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ドーピングの予感

 朝目を覚ますと、俺はすぐさまステータスを確認してみる。


 HP:93/93

 MP:114/114


「おお……少しだが、ちゃんと増えてる」


 やはり、魔力枯渇のMP訓練は当たりだったみたいだ。


 これからは、寝る前にMPは消費しなくちゃな。



 ──そんな事を考えながら湖で顔を洗い、歯を磨く。


 朝食代わりのリンゴを食べ、今日も森の中を探索しにいくことに。


「今日はあっちへ行ってみようかな。まだ探索出来てないし」


 それからは、いつもと変わらず、採取をしながらゴブリンを狩る。


 ゴブリンが弱い所為か、レベルは上がっていなかったが、 新しいスキルを俺は覚えていた。



 【狙撃】

 遠距離攻撃に補正がかかる。

 スキルレベル上昇により補正量も上昇する。



 石を投げていたので、覚えたのだろう。


 それにしても、職業外のスキルは習得まで時間がかかるのにも関わらず、俺は案外早かったな。


 恐るべし……神の加護……


(でもそろそろ、この森も潮時だな……効率も悪くなってきたし)


 そして俺は、探索してない場所を一通り探索していくことに。

 すると、俺は赤い木の実を発見したので、鑑定をしてみる事に。



 【力の木の実】

 力の木の実を食した者の物攻を1〜3ランダムで増加する。

 また他の種類の木の実も存在する。

 ※現在のアースガルドに力の木の実やその他の木の実はほぼ存在しない為、かなり希少。



「これってもしかすると……」


 俺は、薬学知識(極)で力の木の実を使ったレシピを探していたら、やはりあった。



 【鬼人薬】※調合7

 飲めば一時間のみ物攻を2倍にする秘薬。

 但し、効果が切れると全身筋肉痛になるので注意。


 素材

 力の木の実+強壮薬+竜の涙



「鬼人薬もまあまあヤバいけど……やっぱり、木の実は素材であったか……」


 俺の薬学創造魔法とは、自分の調合スキルのレベルまでの 素材や薬を、MPを対価に創る事が出来る固有スキルだ。



 そして、俺の現在の調合レベルは3。


 調合スキルの、レベルを7にさえすれば、力の木の実やその他の木の実は、MPを対価に無限に創る事が出来るのだ。


「これって、ドーピングなんじゃ……」



 まさかの発見に、俺の時は少し止まっていたが、ひとまずは力の木の実を食べずに、異空間倉庫(ストレージ)に保管することにした。



「──よし! ひとまずは、まだ探索してない場所で採取でもして、昼頃には小屋へと戻るか」



 それからは、採取や魔物を狩り続け、昼になったのでそのまま小屋へと戻って来た。


 昼食に、焼いた肉とキノコを食べる。


 それにしても、この食生活にも慣れてしまった自分が少し嫌だな……



 ──そして昼食も食べ終え、早速作業に取り掛かる。


 すり鉢に、今日採取してきた薬草と水を入れ、すり潰していく。

 合計、6個の初級回復薬が完成した。


 しかし、調合レベルは3なので、いくら加護の恩恵や専門職でも、調合レベル1で作れるアイテムを作ってもやはり経験値が少ない為、なかなか伸びないのだ。



「ってことはやっぱり、調合3の薬でも創るしかないか……」



 それから俺は、素材の数が少ない調合3で出来るレシピを 見つけだし、それを作る事にした。


 素材の数が少なくないと、その分創造魔法で余分なMP使ってしまうからだ。



 【中級回復薬】

 使用者のHPを30%回復する。

 また傷口に掛けると、ある程度の裂傷や打撲などを治す。


 素材

 初級回復薬+いやし草



 初級回復薬なら39個もある。

 後は、いやし草を創造すれば中級回復薬なら作れる。

 すぐさま俺は、いやし草を創造してみる。するとMPは20消費していた。

 初級回復薬と同じだ。

 それから、合計MP100を消費し、いやし草を5個創造した。


 そして、いやし草と初級回復薬をすり鉢に入れ、擦り潰していく。

 そして鑑定してみたが、ちゃんと中級回復薬になっていたので、そのまま全て中級回復薬にしていくことに。


 ──すると、薬師の職業レベルが10にレベルアップし新たなスキル『合成』を覚えた。



 【薬品合成】

 道具を必要とせず、薬品の素材と素材を合成する事が可能になる。


 道具を必要としなくなったのは、かなり嬉しい。

 これで結構な手間と時間は、大幅に省けるはずだ。

 更には、調合も4レベルに上がっていた。


 初級回復薬は、まだ34本も余ってるからいいとして、いやし草をもっと創造出来ないのが悩みどころだな。


 何気なく窓の外を見てみると、日も沈み暗くなっていた。

 少し、熱中し過ぎたみたいだ。


 ──夕食には、相変わらず焼いた肉とキノコを食べ、食後にリンゴを食べる。

 そして、今日は寝る前に、魔力操作の練習をしよう。


 目を閉じ、身体に巡る魔力を感じる。その魔力を左腕から右腕へ。左足から右足へと魔力を繰り返し、循環させていく。

 感覚に慣れていないせいか、やはり少し難しかった。


 ──そして、魔力操作のレベルが上がったのを確認し、既に夜も遅いので、残りのMPを回復魔法で消費し、そのまま俺は眠るように倒れた。




 名前:アラン 性別:男 15歳

 職業:薬師Lv10 ※サブ職業:僧侶Lv9※

 HP:98/98

 MP:118/118


 物攻:28

 物防:28

 魔攻:32

 魔防:32

 敏捷:34


 <固有スキル>

 薬学創造魔法


 <スキル>

 薬学知識〔極〕 調合4 薬品合成 new 魔力操作2 狙撃1new


 <回復魔法1>

 ヒール


 <装備>


 <加護>

 最高神の加護


 <異空間倉庫(ストレージ)

 200000メル

 初級回復薬×34

 中級回復薬×5

 力の木の実

 バームウェルムの知識×1

 食料

 生活用品

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