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大切なものは。

作者: 守宮 葵

図らずも 2年前に

物語を つむぎ。


縁あって 今日

どうしても 書きたくなりました。

あるところに

とても美しい自然に囲まれた

楽園に住んでいる 人々いました。


皆はとても仲が良く

笑顔がたえません。


自然の恵みは豊かで

食べ物にも困ることもありません。


ある時 1人の老人が

自分の最期の時を悟り


楽園にある 真っ白な砂を一握り

ギュッと握りしめながら

永遠の眠りにつきました。


その老人が ふと氣がつくと

天国の門の前で 立ちつくしていました。


門がひらき 天使が老人を

天の国へ案内しようとしました。


ところが 天の門をくぐるためには

身体ひとつきりで

行かなくてはなりません。


たった 一握りの砂を

手放せない 老人は

門をくぐることが できません。


何人もの 人々が

笑顔で 天の門をくぐっていくのを

ただただ 見送るばかり。


天使たちは 辛抱強く

老人を 諭しますが


故郷の楽園のことが

忘れられない 老人は


砂を 手放すことが出来ず

とても長い間 門の前で

過ごすことになりました。


ある時 老人が1番可愛がっていた

孫娘が 最期の時を迎えて

天の門まで やってきました。


老人は 心の中から

喜びがこみ上げ

両の手を 万歳の形にして

やってきた孫娘を

抱きしめました。


再開した2人は

天使に誘われて

天の門を くぐりました。


そうして 長い間過ごしていた老人は

天の門をくぐった後の景色を見て

とても驚き、それ以上に

喜びで一杯になりました。


目の前には いきていた時と同じような

楽園が延々と 広がっていたからです。


天の国の楽園にたどり着いた老人は

たくさんの大切な人たちと一緒に

幸せな時を 過ごしたそうです。


人の数だけ 幸せがあり

他人には 決して

侵せないものです。


大切な貴方に 届きますように。

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― 新着の感想 ―
[良い点] もっと早く入れば良かったのにって思った自分が意地悪に思えるような結びにチクッとしました。とても優しい世界。 [一言] 素敵なお話でした。
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