てにをは・ら抜き言葉・なっ!?・くっ……!・ぐっ !・吃音 便利だからこそ使い方に注意したい自分がいる
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これで反応を頂いても困惑物なので。
ちなみに書き手読み手どちらにもですが、特に読み専の方は、読まないことを強く勧めます。
てにをは
ら抜き言葉
なっ!?・くっ……!・ぐっ!
吃音(どもり)
例:「んんんぶ、ぼ……ぼくは(中略)なんだな」
「た、助かりました~」
ネット小説を読んでると、この辺を雑に使ってて、なーんかもったいない作品とかが多いなぁと。
怒りに任せて敵に掴みかかって壁に叩きつけ様に更にダメージになるように強めにスキルに補正かけてメチャクチャに…… とかって“に”等を連発する文体。
どんなキャラでも“ら”抜きで喋る作品。
どんな軽くとも、驚けば「なっ」
言い返せないなら「くっ……!」
心や体に大ダメージを受ければ「ぐっ!」
何か焦れば、すぐどもる。
テンプレ反応乙w
あ、いえ。 記号化された書き方やリアクションは、状況の理解に便利なんですよ?
これ言わせとけばこうだって共通認識があって、読み手へ求める理解力が下がるから。
でも、そればっかりだと「芸が無いなぁ」「個性が無いなぁ」となるわけですよ。
アクション重視でも、ヒューマンドラマ的な心理描写重視でも、風景描写の情緒を重視する作品でも。
作品にのめり込んでて、そんな時に変な文章を見せられたら、醒めてしまい「さっきまで作品に入り込めていたのにorz」となるもったいなさ。
使いすぎれば誰にも読まれずとも、勝手にベタベタくっついてくる手垢。
良く飽きねーな……と言われるほどの作品数、読んでいて出てくれば「またか……」と落胆しかかって、自分の中で勝手かつ理不尽に下がる評価。
ふと気付くと使いかけてて、慌てて修正を入れる自分。
それを回避するならば、もっと“国語”を勉強しましょう。 むしろしてほしい。
詰め込み教育時代なら、小学生の頃に習った作文の書き方すら出来てないのは悲しい。
そう言われると作者様兼読者様からの反発は必至だし、そんな昔のことを覚えていられるか! となるので言い替えますが――――
この辺を知っとくと、もっと面白い小説が書ける様になるかも?
こんな感じの言い替えなら、食いついてくれるのではないでしょーか?
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実際は単純な話なんですよ。
国語の教科書。 アレを勉強の教材として見るか、上質な小説をつまみ食いできる作品集として見るか。
どう文章を書けば、ワクワクできる文になるか、読んで楽しみながら理解できる。 載っているのは大体名作ばかりだし、作品としての評判は折り紙付き。
楽しみながら「この表現カッコいい!!」とか「綺麗な表現! ステキ!」とか。 それらを見つけて自身の糧に出来たはず。
物書き見習い達、今からでも遅くないです。 国語の教科書を、読み直してみませんか?
既に学生ではない皆さんも……いや、だからこそ読み直すとその辺りを強く理解できるんじゃないですかね?
捨てずにいて押し入れへ仕舞っている人、只で筆力アップ出来る最強の参考資料が、出番なく眠ってますよ?
そもそもとして耳で得た文字情報ではなく、目で得た文字情報の方が、文章を作る上では綺麗に作れます。
参考になるのは感心する皮肉表現とか、上手い返しとか程度。
文芸なのに、文の書き方より音を重視するってのが違和感な訳でして。
しかし文字・文章だからこそ出せる綺麗な音も有るのが、にくい所。
なお、SNSみたいに言葉を無理に圧縮させたモノは、自分からすれば避けたい対象。
と言うかなんか、黄金の鉄の塊であるメイン盾の騎士様を彷彿とさせる文字列にも、本当にうっすらだけど感じるんだよねぇ。
もしかしたら SNS=ブロンティスト養成所 と言う構図…………は、有り得んと思いたいが。
え、なに? 教科書に載るようなお堅い小説が、自由をウリにするラノベの参考になる訳ない?
料理の基礎が出来てる人の自由な発想で作った料理と、お米を洗うってのをなんか勘違いして食器用洗剤ぶっ込んで、食えなくなった物を料理と言い張る自由な人。
どっちの料理を食べたいですか? と言えば分かりますよね?
