神は天地創造を決意された
創造神の爺は、どうしても崇めてほしいらしい。
しかしですよ。
いきなり現れて、ワシはこの世で唯一の神じゃ、って言われてもねぇ。
「ワシという創造神を前にして、敬意を払う意志とか信仰心とかが全く感じられないのじゃが」
当然じゃないですか
この空間には、机と椅子しか無いんですよ。
そこに、いきなり顕れて『われを崇めよ~』と言われても、ねぇ。
どうすりゃいいんですか。
「では、ワシを崇めたくなるような事でもしてやろうかの」
何をするおつもりで?
「天地創造じゃ。
まあ、見ておるがよい
これは原初にして唯一紳たるこのワシ、創造神だから出来る奇跡なのじゃ」
創造神は、コンピューターを操作しはじめた。
さすがにキーボードを打つ手が早い。
マウス無しとは、流石だねぇ。
「ふはははは。もっと崇めるのじゃ」
で、何を始めたんだろう。
とりあえず画面を覗き込んでみるか。
ぶほっ!
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┃Disk Version
┃How many files(0-15)? 15
┃User identifier? 666
┃SAL-BASIC Version
┃Copyright(c) ..........
┃..........Bytes free
┃OK
┃
┃files
┃
┃………………………
┃………………………
┃…………………
┃_
┃
おおおおお? まさかのBASIC。
それもハードディスクバージョンかよっ。
思いっきりマニアックな言語だな、おい。
いまどき知ってる人なんかいねーって。




