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第9話目━━天界へ行くためのまさかの敵!!

こんにちはー!


姿を見せなくなってから何日間かたちましたが、生きてます、紅塚です。




とらを除いて皆キャラ崩壊してきました。

一番顕著に分かりやすいキャラ崩壊が主人公かなと……。

1話目から見直すと「始まってすぐあと短期間で反抗期に入ったのか!?」と私は敢えて言っておきます。


反抗期じゃなくてボロがでたのでしょう。

キャラは無理矢理作ってもいずれ出てくるんですね。


とらは安定のキャラ感でホッとしてます。

久しぶりですが、第9話お楽しみくださいー!!


シャリオ君は、天界へ行くべく、どうしたらいいのか?を説明し始めた。


「今までの人生のなかで、一番楽しかったときの事を思い出して、気分を上げて『私は飛べる!!』と念じると飛べる。」


それ正気なんですか。

「なにそれピーター・○ンじゃねーすか。」


「ピーマン……ピー……マン……」

「嗚呼!そうかとらはお腹すいてたんでしたね!」


そう言うタンペランスさんに、あたしから質問してみた。

「今のシャリオ君の天界行く説明、マジで真実なんですか?(汗)」

「んなわけあるかい。」


なんか、タンペランスさんキャラ崩壊してきた……。



「確かに、飛ぶことは飛ぶのですよ。でも飛んでいく方法を使えるのは僕たち天使とネコテンのとらしかできません。ちなみに飛ぶ際は、アホシャリオのつまらないさっきのギャグのは必要ありません。実はママさんの四角い化粧ボックスが、天界へワープできる異空間となってるんです。」


お母さんのお化粧ボックス……。Σ( ̄□ ̄;)

うそつけ。と思ったが……だがしかし。


「タンペランスさんはそういうキャラじゃない」


つい心の声が出てしまった。


「タンペランスさんはそういうキャラじゃない!?どういう意味ですか万織!」


「うそつけないそして優しい」


「じんわりと涙が……もったいなきお言葉で、つい」


「なぁなぁ、早くママさんの化粧ボックスのなかに皆で入ろーよ。」


「そうだね。そうしよう」


……。

…。



三人と一匹の我等は雨のふっている玄関の外でさんざん話したあげくのはてに家のなかに戻った。


化粧ボックスを目指して一階の台所へと向かっている我等。


「にゃも、レインコート脱ぎたくなくなった。」

「なして?」

「オシャレしたかった……」

今までずうっと言えなかった猫の心情を重たい感じで我等に打ち明けたとら。

「そのレインコート濡れてるからすぐ脱いでとらくん」

お母さんがちょうど階段からおりてきて言う。


「わ、わかったのだ……」


確かに濡れてる格好で家のなか歩いてたら床とか濡れるね。


「ああ、たまに我が家にくる万織のお友達のイケメンくん二人組じゃないの。あの元気な美人ちゃんは今日は来てないのね。」


色々アバウトな母でよかった。


「天界行くのだ。これから。」とらがレインコートをタンペランスさんに脱がしてもらい、お母さんに言う。


「天界に行ってくるの?……じゃあおみやげよろしくねー」


色々アバウトな母でよかった。


そして台所へ着いた。

お母さんは食卓のイスに腰かけ、自分のぶんの紅茶をコップに注ぎだす。


その食卓のテーブルの、お母さんの席とは斜め反対側にある私の席のうしろ━━つまり私が座るときに背を向けた場所に例の化粧ボックスはデデン!と置いてある。

木製の約50平方㎝の大きさのボックスだ。


母が紅茶を一口飲もうとする。

躊躇(ちゅうちょ)なくタンペランスさんが母の化粧ボックスを開ける。「失礼します」と言い右足いれた。

「なにが失礼しますじゃボケ!」

母叫ぶ。


「うあぁぁ母さん!違うんだこれは、タンペランスさんは実は化粧ボックスフェチなんだよ!」


慌てて両手を大袈裟にふるあたしの横でシャリオ君も慌てる。


「タンペランス!テメーいきなりお母様のお化粧の箱に片足突っ込むたぁ良い度胸してんなぁ!」


そして何故かボソボソと「万織!タンペランス!」と言いあたしとタンペランスさんに向けてウインクをバチバチとしてきた。


「うおぃ!この隙に!この隙!この隙!



…………お、お母様!万織のお母様!タンペランス、一回でいいから女性のお顔のペイント━━即ち化粧とやらを体験してみたかったみたいでぇ、なんていいますかね、オンナに、目覚める瞬間?ていうときが一日に一回決まった時間にいきなり来るみたいでして。いいじゃないですか、いいじゃないですか!一度でいいから夢の世界(化粧ボックスの中身)を見させてあげてください!」

シャリオ君は、あつ~い紅茶を「かけんぞこれ。かけんぞこれ、おい良いのかこれヤケドすんぞ」と、かけようとする動きをし、脅してくる怖い母を相手し、

そしてあたし等はこの隙に!


「ママさんオソロシイな、万織。」

「あたしはシャリオ君の湧き出る発想が恐ろしい。」


とらをあたしが両手で持って化粧ボックスのなかへ入れた。

ボックスの中は、それまではいつも通りお母さんの化粧道具が揃えて置いてあったがとらを入れた瞬間、虹色に歪んで金色のまばゆい光を発し、とらは消えて居なくなった。


「万織、シャリオが大ヤケドして美貌が台無しになる前に早く!!」

「うるせえ分かってら!」


なんかもう必死だった……。


化粧ボックスのなかに思い切って足から入った。


なんで天界いくだけでこんなさんざんな思いをしなきゃいけないんだ……。







つづく。



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