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第3話目━━図書館へ冒険しにゆくぞ。

みなさん、ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?


万織ちゃんととらくんの、猫的な日々、まったりゆるく続いております。


楽しんでいただけたら幸いです。


笑ってー!笑ってねー!!(笑)笑顔が一番よー!


この小説を読んで、「ふっ」や「ふふ」やら、「あっひゃー」とか、少しでも微笑んだり吹き出したり、笑顔になったりわらってくれたら、いいな。



ではでは、ゆるーく、第3話目スタートだにゃ!!

朝が来た。


今日はゴールデンウィークの5月2日だ。


あたし、万織は台所のテーブルに座り、とらをひざに置いてる。



「ぴっこぴーこに、してやんよ♪」

「にゃにゃにゃ♪」

「ぴっこぴーこにしーてあげるんです♪」

「にゃにゃー。おーい、ママさん!今日のトーストパンは、にゃもの好物の、ピーマンの甘辛いためが添えてあってグー。」

本来なら、猫はナス科の食べ物のピーマンは与えすぎると体に毒なのだが、この特殊な生き物"とら"。なんでも食べ物なら食せるらしい。

うちに来たときに、とらの最初の親御さんが、言っていて、━━━━まぁ、とらの生い立ちなどは今後また別の機会にでも話していこう。  

  



あたしのお母さんは、同じくテーブルについていて、牛乳を一口飲んでいた。

「とらくん、今日は万織とどこにいくのー?」

「にゃもは、今日万織と冒険しに図書館に行くのだ」

「でも、猫は館内には入れないぞ」

「ででれれ図書館は、かごに入れとけば猫と犬は入っていいんだにゃ」

「へーえ」




そんなこんなで。



「とら、昼御飯のピーマンの甘辛いため、背中に乗っけるから動くなー」

「了解にゃ」

あたしは、とらの背中に三角巾にくるんである彼のお昼御飯の入ったタッパーを、固定した。んでもって、その三角巾の布の(はし)同士をとらの首回りと胴体の辺りに、斜めな感じで結びつけ、



「ようし!できたなりー!外、出るぞ」

とらとあたしは、ドアを開けておもてへ出る。



ででれれ図書館は、歩いて30分のところにある。

去年の12月にできた、新館だ。



森林の隣にある長い道なりを、とらを図書館のなかにいるときだけいれるケージのかごを腕にさげ、赤い首輪に茶色いリードをつけて、とらはあたしのあしもとでちょこちょこと歩いている。





「図書館着いたらさー、にゃも、魔法使いのでてくる小説読みたい」

「━━本日の君は自己啓発本に興味はないのかい?」

黒ぶち眼鏡を軽く手であげて、あたしは問いかける。


いまのあたしの気分と魂は、スピリチュアル系の自己啓発本を求めて叫んでいるので、

とらもおんなじような魂なんじゃないか?と思い、そう勘ぐってみたわけだ。


「な、なぬ!?そうだ、すぴりちゃるだ、すぴりちゃる!」

「スピリチュアルはすぴりちゃると同列な。」

「なー!これ基本な!」



ででれれ図書館に着いたぜ。


とらを猫用のかごに仕舞い、かごの上面に顔が出せる窓があるのでそこを空け、そこから顔を出し万織を見るとら。


「このかご、木の匂い」








スピリチュアルの本のコーナーへとやって来た!

は○ゆ○先生の本、これ表紙可愛いよ!


心のなかで歓喜し、とらに言う。

「は○ゆ○先生の本だよ、表紙可愛いねぇ」

「わー、色がきれいだな。あの○ィリア○レーネ○さんの、書いた本もいいな。」


とらの言ったその本を手にとって、とらと眺めてみた。


おお……。

なかなか興味深いタイトル。


「レーネ○さんの本と、は○ゆ○先生の本、両方借りようか。」


「んだなんだな。レーネ○さんの方、先読みたい!」


「そうだな。そうしよう。」






テーブルとイスのあるスペースに移動して、

テーブルにとらをかごごと乗せて、

読書タイムスタート!






ふーむ。

「へー」「にゃーるー」


本には、"口から直感的に出てくるふとした言葉を、ぜひとも言ってください。"



とあった。




「喉乾いた」

「さてはお(ぬし)、今読んだもの実行したな」


……!!!


「…………!」

「…………!?」


その通りだ。とらの言った通り、あたしは実行してみた。

ほんとだ、喉乾いてたのに、気づいてなかった。


「じ、実はにゃもも今あのとき実行してみたんだな」


効いたな。


「とら、ペットボトル飲みに売店いこう」


本を受付で借りる手続きをして、

売店へ来た。



いつもとらは水か猫用のお茶か猫用ジュースで、あたしは麦茶かお茶が多いのだが。




「アクエ○アス」

自動販売機をまえにしてさっきの知識を実行したあたしが呟いた言葉は、これだった。


「にゃも、ピーマンさんに逢いたい」


「お昼食べよう!」

「うむ!」





いやー、レーネ○さん、恐るべし。


図書館の帰り道、あたしはとらを歩道にリードつけて歩かせながら、右手にスポーツ飲料のペットボトルを持って、歩いている。


ほくほくした気分で、あたしは問うた。

「レーネ○さんは、どうしてこんなすごいことが分かるんだろうな。」

「サイキッカーだからじゃないか?」

「んだなんだなー。」



明日も、なにしよう。

明日もGW(ゴールデンウィーク)だから、なにかしら楽しいことがしたいな。






つづく。

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