上記はほぼ極論で、本当に自由過ぎる奴が自由に書いた小説。 それが面白い作品を生む場合も有るのは、事実。
でもまあ、そんなんも極論や奇跡みたいな確率で、期待するモンでも無いですけどねー。
むしろそれこそがアレですよ。
うだつの上がらない平々凡々とした主人公や、ドアマットとかハートフルボッコにされた主人公が、予測不可能な出来事によってチートを得られて、無双する人生。
それが自分に振りかかるのと、似たような確率ですからね。
ん? ほぼ0の確率と、確認されていない事象で、天文学的な桁で小数点以下に0が並ぶ確率を似た確率扱いするな? どっちも0に極めて近いんだから、同じよ、同じ。
そんな確率をあてにするより、基礎はあって無駄になることなど極めて少ないです。 はい。
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ここからはお節介?お小言?タイム。
こうすればもっと良くなるんじゃね? とかを気ままに、時に分かりにくく書き連ね。
てにをは
折角の複雑過ぎる日本語。 て に を は ばかり使うのはもったいない。
場所・方角・方向・人物等。 明確な目的地があるならへが有るじゃないですか。
ギルドに行く。 東に旅立つ。 意中の人に告白する。
ギルドへ足を向ける。 東へ向かう。 意中の人へ当たって砕ける。
どうっすか? 日本語は複雑過ぎる、それで思考停止しないで少しだけでも踏み込むと、大分変わるんっすよ。
が・から・も・と・とか・な。 パッと出てくるだけでこの位。 でも、もっともーーっと有るわけで。
これらの組み合わせ次第で、日本語がとても美しくなります。
若者言葉みたいに変なところを省略する言葉遊びではなく、声に出せば流暢におだやかな川の流れを感じるみたいに、気持ちの良い音が耳に響く文章を書けるようにもなります。
…………と言うかさあ、最近の連中が使う言葉はどうにも酷すぎる。
この言葉だと大げさで過剰表現かもしれないから先に謝って「ごめんなさい」なんだけど、失語症にでもなってんじゃないかってほど言葉に不自由してる印象。
なろうで他者様の作品を拝読させて頂いてますが、かなりの方々がそう。
上手く使えてねーの。
みんなで似た、「ほぅ」と感心したり思わず笑ってしまう様な言葉遊びになっていないのとか、国語では習わない変な書き方、それをみんなで右へならえ。
凄くと書いた方が、しっくりしたり良い音の響きになったりするのにって所で、凄いと書いちゃうのとか。
ほら、凄く視線を感じると書けば、沢山の人から見られてるし。
凄い視線を感じるなら、異常に強い視線(酷く睨まれているとか)を浴びている様に読める。
「凄い若者に人気」これに違和感を感じるかでも、分かる。
これだと、凄いと言われたり思われたりする若者に人気。 となる。
「若者に凄い人気」なら分かるから、何も考えずとにかく凄いを付けただけって浅はかさしか伝わらない。
だったら「凄く若者に人気」でしょ?
言葉には意味があるって、理解してないんですかね? 今の連中は。
強調する言葉として、どんな場面でもどんな人物でも“めっちゃ”をみんなが使っていて(自分が)呆れ果てたり。
個性が無い。 読みにくい。 表現も雑になる。
正直書籍化を目指す奴がこんなの使ってたら、もしプロ作家になれた奴だとしても心の中で見下す。
文で人を楽しませる努力を、もっとして欲しいです。
でね? 実は、て・に・を・はをあえて重ねるのも面白い。
大切な人はもう居ない!
だがこの胸に!記憶に!心に!仲間に!今も生き続けているんだ!!
とか、熱血物だと熱くなる。
こう言った重ね方を上手に使うと、表現を強調する工夫の一手になっちゃう。
逆にギャグで、熱血物風としてブチかますのも良い。
大切な人はもう居ない!
だがこの胸に!記憶に!心に!仲間に!今も生き続けているんだ!!
