神は昼と夜を創られた
おはようございます、創造神様。
「う、うむ、おはよう。何やら殊勝な態度であるな。
善き心がけである。昨日の無礼は忘れようではないか。
……で、朝ごはんはまだかな?」
いやですね、創造神様。朝ごはんならさっき食べたでしょう?
カビの生えたギャグは置いといて、とっととコンピューター立ち上げてくださいよ。
今日もやる事満載なんですから。
「そこまで衰えてはおらん。馬鹿な事を言ってないで食事の支度をせんか。
なにぃ? 玉子が無くなった? 創ってやるから、早くオムライスをよこさんか。
……うむうむ、満足じゃ。
で、今日は細かい調整はあるが、チキュウ? を創るだけの簡単なお仕事じゃ。
こうやって、岩の塊をテキトーにくっつけてだな…
おっと、壊れてしまったか。加減が難しいのう」
うわぁ、もう少しで出来上がるはずのチキュウ? が粉々になっちゃいましたよ。
何やってるんですか、もう。
とりあえず、この岩の塊を全部くっつければ良いんですよね……
うわぁ! 重すぎて自壊? 材料を欲張り過ぎた? ううん、結構難しいって……
作業をこっちに丸投げしておいて、何をなさってやがるんですかねえ。
……?
この女神様たち、服を着てないようn
いだだだだ、頭が割れる中身がはみ出る。何も見てません、みませんでしたからぁぁ!
……ったくもう。
何とか出来上がりましたから、仕上げをお願いしますよ?
ちょっと難しかったけど、無数の岩塊を使って、完璧な球体を造りました。
自重で少しだけ小さくなりましたけど、成分の偏りとかは全くありません。
ここから先は創造神様のお仕事ですね。
生き物が住める世界を作る事が出来るのは、創造神様だけですからね。
ちゃんとセットアップしてくださいよ。
┃
┃Command ? : 光あれ!
┃Syntax error
┃
┃Command ? : _■
┃
また文法エラーですか。何度目ですか?
意地張ってないでマニュアル調べてくださいよ。
そろそろ夕食の準備を始めたいんですから。
オムライスでいいんですよね?
┃
┃Command ? : 光あれ!
┃Syntax error
┃
┃Command ? : CREATE LIGHT
┃OK
お、チキュウ? が自転を始めましたね。
でも1日が数時間ってのも、せわしないですね。
最初に壊した星のかけらがチキュウ? にぶつかってますよ。
表面が熔けはじめましたけど、いいんですか?
おかげで夜の部分が、いい感じに不気味じゃないですか。せっかくの真球が台無しですよ。
というより昼の部分の光源どこにあるんですか?
神の奇跡ですか、はい、わかりました。
あ、聖典の記録忘れてた。
こんな感じでいいかな。
神は「光あれ」と言われた。すると光があった。
光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。
夕となり、また朝となった。第一日である。
神はエラー無しを見て、良しとされた。




