気象山岳遭難
気象山岳遭難を少しでもなくしたくて書きました。
古い記憶なので、正確ではありません。
気象山岳遭難が一番多く耳の入るのは、10月の3連休のような気がする。
私の一番古い記憶は、立山の雄山での山岳遭難。扇沢からバスやロープウェイを乗り継げば誰でも室堂まで行ける。室堂ですでの標高24500m。そこから標高差600m、標準コースタイム2時間で雄山。天気が良ければ、初心者でもちょっと頑張ればいけないこともない。
ところが10月の悪天は、夏山とまるで別物。夏山の悪天も最悪だけれども、秋山では時に時季外れに強い寒気を伴うと、一気に冬山。夏の装備で登っていた人たちは、低体温による思考停止になったらしい。ザックの中には防寒具も入っていたらしいのだかそれを着ることなく凍死した方々が何人も出た。
もう一つは、後立山連峰の中高年の強行登山。天候が良かったとしても、かなりハードな山行計画を、台風が来ているにも関わらずに実行。この台風が、時期はすれの寒気を列島に引き込み、山頂付近では雪。ホワイトアウトになって、山小屋付近での遭難。
こうならないために、山岳サークルに入ると遭難しないための基礎知識を叩き込まれる。30年前の知識だけれど、そんなに変わってないよねぇ。
まず、里での気温差。1000m登るごとに気温は6℃下がる。松本の最高気温が20℃だった時、穂高山頂付近は、標高差2500mだとして。
20-2.5×6=5 5℃って寒いねぇ。これに風速1メートルにつき体感温度が1℃下がるといわれていたし、10月の山って里なら冬じゃん。
最近、富士山の強行登山が方々で話題になっていますが。静岡の最高気温が20℃だった時。
22-3.7×6=-0.2 おいおい、マイナスだよ。
今度の週末の3連休、土曜日は気温が上がって日曜日に急に気温が下がって天候が悪くなる予報。こういうときって、初日に山に入って下山できないことがままある。
この週末、気象山岳遭難が起きないことを願う。