「…………いやいや、生きてるから。 普通にお前の後ろで腕組んで「良い話だなぁ」とかって涙を流して感動してるから」
冷静な誰かのツッコミで、場は一気にシリアル。
まあその”て・に・を・は”も、馬鹿丁寧に全部付けてしまうと、それはそれでクドく感じてしまうもの。
あえて付けない選択もない訳ではない。
だが適度についた“て・に・を・は”は、そりゃもう読む側にとって最高の潤滑剤足りえる。
上手に使えれば、最高の文章の友となる。
ぜひ仲良くしましょ? “て・に・を・は”と。
ら抜き言葉
これは多分、歌の歌詞で音に入りきらなくて切り捨てた、らを聴いてる人が音で覚えてしまったのが悪いんじゃね? とか思います。
れる、られる。
これをキッチリ使い分けられると、キャラの作り分けに幅が出る。
罠にはめられた。
罠にはめれた。
覚えていられる。
覚えていれる。
トラックにはねられる。
トラックにはねれる。
見られる。
見れる。
られるの方が、綺麗な日本語となったり。
追放される。
追放さられる。
だっこされる。
だっこさられる。
抽選で外れる。
抽選で外られる。
らが入ると、訳が分からなくなったり。
モフれる。
モフられる。
転生の秘密を語れる。
転生の秘密を語られる。
らの有無で、意味が思いっきり変わったり。
そもそもとして、ら抜きして○○れるって4文字のやつはどうも音が悪すぎて、好きになれない。
音の響きがね、どっかの睡眠改善薬みたいになるんだよ。
それにギャグアニメだったかな? で、告白するときに噛んで「好きれる!」ってやらかしたシーンも思い出して、ひどく微妙な気分になる。
つーかですよ。
格好良さを売りとするキャラから、ら抜き言葉が飛び出ると格好良さなんて半減……いや、それ以下。
威厳ある国王陛下(王家)が、公式の場でら抜き言葉なんて使ってみろ。 自分なら「国主がこの程度なら、国全体での教養は……」って本気で侮るぞ。
だって国の“正しい言葉”すら上手く使えない国のトップ・顔・代表ですよ? 馬鹿にされない訳がない。
でもそれでプライベートになったら、ら抜きして公私の切り替えを~とかも、無くはない。
逆に若者キャラとか、若者キャラとか、秘密が多いと感じさせる軽~~いキャラとか、そんなのを強調させたいなら効果的。
要は使い様。 誰も彼もが、ら抜き言葉なんて本当にもったいない!!
そう言えばですが、最近は“られる”と書く所を意味不明にも“れれる”と書く、謎の文章を見ることがチラホラと。
ありゃあ一体なんでしょうかね。
なっ!?・くっ……!・ぐっ!
なっ!?ってさ、
なに!? なんだ!? なんだと!? なんで!? 何故!? 何故だ!? 何がどうなって!? なんやと!? なんやて○藤!? なんとぉぉぉおお!!
とか、その辺の驚いてとっさに出る言葉ですら塗り潰される驚きで、言葉に詰まった・言葉を失った・絶句した表現でしょ?
なのに、驚いたらとりあえず使っとけの精神は、ちょっと……。
まるで“ども”っている様に使われるのは、ちょっと……。
せめてさ、
うおっ!? うわっ! うひゃ!? ギャッ! ひょっ!? っ!? あっ! あっ……ぶねぇ!! おうっ!? なんじゃとてぇぇ!!!
とか、登場人物に相応しい驚きのリアクションを、探してあげて下さいな。
この辺は語彙力ですよ。
キャラクター表現の幅が広がるので、有れば有るほどキャラクターに深みが出てくる……助けになります。
あと「な」は折角の面白表現だし、効果的に使えばもっと輝けると思うから、脳死で乱発なんてダメですって。
「な、貴様にそんな力が!?」
とかばっかりでさ。 元は言葉が詰まるほどの大きい驚きを示す表現だったのが、いつの間にか万能枕詞。
最上級と言って良い驚きの、バーゲンセールや~。
なんだそりゃ。 有りがたみすら無くなるわ。
何かあればみんなで「な」「なっ」「な、○○」「なっ、○○」って。
馬鹿の一つ覚えでどのキャラも使い倒していたら、個性すら死ぬわ。
「なっ」をやる時に一手間加えて――――
「なっ!?」
「ん゛っ!!」
「だっ!?」
「どぉ゛ーーーーっ!!?」
――――とかって、連続攻撃をくらいながら一文字ずつ吠える、ダメージボイスにするって手もある。
そして中ボス枠のキャラなら、これが断末魔になるとどめの大技だった……とするのも、かなり格好がつく演出になるんじゃなかろうか。
くっ……!
は漫画的に言えば、こんな口して[ + + + ]クッ!!
って、口を閉じたまま息を吐いてる表現ですよね?
悔しさは分かる。
でもコレをやりそうなキャラと、やりそうに無いキャラが居ると思うのよ。
だから何も考えず使うと、折角のキャラが死にますよ? 生を得たように、勝手に動き出したあなたのキャラが持つ個性とか。
ぐっ!
