表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造神のリサイクル事業  作者: 水瀬 悠希
創造神はデキる神?
16/35

神は自分のかたちに人を創造された(その2)

今回は、この1話だけです。

  ふぇええ、今になってわかった衝撃の事実。

 命の息を吹き込まないと、ヒトは起動できないそうです。

 やり方は簡単なんです。

 鼻の穴から、ぷうっ、と吹き込めばオッケーです。


「聞いてしまえば、実に簡単なお仕事じゃろう?

 ヘルマよ。現地に飛んで、ぷうっとひと吹きするだけじゃ。やってはこぬか?

 オトコ? に、なつかれるかも知れぬぞ?」


 まさかそんな。ひよこじゃないんですから。


「たしかにあれは、地球に住まう全ての生物を治めるためのモノじゃ。

 しかしじゃ。生物としての根本的な所は同じであるぞ。

 もしワシが、目覚めて最初に見たものがおまえのような美少女ならば、あれこれ頑張ってしまうやも知れんのぉ。男というモノは、女にイイトコ見せたいがため、必死になって頑張るもの。

 そうであれば、目の前の美少女に対して、恋心のひとつも抱こうというモノではないかな」


 そっ、そんなぁ。そう、なんですかぁ?

 え、でもぉ…… わたし、恋なんて。こんな身体ですし。

 一歩間違えれば、お腐れ神の…… はっ!?


 ……あれはどう見ても死体ですよね。

 放置すれば、どうにかなってしまうアレですよね?

 台所で、おさかなを捌いた後のアレと同じようなモノじゃないですか。

 いーえ、生きていないという意味では同じです。


 という事は、創造神様は死霊術を行使なされようとしていますぅ。

 ホラーですか? ホラーなんですね。だって死体が動きだすなんてゾンビですよ、ゾンビ。

 わたしの創ったグ・エディン・ナにホラーというジャンルを創造なさるおつもりなんですね?


 え? 違う?

 だって、あのオトコ? は死体じゃないんですか?

 命の息を吹き込んでないないから、死体以前のモノ?

 情景パーツみたいなモノですか。あ、そういえば、オンナ? も創ったんですね?

 こっちの方は… ぐぬぬ。あの造形は完全に創造神様の好みですね。


┃Command ? : MOVE MAN \GARDEN.EDN

┃ヒトをグ・エディン・ナに転送しました。

┃OK

┃Command ? : INSERT BREATH TO MAN

┃ヒトに命の息の吹き込む作業が完了しました。

┃OK

┃Command ? : MULTIPLICATION

┃ERROR: バッチファイルは異常終了しました。 3 個のエラーがあります。


 とりあえず、オトコ? と、オンナ? の身体をグ・エディン・ナに転送しました。

 同時に、命の息を吹き込んだら、あ~ら不思議。2人とも目を開けました。

 おめでとうございます。ところで、彼等の名前はどうしますか?


┃Command ? : RENAME MAN ADAMAH

┃オトコ? をアダーマーにリネームしました。

┃OK

┃Command ? : RENAME WOMAN LILITU

┃オンナ? をリリートゥにリネームしました。

┃OK


「このままでは、ぼーっと生きているだけであるな。ヒトに自我と欲望を授けてやろう」


┃Command ? : CREATE FREEWILL

┃自由意志の作成が完了しました。

┃OK

┃Command ? : ACTIVATE FREEWILL

┃OK

┃Command ? : CREATE DESIRE

┃欲望の作成が完了しました。

┃OK

┃Command ? : ACTIVATE DESIRE

┃OK


「人間に、自我と欲望を植え付けてみた。ほほぉ、目に見えて表情が変わって来たな。動きも良くなってきたぞ。うむうむ、あれなら、遠からずヒトは増えていくであろう」



 聖典の続き。まだ、お昼前ですけど、いいですよね。


 神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。

 ヒトの身体は東のかた、グ・エディン・ナに置き、命の息をその鼻に吹き入れられた。

 そこでヒトは生きた者となった。

 神は彼らを祝福して言われた。「海と空と地に動くすべての生き物とを治めよ」

 夕となり、また朝となった。第六日である。

 神はエラー無しを見て、良しとされた。


次回は外典と本編をアップします。

外典はディープですよ?

ほほほほほ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