神は二つの大きな光る物と星を創られた
ワシは創造神じゃ。
ヘルマが何と言おうと、ワシはデキる神なんじゃ。
だから、こんな事も小手先のワザのひとつに過ぎん。
カタカタカタ、カチカチ… タァン!
┃
┃Command ? : 天の大空に光る物があって、昼と夜を分けよ
┃
┃illigal function call
┃
おっと、いかんいかん。せっかく見つけたデータじゃ。
丁寧に扱わねば… データの読み込みをする前にコマンド入れるクセはなおらんのう。
ちょっと反省じゃ。
┃
┃BLOAD "SKYDOME.BIN",R
┃OK
┃CALL MSUBR(AG1,AG2)
┃OK
┃CHAIN MERGE "1:STARSUN", 500, ALL
┃File not found
┃CHAIN MERGE "1:SUNSTARS", 500, ALL
┃OK
┃
┃RUN
┃
┃Command ? : CREATE SUN_MOON_STARS
┃OK
┃
ふははははは……
『太陽と月や星の情景パーツ』をインストールしてみた。
ふふん、いつまでもおまえの言いなりにはならんぞぉ。
だって、ワシ、創造神だもん。
どうじゃ! 最高にイカすじゃろう?
「ちょぉっとマテェェェ!
焼けてる! 地球がこんがりと焼けてちゃったじゃない。
どうすんのよ! ここまで順調に創って来たのに」
それはそれで風情と言うものじゃろう。
これはこれで、自然の摂理というモノではn
…おぶうっ!
「ちゃんとしましょうよ、ね?
生命を育んで、慈しむのが神としての王道じゃないですか。
これじゃ邪神にも劣る所業だわ。
うっわ~ ヘルマちゃんドン引きだわ~(棒読み)」
うむ。そうであったな。神としての王道を忘れてはならぬ。
さっそく修正するとしようか。
追加した太陽は冷ましてから外側に……
「へえ、太陽を真ん中に置いて、その周りを地球が回るんですか。
地球も自分で回ってましたよね。へんなの。
そばにある小さな星って… 『月』ですか。
ずいぶん凝った造りになりましたね」
どうやら、ヘルマの知識にある宇宙とは、あくまで地球を中心に星空が回っているモノらしいの。
まあ、そういうモデルも在るには在るのじゃがな、天空に星を巡らせるために膨大な量の計算とか、軌道の調整とかをせにゃならんのじゃ。
神であるワシが鬱になるほどじゃぞ? そんな膨大な量の計算なんか、やってられんわ。
「この方が、何かと簡単だというわけですか。たしかに、この計算は大変ですね。
創造神様が嫌がるのもわかりますが、ここは王道に従って、膨大な量の計算…
いだだだだっ、何でもありません。何も言ってませんからあああああっ!」
聖典の記録をしておきましょうか。
今日のところは、こんな感じ。
神は二つの大きな光る物と星を造り、昼と夜を治めさせた。
日のため、季節のため、年のため、天の大空にあって地を照らす光となった。
夕となり、また朝となった。第四日である。
神はエラー無しを見て、良しとされた