具が大きい。
じゃなくてですね。
こいつは心身どちらかに、大ダメージが入った際に歯を食いしばって堪える。
そんな時によく使われてますね。
これも本質はくっ……! と一緒。
使いどころ、大事。 てきとー、ダメ、絶対。
吃音(どもり)
特に乱用される、ストーリー性のある文章全般での暴れん坊。
コミュ障とかの、人と話すのが苦手な奴は分かる。
なに喋ろうか、組み立てながら喋ってると混乱してきて言葉が出なくなって、詰まって「ももも」「どどど」「あああ」「あれあれあれ」とか繰り返しちゃうのは。
でも普通に喋れる奴って、極度に緊張してなきゃ大体の状況でも、まずどもらねーじゃん。
あいつら、簡単に話逸らしたり笑って誤魔化して強引に流したり、さらっとスルーしたり黙ったりして、まともに返さないからどもる要素無いじゃん。
まともに答えようとしてくれる人なら、黙って考えてから落ち着いて答えてくれるじゃん。
作中にて、ちょっと驚いたり動揺したり焦ったりする程度のことで、なんでどもるの? どもらせるの?
舌を噛むなら分かるけどさ。
嬉しさ等で胸いっぱいになって言葉を詰まらせるのも同じ。 どもらせるか、気分を落ち着かせてからしゃべらせるか。 それでもキャラの書き分けって、出来ると思うの。
作品によっては“浮かせて”を“浮かして”とかって、文語でせと書いた方が響きや耳通りの良い所を、しと書いた口語で文を組むでしょ?
人の喋る音を文字に起こしといて、人が喋っててめったに使われない、吃音をなぜ使う?
コレはコレ、ソレはソレ?
それにはこう返しちゃうよ?
<●> <●>カッ!
ガタガタ抜かすねぃ!!
縛りプレイは上達の道。
多分一番成長出来るのは楽しむ事だけど、気持ちを維持するのは大変だけど、それが維持できなくなったのを逃げ道にすると上達しねーっす。
楽しめなくなったらポーーイ。
これで成長できるか・できたかっつーと、ねぇ(苦笑)
作者様。 書籍化したいなら、プロ作家を本気で目指したいなら、没個性から抜け出すべく筆力向上は義務です。
安易な表現は減らして、どこかの文豪から文体を学習し、その後に自分らしさ、世間の需要解析その他もろもろを得る。
それから楽しみながら作品を書ければ、多分ステップアップして行けるんじゃないですかね?
どうしても文才なりなんなり、沢山の要素が絡んでくるから保証はしかねますけど。
~~~~~~
結局のところ。
日本語の作文ムズい。
文章しんどい。 めんどい。
でも読むのは面白い。
日本語って複雑でやってらんねーけど、良いところを見つけてちょっとだけでも好きになると、印象がガラリと変わる謎物体。
ネット小説を書いて投稿してるなら、その辺を感じているんじゃなかですか?
ならもうちょっと踏み込んで、もっと好きになっちゃいましょうよ。
好きになったら、もっと日本語を理解するべく、プロの作品を読み込むと良いぞ!
図書館にラノベとか置いてある場所もある。 そこで好きな作家様を見付けられたら最高だ!
しかもお金出して読むプロの作品は、楽しんで読みながら勉強にもなる。
素人作品は玉石混淆で、質にムラが大きすぎて参考となる作品を見つけるのは難しい。
……他人の振りみて我が振り直せ。 その意気で読むなら、基礎を身に付けてから。
タイトルにも挙げたアレら、縛りを推奨しているが絶対に使うなとは言わん。 上手に……効果的に使うなら、技術やセンスが必要だと言いたいだけ。
小説は文芸。 文で感動させられる芸術であり、文で笑わせる芸でもある。
文章のみ(挿し絵と言う補助は、ミエナイキコエナイ)で世界の全てを表現する必要が有ります。
言い直せば、文字のみで形作られた世界を、どう表現するかは作者次第。
お堅い、軽妙洒脱、感動的、旅情をひたすら掻き立てられる話、メシテロでヨダレが出そう等々。
折角書くなら、上手く書いてやりたい。
それでどこまで向上心を見せられるのか、出せるのか。
常に腕を試されてますぜ、作者様方。
しかし、どんな質の作品でも面白い、読み漁るぜ! な人には、余計で不快な話でしたね、すみません。
こんなのを何故書いたか?
書きたくなっちゃったんだよ。
「またか……」と嘆いちゃったんだよ。
作者様達の工夫をもうちょーーーっと凝らした、力作を読みたくなっちゃったんだよ。