表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/39

オーク集団

 オークの集団を倒し、レベルを上げようと思った俺は、早速地図の印の場所へと向かっていた。

 裏山は結構な広さなので、俺は迷わないよう木に目印を付けながら進んで行く。



 ──進む事三十分。


 オークを二体発見した。

 大体目印の近くに来たと思うので、多分この近くにオークの集団がいるのだろう。


 そして、俺はオークを鑑定する事に。



 オーク

 Lv:12

 HP:105/105

 MP:9/9


 物攻:36(+5)

 物防:21

 魔攻:6

 魔防:18

 敏捷:11


 <装備>

 棍棒



(結構強いな……。流石に俺も、30体の集団に囲まれば負けるなこれは……)


 ──とりあえずは、目の前のオークを倒す事に。


 まだ気付かれていないので、俺は石を握り、そのまま全力でオークの元へと一気に駆け寄る。


「ブモォオ?!」


 一匹のオークがこちらに気付き声を上げるが、俺は石の握りを強め、オークの顔面目掛けて思い切り殴りつける。


 オークは血を噴き出し倒れるが、HPが残っていたのを確認したので、俺はすかさず倒れたオークの顔に、下段突きのように殴る。


 流石に一撃とはいかなかったが、なんとか倒せたみたいだ。


「ブモォオオオオッ!!」


 その声と共に、背後を振り向くと、もう一体のオークが此方へと向かって来ていた。

 向かって来るオークに対し、右手に持っている石を、顔面目掛けて投げつける。


「フゴッ」


 そんな鳴き声と共に、オークは顔面からそのまま地に倒れ込んだ。

 俺はトドメに、サッカーボールキックの要領で、オークの顔を蹴りあげると同時に、『グシャッ』っと骨の折れる嫌な音が聴こえた。


 倒した二体のオークを、異空間倉庫(ストレージ)に納め、俺はこれからは数体ずつオークを誘き出し倒す事にする。

 まず俺は、オークの集団がいる場所へと向かった。


 オークは、報告で聞いた通り丁度三十体いたので、俺はそのまま集団を後にし、ひとまずその周りにオークがいないか探す事に。

 すると案の定、見回りをしているオーク二体を発見した。

 恐らく、オークは二体一組で見回りをしているのだろう。


 ──俺は前回と同じく、奇襲をかけ素早く一体のオークを倒す事に。

 もう一体のオークに気付かれはしたが、オークの攻撃は俺には当たらない。

 俺とオークにはかなりの敏捷差があるので、囲まれるか、不意打ちさえされなけらば、まず当たらないだろう。


 また、異空間倉庫(ストレージ)に倒したオークを納め、俺はそのまま見回りのオークがいないか、集団の周りを探索する事に。


 それからも、見回りのオークを倒し合計六体のオークを倒していた。

 他に、見回りのオークはいなかったので、俺は集団のいる場所へと向かい、様子をみる事に。


 ──様子を見ていた俺は、オーク達が突然ざわつき始めたのに気付いた。

 俺が倒した見回りが帰って来ないので、ざわつき始めたのではないだろうか。

 すると、集団の中から三組のオークがまた森の中へと、向かっていった。


(……これを繰り返せば、俺でも勝てるな)


