁ〜な一応…地球の安全を守る為に設置された部隊だからな」
母さんや父さんの復讐と毎日が退屈だった俺の日々が変えられるチャンスだと頭に思い浮かび、
「俺を特殊部隊に入れて下さい!」
ためらわずに俺は言った。
「…うーん…」
「………」
ロビンソンは黙ったままカーターを見ていた。
2人が小声で喋っていたので、あんまり聞き取れなかった。
「ど〜する?…やっぱあの少年マジだぜ?」
カーターは予想をしていたかの様な口癖だった。
「俺は賛成してもいい…彼の気持ちは少なくとも
カーター以上には分かってるつもりだ!」
「そう言うと思った…だが、俺は反対だ!」
「彼が復讐の為だとはいえ、それに人生を注ぐのは
勿体ない…それより、彼の生きる道を歩むませる
べきだ!」
カーターはキッパリ言った。
「もし復讐が彼の生きる道だとしたら?」
ロビンソンは何故か彼を入れるかの如く話す。
「ったく!焦ったいなぁ…」
カーターが頭をかき始めた。
「まぁアイツら(部下)に佐伯の親族に連絡を取らしたし…家族とよく相談だな!」
「分かった…」
ロビンソンは静かに承諾した。
俺は2人が何を喋っているのかは分からなかったが、
特殊部隊に入れない気がしてきて…またあの地獄の学校生活に戻るのは嫌だと強く願っていた…
そう願っていると後ろから誰かの足音がした。
「あ、いたいた、航祐くん久しぶりだね…」