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魔女と下僕と使い魔と  作者: 黄昏の罅
10/11

10.先を夢見ても良いですか? side とある少年の殺し屋

シリウス兄ちゃんが、任務で森にいった。なんでも勇者の女の子を連れてくるらしい。

どうせ、箱入りの雑魚だろ。期待するだけ無駄だ。高い金で買う意味あるんだか。



「はぁーい!おじゃましまぁーす」




っつ!!全く気配を感じなかったぞ!



「むー、ねぇ、しーちゃん。こんな警戒した目。子供の目じゃないよ?」



その不思議な女は、不機嫌そうに、足元の黒猫に話しかける。



「そうするしか、生きる方法がなかったんだ。しょうがないだろ。」


「は?」



黒猫からは、シリウス兄ちゃんの声。



「ど、どうなってんだ?」


「初めまして。私はシスル。始祖の魔女よ。」



は、はぁ!?ま、魔女!しかも、始祖だって!



「ごめんね?私のミスでシリウスのことを使い魔にしちゃった」


「蘇生魔法をこの目で見れたんだ。感謝はあるが、怒りはねぇよ」



蘇生魔法……頭が痛くなってきた。というか、そんなすごい人が何の用だろう?



「で、お詫びに貴方達を解放してあげる。」


「……は?」



いくら、魔女でも隷属の首輪をどうにか出来るのか?


「訳が分からないって顔。そこは問題ないかな。問題は別のコト。ねぇ、ここから出ていって貴方達生きていける?今までと違う生き方を選択できる?」



唐突なようで、少し考えれば分かる事だった。



「無理だ。俺達はこれしか知らない。普通が分からない。殺す事に忌避感を感じないから。」


事実だった。自分に害をなす存在なら普通に殺すし、主に仇なす存在は主を守る為に殺す。



「はぁ。あのね?嫌なら嫌っていうんだよ。知らないなら教えてって言うんだよ。我儘言えるのが子供の特権。私が聞いてあげる。どうしたい?このままを望むの?」



そんなこと……



「嫌だ!こんなところにいたくない!人体実験は嫌だ!痛いのはもう嫌なんだ!」



俺の心からの叫びを聞くと彼女は微笑んで



「よく言えました。」


ぽんぽんと頭を撫でられた。

涙があふれて止まらなくなってしまったが、彼女は汚れている俺の事を気にせずに抱き締めてくれた。



「生き方が無いなら探せばいい。見つからないなら作ればいい。明日、またここに来るからやりたい事を探しておいて。」



そう言って俺の頭をもう1度撫でると、部屋を出ていこうとする。



「あ、ありがとうございます!」



彼女は振り向かずにひらひらと手を振ると出て行った。






「……皆、やりたい事はあるか?俺は今、やりたいことがで̀き̀た̀。俺は魔女のねーさんにーー……」

はい。書き溜めが消えました。

気が向いたら、また作って行きます

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