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よろず見聞録  作者: 真澄
19/22

ブラックフライデーとえびす講

11月の中頃からだったか、新聞の折り込み広告がやたら黒っぽくなってきた。その広告にはやたらと、『ブラックフライデー』の文字が載っていた。あ~数年前からよく耳にするようになった、アメリカ由来のバーゲンセールか。

 ウィキペディアで調べてみれば、アメリカの感謝祭の次の日、11月の第4木曜日の次の日金曜日は自主的にお休みする労働者が多いために自然と休日のようになってしますとか。この日に感謝祭の売れ残り品の大バーゲンが事の始まりらしい。もしくはこの日からクリスマス用品の売り出しが始まるとか。日本では2014年に日本トイザらスが始めたとか。

 日本ではそれ以前に、勤労感謝の日や二十四節気の小雪のころから冬物の売り出しが始まるのに合わせて、アメリカのブラックフライデーよりも1週間前倒しでバーゲンセールを行うようになったとか。

 子供のころの記憶なんだけどさぁ。この時期の長野市の新聞折り込み広告の見出しって『えびす講売り出し』みたいなのが載っていたような。

 ウィキペディアで調べていたら、善光寺平のえびす講についても出てきた。善光寺の東に武井神社という結構大きな神社がありますが、その北にえびす様を祭ったのが西宮神社。11月のえびす講祭に合わせて売り出しがされていたのが、記憶にあるの売り出し。旧長野市と言われているいろいろな商店街で売り出しがあって、ヒーローショーなんかもあってなんとなくお祭り気分が味わえた。実際に行ったことはないけれど。母曰く、秋の収穫が終わった農家の皆さん向けて買い物来てくださいって事でしょ、だとか。

 それに合わせて行われているのが、『えびす講煙火大会』今年で118回を数えるそうだ。子供のころは田んぼから見ていたし、会場の提供を紹介するアナウンスも耳を澄ませばなんとなく聞こえた。ところが時がたつにつれて、アパートが建ち大型商店ビルが建ち、花火の上半分しか見えないような状態。それでも打ち上げの音だけは聞こえてくるから気になってしょうがない。

 今年は久しぶりに会場に行ってみようかと思いいろいろ調べてみたら大変なことに。なんじゃ会場の半分以上は有料観覧席ですと。無料の観覧席はトイレがないですと。なんってことだ。貧乏人でも楽しめるのが花火だと思っていたに、ここまで財がものをいうのか。花火が見える歩道橋が毎年人だらけになっているのは知っているし。仕方がない家で見るか。

 便利な時代になったもので、ネットでの中継番組が二つも見つかった。一つは地元のラジオ局のもので、会場のアナウンスまで拾っている。もう一つはウェザーニューズでこちらは淡々と映像を流していた。スマホ二台を両脇におき、目のまえには本物花火を見ながら楽しんだのだった。


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