 それからの俺は、見回りのオークを倒しては、集団に戻り様子を見る。

 そしてまた、見回りのオークを倒し、集団の様子を見る事に。


 今現在のオークの集団は、残り十二体。

 最初の三十体から比べると、かなり減らしたと思う。

 ただ、オークも流石に異変に気付き、四体の三組に別れ森へと向かって行ったのだ。

 俺は急いで、一組を追いかける。


 四体ならオークを倒し、レベルも増えた俺なら勝てると判断していた。


 いつもの様に、気付かれずに一体を倒す。

 すると三体のオークに気付かれたので、俺はひとまず距離を取ることに。


「「「ブモォオオオッ!!」」」


 三体のオークが、一斉にこちらへと向かって来る。


 一体のオークが棍棒を振り下ろしてきたので、俺はそれをステップの様に横へと回避した。

 回避すると同時に、オークの横腹を思い切り殴る。

 殴られたオークは、そのまま口から吐瀉物を吐きながら、膝を付き倒れた。


 ──残り二体のオークは、一斉に棍棒を振り下ろしては、横薙ぎに、また振り下ろしては、横薙ぎにと怒りのまま行動している様にも見えた。

 俺は、一体のオークに石を投げるが、棍棒を盾に石を弾かれてしまう。

 だが、俺は既にオークの元へと全力で駆け寄り、胴目掛けて勢いの乗った蹴りを放つ。


 全力で走り、勢いの乗った蹴りはかなりの威力があり、オークは吐血しながら、マンガの様にくの字に吹き飛んだいった。


(……なんか、今物凄い吹き飛んだ気がするんだが)


 それだけ、レベルが上がったのだろうとひとまず思い、残りの一体の攻撃を避け、鳩尾目掛けて殴り倒した。



「四体相手でも、案外余裕だったな──でも、途中から物凄く体が軽くなったような……」



 ──そう呟きながらも、俺は倒した四体のオークを異空間倉庫(ストレージ)に納め、残りのオークを倒しに行く事にした。


 日も暮れ始めた頃、俺は全てのオークを倒していた。

 オークを倒しきり、一息つきながらステータスを確認してみる事にした。



 名前:アラン 性別:男 15歳

 職業:薬師Lv26 ※サブ職業:僧侶Lv23※

 HP:238/238

 MP:356/356


 物攻:97

 物防:92

 魔攻:95

 魔防:105

 敏捷:102


 <固有スキル>

 薬学創造魔法


 <スキル>

 薬学知識〔極〕 調合7 アイテム鑑定 new 薬品合成 魔力操作 5 無詠唱 狙撃3 結界1 new 格闘術1 new 体術1 new


 <パッシブ>

 MP増加(小)

 器用増加(小)

 身体強化(小) new

 魔防増加(小) new

 薬品威力増加(小) new


 <魔法>

 回復魔法3


 <装備>


 <加護>

 最高神の加護



 <異空間倉庫(ストレージ)

 188500メル

 初級回復薬×39

 中級回復薬×16

 中級魔力回復薬×9

 バームウェルムの知識×1

 食料

 生活用品

 オークの死体×36



「おおっ! 職業外のスキルが、三個も増えてるっ!」



 素手での近接戦闘の影響か、身体強化(小)、格闘術、体術を覚えていた。


 【身体強化(小)】

 物攻、物防のステータスに小補正の効果がかかる。


 【格闘術】

 素手での威力が上がる。

 スキルレベル上昇により威力増加。


 【体術】

 身体を使う能力に補正がかかる。

 スキルレベル上昇により補正量も上昇する。



(途中から身体が軽く感じたのは、体術と格闘術を覚えたからか……)


 僧侶は15・20レベルになった時に、それぞれ結界と魔防増加(小)を取得した。



 【結界】

 一定の時間、魔物から認識されない結界を展開する。

 スキルレベル上昇により、効果範囲と効果時間が増す。

 また、スキルレベル×10までの魔物にしか効果はない。

 消費MP:20

 効果時間:1時間


 【魔防増加(小)】

 魔防のステータスに小補正がかかる。



 そして薬師のレベルは20・25の時に、薬品威力増加(小)とアイテム鑑定を覚えたが、俺は既に上位鑑定を持っている為アイテム鑑定は、完全に死にスキルとなった。



 【薬品威力増加(小)】

 薬品効果の威力に小補正がかかる。



 これが、オークを倒した成果だ。

 はっきり言って半端ない……

 俺はほくそ笑みながらも、討伐報告をしに村へと戻る事にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