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創造神のリサイクル事業  作者: 水瀬 悠希
創造神はデキる神?
10/35

神は大空と海に住まう者をを創られた(その1)

 ヘルマです。

 創造神に身体を創られてから、数日が経ちました。

 この『全ての時間の果てにある世界』の特異点だそうで、わたしが存在していたから、この世界は消滅していなかったそうです。えっへん。

 そのわたしですが、すんごく調子が悪いです。あああああ、お腹が痛い、頭が重い。

 クソジジイが言うには、病気じゃないそうですが。


「今日からは、少し忙しくなるのじゃ。

 前回は植物を創り出したし、それがいい具合に進化したし増えた。

 予想以上の出来栄えじゃ。嬉しい誤算というヤツじゃな。

 よって、今日は次の段階に進む事にする」


 そんな時に限って、こういう事を言いやがるんです。

 身体がだるいせいか、仕事に集中できません。

 今回も生命創造の続きですよね。

 創り出すのは…… ヒトですか?


「いんや、それよりも前に創りたいモノがあるのじゃよ。

 せっかくの海だが、底の方に草が生えているだけというのは、ちと寂しい。

 だから、海に生きるモノを創りたい。

 せっかくの大空には何者も住まってはおらぬ。

 ゆえに空を飛ぶモノを創っても良いのではないかな」


 意外とまともな発想ですね。それに、やけに優しげですね。

 たしかに、地表には植物が繁殖…… というより爆発的な勢いで増えています。

 これはたしかにヤバイ。植物でいっぱいになって、そのまま自滅しそうな勢いですね。

 なるほど。バランスを取るためには食物連鎖が必要ですか。

 生命を育む環境は、植物だけでは成り立たない… と。


「そうじゃよ。ヘルマは賢いのう。

 それでは、さっさと今日の仕事を片付けてしまうのじゃ。

 そうしたら、ヘルマの不調の原因も取り除いてやる事が出来るというものであろう。

 残念ながら、完全にという訳にはいかんが、かなりマシになるぞ」



┃CHAIN MERGE "1:LIVING THING", 5000, ALL

┃OK

┃RUN


 それなら、そっちを優先してほしい所なんですが。

 身体のデザインを変更するのなんか、すぐじゃないですか…

 って、今日のタイピングはいつもにも増して早いですね。


 こんな時の創造神様の邪魔をしてはいけません。

 そっと見守る事にします。



┃Command ? : CREATE Tentacle

┃OK

┃Command ? : CREATE FISH

┃OK

┃Command ? : CREATE FOWL

┃OK


 んんんんん? なんか不穏な単語が紛れ込んでいたような……

 文字列がすごい勢いでスクロールしているので、確認は出来ませんでした。

 でもでも、そこはかとなく不安がこみ上げてきたわ。

 悪い予感ほど、よく当たるというけれど、ね。


 それから、身体の不調は治してもらえました。神様パワーで一瞬です。

 こんな事より、複雑すぎる身体のデザインを何とかしてもらいたかったんですけどね。

 それにしても創造した生物って、勝手に進化していくんですね。すごいです。

 一度、見に行きたいものですね。


 今日のお昼ご飯は、がんばっちゃいますね。


今回のお話は、ちょっと長くなりそうです。

たぶん、あと2話くらいでしょうか。


…ごめんなさい、ボリュームが、当初見込みの倍以上になりそうです。


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