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王国騎士団

「君、大丈夫か?」

そう呼ばれて意識が覚醒した。

視界には渇いた色をした地面が見える。つまりうつ伏せで倒れてるみたいだ。とりあえず、立ち上がった。どうやら小高い丘の上で倒れてたようだ。そしてこの風景に絶句した。南から東にかけて連なる山脈。山の雪は青空にくっきり浮かび上がり、麓には大きな湖がある。その周りには動物たちが水を飲みに来ている。西にはちょっと大きな町が見える。拍手でも送りたいような見事な風景。美しかった、目眩 を感じるほどに。今さら気づいたが俺の倒れてたのは道の真ん中だった。

「君、大丈夫か?見かけない服装だな。出身はどこだ?名前は?」

先ほどの声の人が話しかけてきた。男性だった。しかしがたいは良くないが、ただならぬ雰囲気を感じる。たまに見かけるひょろひょろだがめっちゃ強い的なあれだ。身長は俺より10cmほど高い 、175cm位だろう。腰には剣を着けている。

(こいつ初対面の人に名前を聞くのかよ。まぁいい、とりあえず名前を名乗らないといけないな。しかし日本語の名前で名乗るのか?名前まで聞かないようなものだとよけい怪しまれるよな。そして今さら気づいたが何で日本語通じてんだ?そうだな少し怪しまれるがこれでいくか。)

「すまない。自分が誰で何者か思い出せない。あなたの名前は?」

「ん?私か?私は王国騎士団団長クラウンだ。」

(一人称が私かよ面白れーな。それに王国騎士団か面白そうな組織だ。)

握手を求めてきた。この世界にも握手の概念はあるようだ。握手した。

「そしてこっちが…」

と、後ろから男性現れた。

「いえ、自分で自己紹介しますよ。同じく王国騎士団No.12オリバーだ、よろしく。」

(No.12…何の番号だ?まぁこいつから想像できるのはチャラ男ってとこだな。こいつは178cm位か。クラウンより少し高いな。)

オリバーも握手を求めてきたから握手した。しかしここで異変に気づく。人差し指がちょうど手首の脈の位置にきた。

(ん?脈拍が速いぞ ?緊張でもしてんのか?人見知りなのか?いやこいつに限ってそれはない。だとすればなんだ?これから何か大事なことでもやるのか?)

「とりあえず次の町まで乗っていけ。」

と、クラウンが近くにある馬車を指指す。馬車は豪勢なもので王族や貴族が使いそうな奴だ

「うん、ありがとう。」


さて、時は少し経ち馬車の中。馬車を操縦してつのはオリバーだ。ここで異変について聞いてみた。

「クラウンさん、2つ質問していいか?」

「別にいいが何を知りたいんだ。」

「まず1つ目オリバーは人見知りなのかもう1つはオリバーの今後の予定に重要なことがあるかを知りたいんだ。」

「オリバーは人見知りではない、それに今後重要予定はないがどうしてだ?」

「先ほど握手した時脈拍が速かったんです。表情では穏やかだが内心は焦っている証拠。人見知りじゃなければ重要なことをするんだと思ったが重要なことも無いのに緊張しているなんて怪しじゃないですか。少し警戒しておいた方がいいですよ。」

「ご忠告どうも。一応警戒はしておこう。」

と言おうとしたんだろうその時馬車が大きく揺れた 。

「な、何事だ?」

と俺

「とりあえず馬車から降りて状況確認しよう。」

馬車から降りると複数の人がいた。その中にはオリバーの姿もあった。

「さすが王国最強の魔導士ユミエールの防護魔法がかかった馬車。ちょっとやそっとの攻撃じゃびくともしないな。」

「どういう事だオリバー、説明しろ!」

「簡単な事だあなたを殺すんですよ。」

「暗殺という事か。君は馬車の中にいろ、ここは私1人で十分。」

「十分って相手は20人近くいるですよ!勝てる訳無いじゃないですか!」

「王国最強の剣士と呼ばれるこの私ならこんなのは造作もないことだ。」

「その言葉、信用信用しますよ。

その言葉を信じて馬車の中に入った。

「さて貴様らこの代償は高くつくぞ。」と言いながら剣を抜いた。そして剣の先で相手を 見据えその刹那5m以上あったであろう距離を一気に詰め一瞬で相手の懐に入りこむ。そして剣の柄をみぞおちに食らわせる。気絶。後ろから襲いかかってきた奴の攻撃を流れるようにかわし懐に入りこみみぞおちを攻撃。またも気絶。

「ひっひぇぇ強すぎる。」

「なんて強さだクラウンさん。王国最強の名は伊達じゃないって事か。」

20人近くの敵をたった1分程で全滅させた。しかも生かしたままで。

「すごいですねクラウンさんこれだけの敵を1分程で。」

「これが君の言っていた重要なこと…その判断力や洞察力…君は良い素質を持っている。どうだ、王国騎士団に入らないか?」

(うわ、まさかの展開。しかしこれは悪くない。)

「うん、そうだな。断る理由が見つからない。その提案に乗った。交渉成立だ、クラウンさん。宜しくお願いします。」

と、右手を差し出す。

「こちらこそ宜しく。

と、右手を差し出し握手する。

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